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2009年5月

2009年5月29日 (金)

29)、ナポリ、卵城、サンタルチア港

宏の両親は十数年前にヨーロッパ旅行ツアーを楽しんで来ている。その母が久々に田舎に帰って来た宏に話しかける。「宏ちゃんが送ってくれた日記は面白くて、3回も読み返したよ。最初はざっと、その次はじっくりと読んでみた。3回目はお父さんが地図を出して来てくれたので、二人で地名を探しながら、ここかな?あっちかな?と、確かめながら読んだわよ。」

「3回も読み返してくれたの?そりゃあどうも有難う。疲れたでしょう」 「下手な小説よりもはるかに面白かったわよ。自分の息子が行って来たということもあるし、私らもヨーロッパ旅行をして来ているでしょ。特にスイスの山越えをしていく辺りの情景は良く分かる。私らは登山電車だったけど、本当に山肌にへばり付くようにして登って行くんだよね。もし元気だったら、もう一度、行ってみたいけど、もう駄目だよね」

「そんなことないよ。電動の車椅子でも買って、遊び回ればいいじゃないの」「・・、ところでローマやナポリにもいったんでしょう、私らもいったけど」「うん、行ったよ」「旅日記では省略してあったけど、その時の話をしなさいよ。ピサ駅前から夜行列車に乗ったんでしょ。あれからどうなったの?」

「あれから夜行列車に乗り込んだんだけど、特急寝台列車なので、自転車を置く場所がないんだ。切符を買う時に自転車を持ち上げて「これを持ち込むよ」と言ったんだけど、駅員がひどく怒った顔をして、何やら喋ったんだ。・・、」

何となく駅員が、「それをおれたちに運んでくれというのか。自分で運べ!」と言ったように思った。切符はくれたし、別料金の請求もされなかったので、それ以上にこだわるのは止めた。

その寝台列車は、ひとつのボックスに3人並んで眠れるようになっていた。他の二人が気軽に許してくれたので、自分の足元に自転車を置いて眠ったが、ちょっと窮屈ではあった。 4時間ぐらいは寝たのだろうか、明るくなって目が覚めた。

特急列車は停まる駅も少なく、猛烈な勢いで朝もやの中を飛ばしている。通路に自転車を出してタバコをふかしていると、たまに人が通る。その度に自転車を片寄せながら、申し訳なさそうな顔をふるまっておいた。

朝の6時過ぎに、その列車はナポリ駅に到着した。天気の良い日であった。自転車をバックから取り出して組み立ててはみたものの、「さて、これからどうしたものか」と思案顔。予定がないのであった。 ナポリ中央駅前は非常に長く広がっており、まだ、眠りの中にあった。『とりあえず朝食だ。それから海岸に出てのんびりしよう。』 ゆっくりと動き出した。

カプアナ門(中村慶一郎さんが日本テレビ(4チャンネル)で、ナポリサミット報道で背にしていた建物)の近くで、コーヒーとパンを腹に収めた。 段々と人や車の往来が激しくなってくる。そのデコボコした石畳の道を、南西へと進む。

ニコラアモーレ広場、ボヴィオ広場を経由し、ヌォーヴォ城、サンカルロ歌劇場前を通って、王宮前に達した。王宮前広場付近は大改修工事の最中で、動くこともままならない様子だった。

「ナポリの交通渋滞は半端じゃない」と聞いてはいたが、東京の比ではない。(後で宏は、2週間後にナポリサミットが開催されることを知ったのだが)、その追い込み工事が交通渋滞を想像を絶するものにしていたようだった。

小高い丘の上にあるサンエルモ城 は、王宮前広場からもよく見える。海岸に出た。歌で有名な、サンタルチア港である。その小さな港の向こうに卵城(Castel dell’Ovo)が、朝日をいっぱいに浴びながら、どっしりと構えている。海に突き出た城であり、懐かしいサンタルチア港を懐に抱え込んでいた。

城の門は衛兵で固められていた。 穏やかな朝だった。卵城に渡る橋の近くで、父と子が素潜りで貝を取っていた。宏はしばらくの間、その風景をただボーっと眺めていた。 地元の老人が、「その貝を売ってくれ。いくらだ?」と交渉しており、見ていて面白い。

その老人が宏を手招きする。ついて行くことにした。卵城には入らず、その横にある路地裏に、どんどん導かれて行く。夕方には賑わうであろうその路地裏も、今は朝の準備中で、自転車を押す東洋人の男(宏)と、地元の御老人との散歩は人目に付いた。(奇異な目で見られて少し恥ずかしかった)。

そんなことにはお構いなしで、老人は手招きを繰り返したり腕を引っ張ったりしながら、宏を連れ歩く。レストランの中庭や堤防伝いにも歩かされた。イタリア語なのでよくは分からないのだが、何となく、「ここで自分の息子が働いている」だとか、「娘が勤めている店」だと喋っているのように思えて、適当に相槌(あいづち)を打ちながら付いて歩く。

ヨットがたくさん停泊するサンタルチアは、小さな港ではあったが、歌にあるそのもので、明るく眩しかった。

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2009年5月27日 (水)

第20話”光源の見かけの面積と指向特性の関係” "the relationship between the apparent light area and directional characteristics".

 It is shape the directional characteristics of the area of this apparent. "Apple shape", another feature that θ = 20-please remember that COS (θ) curve was a little roughly 30 ° orientation, such that. (Remember the Pythagorean theorem is felt questioned. It is looked at from an angle cylinder length is "longer" than the height of the cylinder. )
 まずは、白熱電球・シールドビーム・ハロゲン電球に共通して使用される『フィラメント光源』に関して、「指向特性がどのように形成されるか」に関して説明しましょう。
お手元に電球があれば、ちょっと虫眼鏡で拡大して見て頂けるとすぐ分かる事ですが、フィラメント光源は、弦巻バネ(つるまきばね)のように"コイル状の形"をしています。全体としては、円柱形状をしていますので、軸方向から見た"みかけの面積"が小さくて、「リンゴのように北極・南極の方向がくぼんだ指向特性」が得られるのです。
 Your bulbs, there little with a magnifying glass expanded look at us and you can tell it is a filament light source, ‘Tsuru- maki’ to spring (hung reeling spring) "coiled shapes". It is seen from the direction as a whole, has a cylindrical form, so "apparent size" small, "in the Apple direction of Arctic and Antarctic sunken directivity'.

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2009年5月24日 (日)

フォッサマグナ!( 白馬村・青木湖・黒部ダム・室堂)Fossa! [Hakuba village, Lake Aoki, Kurobe dam, Chamber Hall] regarding the article is.

フォッサマグナ(大地溝帯)の東の端が糸魚川静岡構造線だが、走ってみてその地形が車窓から実感できる美しい地域です。 北端の糸魚川を出発して、幾つものトンネル群を抜け、更に急こう配を登って行くと、突然に 北アルプスの雪山連峰 が眼前に展開してくる。白馬村だ! 2009年5月19日の連休明けでした。その山々は白馬村を大きく取り囲むが如くに展開しつつそそり立っています。
5_2 白馬ハイランドホテルに宿を取りました。小高い斜面に立った6階建ての目立つ建物のすぐ傍には、スキーリフトもあって、分かりやすい。
(ホテルの)露天温泉からの眺めも、部屋の窓からの眺めも、食堂の"大ガラス窓"からの眺めも とにかく素晴らしく、飽きるという言葉を忘れてしまうくらいに見とれてしまう。
 早朝の付近散歩(無料の案内)も、趣がありました。

U 景色にほれ込んでの移住者が白馬村住民の半数を占めるそうで、近年はオーストラリアからの移住者も多いとのこと。 氷河時代のなごり "U字谷"もホテルから分かります。
(左写真)の右窪みが、氷河の重みでUの字形にえぐれているでしょう?

Photo白馬村を少し過ぎた所に、青木湖・中綱湖・木崎湖という3つの湖が並んでいる。

これも大地溝帯の一部。湖の周囲に沿って"旧道"があり、是非その"旧道"を巡ることがお勧めだ。
特に青木湖では、北アルプス連山が映え、趣は最高!
 ひた走る車窓には、雪山が次々に現れて来ます。

Photo_2 黒部ダムに立ち寄ってみました。
( 糸魚川静岡構造線はこの山の向こう側ですが )。

Photo_3スケールは確かにデカイ!

この黒部ダムには、信濃大町経由で扇沢まで行き、そこからトロリーバスで入ります。どうせなら、更にケーブルカーを乗り継いで、室堂まで足を伸ばしたいところです。Photo_5

 有名な雪の壁です。服は重装備ですが、足はサンダル履きでした( これは自殺行為で危険です!)

地道を走ると、安曇野から甲府辺りまで、両側に山壁が続いています。l 山梨県下では、道路正面方向に富士山がくっきりと(でっかく)現われて来ます。この富士山も、芦ノ湖も、フォッサマグナの一部なのだと、納得できます。

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2009年5月23日 (土)

”デザイナーが目指す絵・弁理士さんが喜ばれる絵”Picture designer's vision. A picture that pleases Attorney's.ディフォルメ(誇張)

 あるデザイナーの方から教えて頂いたことです。「・・、丸いランプの絵を正確に(真円に)描いても、丸くは見えないのです。車のデザインの中では、少し釣り目に描いて初めて、丸く見えるのです。」
 もっともなお話で、今でも記憶に残っています。あえて理屈を付け加えると、「人間には、目の錯覚というものがあり、デザイナーさんは、その錯覚さえもうまく取り込み、融合した絵を理想としておられるらしい。」と感じたのです。
 特許庁の方が好まれるというのもあります。それは、『構成部品が全て一枚の絵に収まっており、少し歪んでいたとしても、全てが書き表されている絵(ある特許事務所の方)』なのだそうです。
 It is from a designer who capped it. "-The invisible drawing accurately round lamp on the (circular) or round. It is visible for the first time round, in the design of the car, a little drawn to fishing. "However the story, still remains in memory. And dare to add "human, there is an optical illusion designer and I, well take the illusion even included the fusion design ideals and with that seems to be. "And it is felt. There pictures are preferable to patent. It is in "components and fits all picture was slightly distorted, but all are represented writing picture (one of the Patent Office), it seems.
 特許の世界は、絵画でいう"ディフォルメ(誇張)"が珍重される世界!という気がします。Patent world is the world that is prized in the painting "Deform (not exaggerating)"! "feel.

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第18話、”ホイヘンスの原理”光の粒子説・波動説。Here I talk about theory of wave-particle theory of light, and "Huygen's principle" that will.

 緊急報道です、光は縦波であることが明らかになりましたFM電波の波形を見てごらんなさい、あの疎密波の波形を見て尚且つ『光は横波だ』と主張するのは、頑固親父の物理学者連中だけですよ!小中学生高校生は『自分の目で見たもの』を信じるべきです。自分の頭で考えて可笑しいものは「おかしい!」と発生するのです。
 Is emergency coverage, revealed by longitudinal Light. Look at FM radio wave, you see that density wave, and still claim "Light is a transverse wave' is the only physicist of the stubborn father! Elementary and middle school students high school students" you should believe what you saw with your own eyes. Thinking in your head, and funny is ' funny! ' It is occurring.

 私がこの歳になるまで、悩み続けている事があります。それは、『 2回反射方式のヘッドランプシステムでは、計算予測値以上に"光利用率(光活用率)"が落ちるらしい。』という事実についてです。
その原因の一つには、「アンダーコート溜まり(*1)による反射面のゆがみ」というものがありますが、こればかりではないらしいのです。大げさに言うと、光の粒子性・波動性の相克に起因する問題らしいのです。
  今日はその事に関して少し話してみます。
 I may continue suffering until I get to this age. It is "twice in the reflector headlamp system, calculate predictive value over" light utilization (utilization rate of light) "fall seems to be." that is a fact. One of its causes, there is distortion of the reflective surface of the underworld Court Chamber (* 1) this is not. It is seems to be stemming from the conflict between the light particles and waves of and exaggerate the problem. Today speaks a little bit about that.
 配光シミュレーションは、光を粒子と捕えて(仮定して)成り立っており、一回反射システムでは、かなり精度良くその振る舞いを表現できます。この一回反射現象を、ホイヘンス17世紀のオランダの物理学者)は、波動説の立場に立って、うまく説明しています。
ひとつの波面上の全ての点が中心となってそれぞれ二次波を出し、次の波面は、これら二次波の”包絡面”として得られる。」という原理でもって、反射(屈折)の現象を説明したのです。

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第17話、楕円の形と大きさ(F値) a story about an elliptical shape and size (F-number).

 以前にお話した”画鋲2ヶの周りに描いた楕円(第13話)”を、思い出して下さい。 その絵を変化させてみましょう、 あなたの絵では、画鋲の間隔は、どの程度にしていましたか? 7cm? 9cm? この寸法の事を、"焦点間距離"と呼びます。
 この焦点間距離を、少し短くして(画鋲の間隔を狭くして)、もう一度、楕円を描き直してみて下さい。 どのように図形は変わりましたか? 少し大きくて、丸みを持った楕円に変わったでしょう?
 Talked earlier to remember drew around the Pushpin two oval (episode 13). In the picture of you, let's change the picture on the extent to which tacks between the? 7 cm? 9 cm?  Dimensions for this thing called a "focus distance". The short focus distance (with small thumbtack interval), once again, an oval to redraw it. How to change shape? Changed a little bit louder, with a rounded oval?
 もっともっと画鋲間隔を詰めて(一方の画鋲にくっ付く位までに、もう一方の画鋲を近付けて押し立て直し)、再度楕円を描いてみて下さい。 ほとんど"円"に近い楕円が出来ました。 この程度の楕円軌道で、地球は太陽のまわりを回っているのです。 『 2本の画鋲を全く一致させて立てたなら(:画鋲1個にしたなら)、焦点間距離=[ ゼロ ]で、完全な円です!』
 More and more push-pin nose (far clumping on the Pushpin on the other hand, the other tacks closer, again press), please try again draws the ellipse. Little "circle" to able to close an ellipse. This degree of an elliptic orbit with the Earth of the Sun around is around. "Two Pushpins to match at all, it was (: you have to remember one), focus between distance = [zero], this is a perfect circle!'

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第16話、疑似光源は焦点近傍に配置する!Simulated light source is placed near a focal point!

 ヘッドランプなどの灯具の中には必ずと言っていいほど、”楕円という反射面”(短くして"楕円面"とか、単に"楕円"とか呼ばれます)や、”放物という反射面”が、用いられています。 何故、そのような反射面が用いられるのか、原点に立ち返って考えてみましょう。 
 エジソンが白熱電球を発明した時、その電球は部屋の中央付近にセットされ、人々はそれを見つめておられた様子でした。 見ても目が痛くない位に"暗いランプ"でした。それでも人々は” 明るい。明るい!”と驚嘆しつつ、その発明を喜んだのでした。(子供向けの本では、そのような挿絵で紹介されています。)
 Lighting equipment such as headlamps while always and matter "is an elliptical reflector" (short, "ellipsoid" or simply called or "Oval") and "a parabolic reflector" are used. Let's think about a back to the starting point, or why, such as reflective surfaces are used. When Thomas Edison invented the incandescent light bulb, the bulb is set near the middle of the room and the people who were watching it seemed. Look not hurt eye position was a "dark light". But still people are "bright. Bright!" Was so pleased at the invention, and marvel. (Shows such as illustrations in children's books. )
 現代のハロゲン電球とかHID電球を、その当時に持ち込んで点灯したとしたら、人々は(エジソン電球の時と同様に)その電球を見つめることが出来たでしょうか? まぶし過ぎて(目が眩んで)、とても賞賛どころではなかったと思います。
 室内照明という照明改善には、大きくの方向がありました。
 Then bring contemporary halogen bulbs, HID light bulbs, lights, then people could like the Edison light bulb moment when staring at the light bulb?  Too much glare (blinded by the eye), I so admired, was not. There is in two directions of indoor lighting improvements.
(1)、光源の見かけの大きさを適度に大きくして、見ても眩しくないようにする。(例えば、一般家庭用の白熱電球にフロストがかかっており、ガラス球全体が、光って見える。) (1) the apparent magnitude of light to moderate, and even bright and you do not. (For example, general household incandescent light bulb on the Frost and the shiny glass balls. )
(2)、光源を何かで隠して、室内に居る人の眼に直接光線が飛び込まないように工夫する。 (2), or cued disciplined rays directly in the eyes of the people hiding in something light and stay indoors.

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第15話:”放物面の面白さ”についてのお話 "Parabolic surface interest" about the story.

 楕円の特殊な一形態である放物面には、色々と、面白い性質があります。 今日はその幾つかを紹介することを通して、放物面の理解を深めて頂きましょう。
まず、言葉の意味ですが、放り投げられた物が描く奇跡、という意味で、”放物”という名前が付けられたのはご存知でしたか? 語源はともかくとして、実際には、空気抵抗があるので、放り投げられた物は、幾何学で定義された如くには軌跡をたどらず、最後には、一定スピードで地球の重力方向に引き寄せられていくのです。
 Special 1 form an elliptical parabolic ones faces a lot and have interesting properties. Today to introduce some through parabolic I'll have a better understanding of the surface. Miracle paint is thrown first, is the meaning of the words, but the meaning and was named "parabolic" did you know? It is chucked origin apart from the fact that air resistance is because things are not path, as defined by the geometry of the end, attracted to the direction of gravity of the Earth at a constant speed.
 野球で、外野深くに飛んだ打球が、伸びきれずに”ストン”と落ちるのは、現実と、数学上の定義との差を如実に示している好例です。 しかし、光学の世界では、”放物”という言葉の定義と、現実との差はほとんど無く、実質同じと扱っていいようです(同じとして扱いましょう)。
 It is an example clearly shows the difference between reality and the mathematical definitions unable stretch ball flew into the deep outfield in baseball, "Livingston" and fall. But like good deals in the optical world, almost no difference between the definition of the word "parabolic" and reality, and substantially the same (the same, shall we deal).
(1)、世の中に存在する全ての放物は相似形!
『 そんな馬鹿な。 細長いものもあるし、お皿のように扁平なものもある。 それらが、皆、相似形だなんて!』と、思われたかも知れませんが、実は、全て相似形 なのです。 ( これが、"楕円"とは異なる、最大の特徴点なのです。)
 嘘だと思う人は、焦点距離:F=5の放物線と、F=25の放物線とを描いて置いて、F=5の放物線を、5倍に拡大して見て下さい。 ぴったりと一致するのが分かります。
(1) all of the paraboloid is similar! "Such nonsense. A slender, dishes to flat. They are everyone's leaning on! ' Might have seemed, in fact, all similar is. (Is it different from the 'oval', maximum features in the.) Who think that the parabolic focal length: f = 5, F = 25 parabolas and put the parabola of the F = 5 Please look at expanding five times. Finds the perfect match.

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第14話、”難題から光明を見出す法”(KJ法の紹介)Introduction to ‘Find the light from the challenge of "solo KJ method.”’

一人KJ法」のポイント100枚のラベルを書くことです。関連のありそうな事実らしき事を100枚書き出してみるのです。 20枚くらいなら誰でもすぐに書けますが、100枚は大変です。最後は、絞り出すようにして紙面上に表してみるのです。
 その後、同じ事象を表している(意味している)もの同士を、
"想念"によって集合/分類しつつ、それらの関連性を検討していくのです。
 "solo KJ method" of points is write a 100 sheets of labels. It is and has a related thing, try exporting your event 100. 20 as anyone can write to 100 copies is difficult. It is to squeeze out the last, expressed on paper. Ones (mean) represent the same event and then getting together by the "thoughts" and classification and will consider the relationship between them is.
 昔、誰かから、『 アフリカのホッテントットとかいう人達の頭の中には、数が、1つ、2つ、3つ、しか無くて、3つ以上は、沢山(たくさん)、沢山で済ますのだそうだ。』 と聞いたことがあります。( 事実かどうかは知りません。もしそうでなかったなら、ホッテントットさんゴメンナサイ。)
 Long ago, from someone, "said hottentotto African people's head, number one, two, three, only without the three or more, said lot (a lot) and plenty of. "And can be heard. (Whether true or not. If no hottentotto, sorry to say. )
 現代人の我々も似たようなもので、数こそ10億でも38兆でも、数えられますが、複雑に絡み合う問題では、たとえ2つであっても、『 あちらを立てればこちらが立たず。』 と、苦労します。 まして、3つ以上が絡む問題では、日常生活においても、頭を抱え込んでしまうことが多々あります。
 In what looks like our modern, counts only the number of 1 billion or 38,000,000,000,000 in the tangled web of problems, even two, even "if it ensures that there is not." And have a hard time.
 このような時私は、紙に書き出し・並べ直して見るという方法で、切り抜けることにしています。 今日は、その難題解決法(KJ法)について、御紹介しましょう。 私がこの”KJ法”を知ったのは30年以上前でした。 日間の泊まり込み研修会で教わったのです。
 その方法とは、『 5~6名を1グループとして、各自に20枚の紙片を配り、設定テーマ(悩み)に関して 事実らしき事象 を書いてもらって、それをグループ内で"想念"でもって整理していく というものでした。
 Like this when I write on paper and has to be seen again lined up that way, go through. Today, about the challenge solution (kJ) and here. It was more than 30 years ago I learned this "kJ".  It is taught in slumber workshop for three days. And that way, "5-6 as a group, to distribute the 20 pieces of paper the subject settings (trouble) in fact seemed to be writing, it will organize! with "thought-in-mind" in the group." That was the one.

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楕円という反射面,"ellipse reflector,"ellipsoid, "focusing"reflected image.負太陽 negative Sun.

Kids know see Sun in addition to negative Sun is there, and around the 📌📌 Suns, Earth, Jupiter and Saturn... around "know.
 Seems to be being taken in elementary school the following ways as a way to experience the curve of ellipse (surface). We also returned to the innocence and experience. (Strictly, is a brain teaser.
 Kook is if you actually do in front of people, to lose a friend. If you still do want to in your own home give quietly and alone. )

 楕円という曲線(曲面)を体験する方法として、小学校では以下のような方法が取られているらしいです。我々も童心に返って、体験してみましょう。

 あくまで、頭の体操です。実際に人前でやったら変人扱いされて、友達を失うでしょう。 それでもやってみたければ、自分の家で一人こっそりと、やって下さい)
毛糸でも服の修理用の木綿糸でも結構ですが、糸を25cm位の長さに切り取り、輪を作ります。In yarn (cotton thread for repairing clothes), cut to a length of about 25 cm thread is fine, but the wheels.
② 画鋲📌📌と画用紙を用意して、画びょうを適当な間隔をあけて、机の上に押し立てます。Pushpin 📌📌 and a paper, after an appropriate interval, tack (holders) hold down on the desk.
③ その画鋲📌📌に、輪を引っ掛けて、鉛筆の芯の先で、その輪を"ピン"と張りながら 鉛筆を回して(動かして)行くのです。
 そこに描かれて出来る曲線が”楕円”という曲線です。where the pencil lead, hooked ring that thumbtacks (📌📌), the circle 'with tightly' and (move), rotate the pencil lined with go. Curves can be drawn there is a curve of the 'oval'.
 2ヶの画鋲の位置が”焦点”です。楕円には、第一焦点と第二焦点があるのですが、画鋲がその位置を示しています。

一方の画鋲を取り払って、そこに豆電球を置き、鉛筆の芯で描き出した曲線に沿って、アルミホイール(銀紙)を立てると、豆電球の光は、”楕円面”で反射された後、もう一方の画鋲の所に集まってくるのが分かります。
この現象のことを”集光”と呼びます。そこに出来る光像反射光像です。
  Pushpin two position is a "focal point". In secondary focus, with a primary focus on the ellipse is thumbtack shows its position. You know flock to the other tacks, then curve get rid of Pushpins on the other hand, put the bulb in there, provided the starkest illustration of pencil, alloy wheels (foil), and the light bulb is reflected "ellipsoid".
This phenomenon is known as the "focusing".
   Image can be there is a reflected image.

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第12話、”2軸楕円”-そのイメージ説明。"2-axis elliptical", describing the image;"自由曲面" (freeform surface)

 今日は、最近頻繁に耳にされている(と想像される)“自由曲面”(フリーフォームサーフェス)に関してお話します。10年以上前から色々な方がトライされ、様々な“自由曲面”が存在し、実際のヘッドランプ設計業務にも生かされて来ています。
CATIA
V5導入以降、私の色々と試行錯誤した結果、以下に述べるような、広義の意味の”2軸楕円”が、使いやすいと思いましたので、紹介させていただきます。ちょっと複雑ですが、お付き合いをお願いします。 先に、例を示しましょう。
Today, recent often being heard (and imagined) talk about "free surfaces" (freeform surface) will. And try various people from more than 10 years ago, exists in various "free surface" is coming is present in the actual headlamp design business. I thought broadly defined since the introduction of the CATIA-V5, my variety trial results, described below, such as "2-axis elliptical" is easy to use, so let me introduce. Is a little complex, but thank you for hanging out with. First, here is an example.
2(イメージはこんなものですが) 縦断面にも横断面にも楕円曲線”が現れる複合楕円面のことを広義の意味で2軸楕円”と呼んでいます。色んな種類があります。Composite oval surface appears "elliptic curves") both longitudinal and cross section (this is the image that is called "2-axis elliptical" in a broad sense. There are many different types.
(1)
、{凸レンズ}のプロジェクターシステムで用いられる反射面  (1) the reflective surface used in the {lenz} projector system
(2)
、{凹レンズ}システムで用いられる反射面 (2), {lenz} system, reflective surface used reflections
(3)
、{1回反射}で"拡散光帯"を作り出す反射面 (3) {1} in reflecting surface produces the "spreading light zone"
(4)
、{ファントム2回反射式システム)}での反射光像の形を整える反射面 などです。 (4), {phantom (twice reflective system)} in of reflection surface shape of the reflected image is.

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2009年5月22日 (金)

第11話、”反射率・透過率・吸収率・全反射。a story about "reflectance, transmittance, absorption rate and total internal reflection."

 First, let's review the "amount" of the reflected luminous flux for the reflection of the normal.
 まず、普通の反射に関して、反射光束の
""に関して説明しましょう。 プラスチックの板が手元にありましたら、取り出してみて下さい。無ければガラス板でもなんでも良いのですが、兎に角、ざらつきの少ない板 なら、何でも結構です。その板は、鏡を見る如くに正面から見ても、自分の顔も周囲の景色も、ほとんど映りません。 しかし斜めにして(極浅い角度で)見ると、「周囲の景色や、他の人の顔が、映って見える」 のが確認できます。
 Plastic plate you have on hand, try out. Not even glass is fine for anything, but anyway, less textured plate if anything is fine. The Board is like a mirror to is viewed from the front of your face around does little. But can be found at an angle, look at the (very shallow angle) and "face of the surrounding landscape and is reflected in the visible. 
(1)
表面反射  この事は、通常の反射(表面反射)では、直角に入射した場合に較べ、『 斜めに入射した光は、反射率が高くなる  事を、示しています。 入射角度が大きくなるほど、この傾向は顕著で、鏡の反射率に近づいて来るので、映って見える のです。 これが通常の反射(表面反射)です。
(1) reflection this incident perpendicular to the normal reflections (reflection), compared to when the "light incident at an angle the reflection rate increases", shows. Large incident angle, are reflected in this trend is notable, comes closer to the reflectivity of the mirror, so the visible. Is this the usual reflection (reflection).

(2)
内面反射  これに対して、透明な物質には、もう一つ"内面反射"というものが存在し、ちょっと趣き(傾向)が変わっています。 『 斜めに入射した光は、反射率が高くなる傾向 は同じなのですが、ある角度を越えて光が入射した場合には、その全ての光(光束量)が反射するのです。 この現象が"全反射"です。
(2) internal reflection, and there is "internal reflection" another transparent material, and little has changed (the trend) is.  "That same high reflectance of light incident at an angle that is, if the incident light angle across to reflect all the light (luminous flux). This phenomenon is the "total internal reflection".

(3)
全反射と臨界角  全反射は、スネルの法則( Sinθ2/Sinθ1 =   屈折率 )でもって、その臨界角が計算できます。
(3) Total internal reflection and critical angle of total reflection is the Snell's law (2 Sin θ and Sin θ 1 = n; refractive index) in the critical angle can be calculated. ...

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第10話、”反射の法則”It is a story about the "law of reflection".

何だ、そんなこと、わざわざ説明しなくても、常識だよ。』と、思われるかもしれませんが、意外に使いこなせている方は少ないようです。
反射の法則は、中学校の理科の教科書で最初に教わるものであり、頭の中では、皆さん理解されているのですが、その知識を、実際の灯具設計の中で、生きて活用(応用)されている方は、意外に少ないようなのです。
 "What, also need to explain why that's common sense." And the very empowerment may seem like less. Law of reflection and in first taught in lower secondary school science textbooks, in your head, you are alive in the actual light fixture design knowledge is understood and used (applied), surprisingly little like.
 そういう私も、CATIA で "3D絵" を描く練習を始める以前は、この”反射の法則”を、十分には理解出来ていなかったように思っています。 その理由は、幾つか挙げられます。
1つ目は、光線が、元々見えないもの である事。
2つ目は、光線は大きさを持たない幾何学上の概念(出発点と進行方向[ベクトル]を持つ半直線)であって、現実に我々が認識する”光線”とは違いがある事。
3つ目は、3次元空間で起きている現象なのですが、どの教科書に於いても(説明を簡単化するため)、2次元断面での説明がなされている事。
 こんなところが、応用力を阻害しているように、私は思うのです。3次元空間で、反射の法則を説明してみましょう。

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第 9話、”立場を代えて『ランプ』を見る(てんとう虫)”Opposite situation, see the "head-lamp" [transformed vaipa, observe] that is a story.

 ある人から、次のようなコメントを頂きました。『・・、第 4話を読ませていただきました。私にはデザイナーや光学設計のセンスがないのでしょうか?テントウムシの眼(世界)にはなれませんでした。・・』
まことに正直なご感想であり、コメントして頂いたことに対して、有り難く思いました。補足の意味を込めて、今日はそのお話です。
 大体において、「はい。てんとう虫になって!」と言われて、すぐにその世界に入れる人は、20人に一人か二人くらいでしょう。頭の中で、自分を小さくするのは、難しい事なのです。それだったら、逆に、"その小さな世界の方を、大きくして見ればいいじゃないか!" というのが、ポイント(ノウハウ)だったのです。
 From the received comments such as the following. "And, I read the first 4 episodes. So I not sense optical design and designers would? Was in the eyes of the lady beetles (World). -"I do appreciate that truly honest feedback, and we comment.  Today is the story with additional meaning. In General, ' Yes. Become a Ladybug!" Said, people immediately turn to the world, 20 for one or two people much. It is difficult to reduce their in my head the. It would, on the contrary, "look at increasing its small world don't have!" that's, was a point (know-how).

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第 8話、”光と光線とはどう違うのでしょうか?”(拡散光)"Because the difference between Light and Ray would?" (Diffuse)

 Received a question from a person. "Because the difference between ’Hikari’(Light) and ’Kousen’(Ray) would?" that is the question. Interesting question, so Hey, let's discuss.
 ある人から質問を受けました。『光り光線とはどう違うのでしょうか?』 という質問です。面白い質問なので、ちょっと、議論してみましょう。
"光り"とは非常に広い概念であり、学問・芸術・生活一般のいたる所で用いられています。ランプや灯具を設計・販売する我々は、この""を商売のタネにしている訳ですが、余りに広くて様々な意味を持っているために、少々使いにくいのです。
 そのために、前後に修飾語をくっ付けて、内容を限定して用いることが、多々あるのです。例えば、黄色い光、赤い光、直接光、反射光 ・・ という具合です。

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第 7話、”ガラス管の反射光像” is a story about "reflected image of the glass tube".

 It is able to see inside the lamp "light images" under certain conditions. Previous hit the world HID (discharge light sources) was the age of halogen light bulbs.
 昔はある条件の下で、ランプの中の
"光線像"を見ることができたのです。HID (放電灯光源)が世の中に出回る以前は、ハロゲン電球全盛の時代でした。そのハロゲン電球では、"反射光像"を、いとも簡単に 観察することが出来たのでした。 どうやって?
12V
で点灯する代わりに23Vで点灯すれば、見えたのです。HIDは放電灯バルブであって、ある電圧以上の電圧が加わるまでは点灯しません。一旦点灯すると、いきなり稲妻光が発散されるようになります。
 これに対してハロゲン電球は白熱電球の一種なので、低電圧で点灯すると、赤く熱せられたフィラメント光源の近くに、微弱な"反射光像"が幻(まぼろし)の如くに現れ、観測することが出来たのです。・・・

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第 6話、”その光線が見えた時は死ぬ時!”When you saw the light, that when you die !

 ちょっと物騒 な表題ですが、光線は見えないもの なのです。劇画の世界では"光線銃"から発射された光線が、さも"もっともらしく"書いてあります。しかし あれは空気中の"ゴミ"が見えているのであって、"元の光線"自体が見えている訳ではありません。絵画の世界においても、見えないもの・透明なものを描くのには 苦労されるようです。もっとも、苦労するからこそ 出来あがった時の"完成の喜び"も大きく、他の人の共感を呼ぶのでした。
 Is the title a little dangerous, but rays are invisible. Ray was fired from the "ray gun" in the world of the graphic novel that is also written in "Perpetuum mobile".  But sees the "trash" in the air that even the "light source" itself is not. Invisible in the world of painting, and seems to be struggling to draw transparent. The resulting to struggle the most, because when "the joys of perfection", so call the sympathy of others.
 ヘッドランプ  ヘッドランプ の光も本来は見えません。機能的観点からも、見えて欲しくない(見て欲しくない)ものなのです。 見てほしいのは、透明な前面レンズの方であり、車のボディーラインの中に溶け込んで、 光り輝いているランプ の方です。
但し、光線が見える場合があります。それは、その光線の進行方向にちょうど自分の眼が在った場合です。それは、光線銃からの光なら、死ぬ事を意味し、ヘッドランプからの光なら、面食らう( 目がくらむ )ということになります。

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”異次元世界の同時表示”。It is about "the simultaneous viewing of different dimensional world".Riemannian Geometry リーマン幾何学

 『放物面は楕円面の特殊な1形態です』というと、納得できますか? 似たような例では、『平面は球面の特殊な1形態』と言うのがあります。半径無限大の球面を描くと、それは"平面"です。この事は、『地球の地面が平たく見える』という事を数学的に(厳密に)言っただけなのです。
 楕円の話に戻って、楕円には第一焦点と第二焦点とがあり、第一焦点に光源を置くと、第二焦点に光が集まります。その第二焦点を無限遠方に置いたものが放物面なのですね。
 "Parabolic surface is a special form of an ellipsoid. "And if you can convince the? In a similar case, "a special form of the sphere's surface. "And there is. Draw a sphere of infinite radius, and it is "flat". This is the "Earth's land surface looks flat." That is, mathematically, (strictly) said. Back to the story of the ellipse, oval is the primary focus and the secondary focus and primary focus on light and gather light secondary focus. The grounded infinitely distant on the secondary focus parabolic surface as well.
 無限遠方にスクリーンを置いたのでは、飛行機に乗って飛んで行ってもスクリーンの見える位置にたどり着けませんので、適当な距離、例えば10m先とか25m先とかにスクリーンを置いて、自動車用ヘッドランプの配光シミュレーションは実行します。
 前回第 4話で)、"テントウ虫"になってもらって、ファントムフード(楕円を対に組み合わせた反射鏡のニックネーム)の中で、あちらこちらを飛び回って見て頂きました。もう一度 あのテントウ虫に戻って、"半透明のスクリーンが垂らしてあった辺り"まで、飛んで行ってみましょう。Zu3  The infinitely distant on the screen, so eat on an airplane and fly screen looks at suitable distance, e.g. 10 metres or 25 m left to do screen,  Automotive headlamp light distribution simulation runs. Last time (in the episode), became "vaipa", in phantom feed (combination vs. elliptical reflector nickname), there was seen flying around here. Back in that vaipa, let's go flying up "was a translucent screen hanging around".

なにやら十字スクリーンの先に空間があります。そこが放物面の世界でした。放物面の焦点位置は、今 停まっている"スクリーンの十字印"の辺りにあり、そこに出来ている反射光像を受け取って、異次元の"大きなスクリーン"に向けて、反射(投光)しているのです。
 そばに出来ている反射光像を手で触ってみて下さい。""みたいで 手がすり抜けたでしょう?でも そこに実際に"像"があるので、これを、"実像"と呼びます。
 反対に手で触ろうとすると、見えない壁に邪魔されて、像に触ることが出来ない像の事を、"虚像"といいます。Something which crosses the screen space. There are paraboloid surface world did.  Parabolic focal point of a surface is the "cross sign on screen" now standing around, receives the reflected image is made there (radiate) reflecting towards a new dimension of "big screen". Are made by the reflected light image please feel in the hands.  Like in the "cloud", but my hand slipped through? even so there actually is "image", this is known as "real". Picture wall to touch by hand in the opposite way, touching the statue cannot be referred to as "fiction".

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第 4話、”反射光像は、どうやって形成されるの?"The reflected image is formed how?" I received the question.

 先日、ある方から、『(素人の方にも納得できるように)、反射光像 というものが形成される様子を"絵"に表して欲しい。』 との依頼がありました。 易しいようで、これが結構難しいのです。 一か月悩み続けて書いた絵が、以下の挿し絵です。
(下手な絵ですが)この絵の面白さは、このブログを開いてくれた貴方なら、直ぐにお分かり頂けると思います。 虫になったつもりでランプ灯具の中に入り込んで、その"テントウ虫"が、上下左右に周囲の様子を見回している状態が、描いてあるのです(描こうとしたのです)。Zu1_4  From there the other day, "(understandable to laymen as) want refers to "picture" the reflected image is formed. "With asked. It is so easy, this is quite difficult. Painting wrote 1 month worrying is illustrated below. I think (it is a poor picture) interest in this picture if you opened this blog, soon you'll notice. Is drawn into a bug lamp fixture, looking around the State on all sides "vaipa" State (it is a draw).

 油絵など、絵画の世界で 『こんな絵 どこかで見たことがありそうな』気がしませんか? そうなのです。パリの"街角"の絵を描くと、こんな構図が出来るのですね。

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第3話、”リフレクターの主光路”"primary length of optical reflector". Hiro. Oyama

 And the primary optical path? By reading, literally, "light the main passage', is speaking at the telescope, the center axis of the long barrel match. Same with microscopes, implicitly points the center axis of the cylinder.
 主光路とは? 
読んで字の如く『主となる光の通路』のことで、望遠鏡で言えば、長い筒のセンター軸と一致しています。顕微鏡に関しても同じで、筒のセンター軸を、暗黙の内に指しています。
 
顕微鏡は複数枚の凸レンズで構成されていますが、その凸レンズ群は例外なく、丸い凸レンズの回転中心軸の全てが、”主光路”に一致させてあります。 もし、斜めに(主光路から傾けて)設定したらどうなるでしょうか? レンズ収差が発生して、像がぼけてしまうのです。 高級カメラでも同様で、やはり、主光路と各レンズの回転中心軸とを、正確に一致させてあるのです。
 
Microscope is composed with several sheets of convex, convex group, without exception, all round convex lens rotation axis of "Lord of light" to match there. If will be set at an angle (tilt from the primary optical path), or? It is an image becomes senile lens aberration. Is a high-quality camera at the main optical path and each lens rotation axis and is still match exactly.
 反射式望遠鏡の主光路は折れ曲がっている。 望遠鏡には、凹面鏡を用いる反射式のものと、レンズだけを用いる”屈折式”のものとがあります。・・・

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第2話、” 平均光路長 ” と” 明るさ ”Regarding the relationship between "average optical path length" and "brightness". Hiro. Oyama

 光路長とは、光源出発点から反射点までの距離 のことです。平均光路長とはその平均であり、反射面に均等に光をばらまき、その光路長の平均値でもって、そのリフレクターの性能を示す目的で使用します。その性能とは、遠方視認性のことなのです。
 光路長の代表として用いられるのが放物鏡のF値(FOCUS値)であり、その手の職業人の間では、F値、F値、とたびたび飛び交っています。 灯台の照明設備で用いられるような大きくて浅いリフレクター(パラボラアンテナみたいな反射鏡)では、平均光路長≒F値なのですが、ヘッドランプの属する探照灯では、両者を同じとして不用意に扱うと、困難に遭遇することが多いみたいです。
 通常のヘッドランプでは、F26mm程度が標準的に用いられています。 但し、平均光路長を算出してみると、F値の約2倍:50mm程度になります。
Optical path length is the distance from the starting point source of light reflection point. Average optical path length and the average, in the average value of the optical path length (I own so defined) use indicates the performance of the reflectors distribute light evenly to the reflecting surface. Its performance and the visibility distance is. Is used as a representative of the optical path length of parabolic mirror F value (FOCUS), and among the professionals that often rife and F and F values. In a large, shallow reflectors (reflector parabolic like) are used in the lighting equipment of the lighthouse, average optical path length ≈ seems often encounter difficulties and unprepared to deal with searchlight belongs the headlamp is the f-number, as both. Conventional headlamps, F = 26 mm are used as standard. It calculates the average optical path length however, and two times the f-number: will be approx. 50 mm.
凸レンズの平均光路長≒リフレクターの平均光路長  凸レンズでの平均光路長も計算できます。・・・

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第1話、”ヘッドランプの遠方視認性”Headlamps distance of visibility. Hiro. Oyama

 自動車用前照灯(ヘッドランプ)で遠方視認性を議論する場合、通常は、すれ違いビームのカットオフ近辺の照度を意味し、その照度が高ければ高いほど良いとされています。 また、カットオフラインに”高照度の細い帯”が近ければ近いほど、遠方視認性が良いのです。
 When discussing the visibility distance in the automobile headlight (headlamp), usually near the cut-off of the passing beam light means, and higher, the intensity has been. It is also a good cut offline "high intensity narrow band" is as close as the visibility distance of.
 更には、最高光度ポイント(ピークポイント)がスクリーン正面(H-V)に近ければ近いほど、高性能のヘッドランプとして評価されます。 遠方視認性のすぐれた灯具の代表例は、探照灯であり、大きな反射面が光源を包み込むように取り付けられています。 探照灯の小さいものが、懐中電灯ですね。
 As a high-performance headlamps, high luminous intensity (peak points) in front of the screen (H-V) closer, will be evaluated. Representative examples of the excellent visibility of far-field fixture, Searchlight, equipped with large reflective surfaces to wrap the light. Smallest searchlight is a flashlight.

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2009年5月21日 (木)

雷鳥を守ってやって(立山)Keep doing the Thunderbird in the Tateyama Mountain range.

 黒部ダムからケーブルカーやトロリーバスを乗り継いで、"室堂ターミナル"に着いた。外は白銀の世界だった。サンダル履きのソックスは すぐに雪で濡れ、妻はぐずぐず言いだした。「せっかく来たのだから」と、宏は妻をだましだまししつつ、雪道を登り降りする。
"みくりが池温泉"で紅茶で体を温めたあと、池の周遊コースへと足を向けた。「雷鳥が居た!ということで、行ってみたが駄目だった。」という話を小耳にはさむが、『みくりが池を無事一周できるかどうか』 が問題で、気にも留めなかった。
 空は青く、一面の雪は太陽光線を照り返している。右手方向に"エンマ台"(展望台)が見える。遊歩道にはまだ雪が残り、シャーベット状態だった。その手前に除雪車が小道を半ば塞いでいた。「そこから先には行ってはいけないのよ」と、妻は言う。「なあに、大丈夫。」と、ズンズン進む宏。

"地獄谷"が眼前に広がり、雪山のパノラマが展開している。「来てごらん。素晴らしい景色だよ」と、何度も促した。しぶしぶ妻は、その除雪車の脇を通ってやって来た。下方に"雷鳥荘"(ビュッフェ)が見え、そのビュッフェからこの展望台まで 道しるべらしき棒の列が並んでいる。積雪は数メートルはありそうだ。
ひとしきり陽を浴びた後、二人は周遊コースに戻ろうとした。
その時だった。、"山鳩"ほどの茶褐色の鳥が、先を歩く妻の2m前をタドタドしく歩いていた。逃げる様子もない。
「雷鳥だよ」「エッ、嘘!ほんとだ。」と、デジカメを向ける。ちょこまかと動きまわるので、なかなかアングル内に捉えられないらしい。
 その内、妻の足元に、もう一匹現れた。頭部が赤い少し大きな鳥!「久美子。足元にオスの雷鳥が居るよ。」と、叫ぶ。「アッ、電池切れだ。」と妻。急いで宏は自分の携帯電話のカメラで写そうとする。本当にちょこまかとよく動く(飛び立つ様子はない)。低い灌木の中に入ったり出たり!Photo_3 

慣れないデジカメにモタモタしている内に、もう一匹現れた!「そこにもう一匹現れたわよ。都合3匹!感激!」と、妻の声。いよいよ焦ってくる。
 シャッターを切ろうとした瞬間、オスが私に向って、画面の中で威嚇の羽を広げて突進して見せた。鳴き声付きで、少しひるんで後ずさりする。3匹はそのまま遊歩道を再横断し、低い灌木の淵を回って遠ざかっていった。
 その後、妻は上機嫌であった。
「期待もしていなかった雷鳥、親子3匹を見れた!」 宏は後で、除雪車の意味を考えて、ふと思った。『あれは、子育て中の雷鳥を守るために あそこに置いてあったのだろう。 まさか「この付近で雷鳥が子育てしてますので、近づかないで下さい」なんて看板を立てたなら、大変な騒ぎが起きるのだろうな。そのための除雪車だったのではないか?』
とは思ったが、はしゃいでいる妻にはそのことを告げなかった。機嫌を直してくれた妻が嬉しかった。妻が室堂ターミナルに帰り着くのを見届けたあと、5m積った雪の原で、大きく変わりゆく雲の流れを、宏はしばらく楽しんでいた。

Photo_2

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2009年5月20日 (水)

28)、東急東横線、菊名駅にて。At the ‘Tokyu-Toyoko-Line’, ‘Kikuna’ station ran by "Kestrel".

 菊名駅、毎日ここで、宏は電車を乗り換える。 少し待ち時間があるので、汚い字が乱雑に並んでいる例の手帳を取り出して、解読を試みようとしていた。 突然横っちょからD重役に声を掛けられる。「さっきからここに座っているのに、また俺を無視したな。」 「?、済みません。気が付きませんでした」 「何を読んでるのかと思ったら、ははー、旅の記録か」
「そうです。えらいところを見られてしまいましたね」 「仕事もしないで、とんでもない奴だな」 「そんなに虐めないで下さいよ。旅行に行く前には『 帰って来たら今度こそ例の技術論文をまとめるぞ 』と思っていたのですが、なかなか着手できません」
「全く変わった奴だな、お前と言う奴は」 「すみませんね。こんな変わり種で。」と、短い会話を戦わせる。D重役は菊名から一つ先 JR新横浜駅で降りられる。菊名で鉢合わせになることは滅多にないのだが、えらいところを見つけられてしまった。
 田舎の母 と話す妻の声が、聞こえてくる。「・・旅行から帰って来てからというもの、宏さんは憑きものが落ちたように、仕事に精出しておられますよ」「・・・」  早く帰宅できた夜と、土・日、宏は日記のワープロ化に追われていた。仕事も要らぬことに気を使うことなく、落ち着いて出来るようにはなっていたが、妻が「仕事に精を出している」と見たのは誤りであって、内実は旅行後の整理作業だ。
(高校時代)下宿生活をしていた頃「字が汚い」のを直すために、母に命じられて日記をつけ、それを母に郵送する習慣があった。そんなことは暫くぶりではあったが、半分は親孝行のつもりで日記をワープロ化し、送ろうとしていた。口だけは達者だが、数年前から寝たきり老人に近い。『暇つぶしにちょうどいいだろう。旅の間の1か月間、ハガキ一枚送らなかったのだから。』 
  顔の黒い人
 
何日か後、菊名駅でD重役とまた会った。 宏は考え事をしながらホームを歩いていて、それが重役だとは気が付かなかった。ベンチはみな塞がっている。『しかたない。立って待とう』 と、頭の片隅で判断し、通り過ぎようとした。
その時何か視線を感じて振り返ってみると、顔の黒い人がこちらを見ている。ニヤリと笑って、またムッツリ顔になる。どこかで会ったような気もするが分からない。またニヤッと笑う。『誰だったかな?』 黒い顔に黒っぽい服で、ブスッとした横顔はなんとも薄気味悪く、あるイメージを連想させる。
『D重役に笑った顔は似ているんだ。しかしムッツリ顔は似ていない。第一、こんな顔の黒い人は、私の知人にはいないはずだが、、』(その時読書用のメガネをかけていて遠くが良く見えない宏は、いぶかしげに(慎重に)近付いて行く。
あの~、どなたさんでしたっけ」と言いかけて怒鳴られた。「おまえはまた俺を無視するのか」。その声でやっと分かった。「D重役でしたか。これは失礼しました。あまりにお顔が黒くて別人だと思ってました。ゴルフ焼けですか?どこに行っておられたのですか?」 「まあそんなところだ」
 電車がホームに入ってくる。「そう言えば最近、お見かけしませんでしたね。チャージ休暇中だったんですか?」 「たった5日間だけだ」 「前後の土日を合わせて9日間ですよね。そりゃー良かった。アメリカですか、それともカナダ? 両方かな?」
「ハハハ、それなりに楽しんで来たよ。お前ほどではないけどね」 「ところで若専務も今チャージ休暇中ですって?」 「そうなんだ。アメリカ辺りで羽を伸ばしているみたいだよ」 「若専務自身が提案なさった制度です。大いに青春を謳歌してきて欲しいですね」
 たった一駅であり、D重役は降りて行かれる。『まいったな。D重役だったか。あの黒さはなんだ。てっきり別人(やくざ?)かと思った。自分もあんな顔だったのかな? いやもっと黒かったらしいぞ。」
 旅行から帰って来て既に3週間は経っていた。
会社と家庭との往復の毎日であり、宏の顔からは"黒さ"が抜け、普通の黄色人種並みの顔色に戻っている。むしろ青い顔に近かった。意識して野外活動をしない限り、都市での生活では、本当に陽に当たる機会が少ないのだ!

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27)、"机"はあったが、"仕事"は無くなってた?I was doing, I was still working desk was gone?

 荷物や持ち帰った宿の領収書の整理を行いつつのワープロである。真夜中までかかった。 次の日の月曜日、さっそうと会社に出かけた宏は、会う人ごとに、「どうしたんだ。まっ黒じゃないか。何をやって来たんだ?」 と、一様に問いかけられた。
「ヨーロッパを自転車で駆けって来たんだ。実に面白かったよ。2500キロ!」 「ヘーッ どの位行ってたんだ?」 「チャージ休暇の1か月、丸々行ってた。昨日の朝、成田に帰り着いたところだ」 「一人で行ったのか。奥さんが怒ってただろう。勇気あるなあ。よく許してくれたな」
 確かに妻は心配もしただろうし、腹も立ったであろう。お土産くらい、ダイヤでも何でも買ってきてやれば良かったのだ。チャージ休暇を安くあげるためにユースの会員になり、野宿もした。しかし、お土産くらいはケチらなければ良かったのに、と、反省している。
直接の上下関係にはないが、通勤電車で度々一緒になる気さくなD重役が近付いて来られた。「おッ、無事生きて帰って来たか。お土産は無いのか。気の利かない奴だな。後で土産話くらいきかせろよな。」
 有難いと思った。まさか電車内の"おふざけ話"を記憶しておられ、帰って来るや否や、声をかけて下さるとは感激であった。即次の日、ベルギー・コインを届けておいた。 このD重役は2ヶ月後に一週間のチャージ休暇を取られたのだが、突然に「ハイ、お土産!、お返しだ」と、アメリカ・コインを持って来られることになる。そんな気さくな重役であった。
 直属の上司が近付いて来て、大声で宏に話しかけられる。「おおッ!真っ黒だな。自転車は無事だったか?」 「お陰様で、荷物台がこわれただけで済みました。」 「そりゃあ良かった。心配してたんだ」 「長い休暇をいただき、有り難うございました」
  机の上は回覧書類の山であった。
 
少しづつ目を通しながらかたずけ始めた。直属部下の係長を一人づつ呼んで、休暇中に何か変わったことはなかったか、と尋ねる。「何もありません」 「コンピュータ設備稟請の方は、その後どうなっている?」 「一向に進展していません。大山課長がやられた計算の根拠が分からず苦労しました」 「それは御苦労様でした。後で、その書き直した資料一式を見せて下さい」
 課内会議でも、「何か変わったことはなかったか」と課員に聞くが、異口同音に「ありません」との返事。?? 半ば、本当に何も進展していなかったのだと信じて、宏は書類の山をかたづけている。 2日経ち、3日経ちする内に、どうも妙な事に気が付く。
訳の分からない委員会名が書類のあちこちに出て来るのだ。『このEIS委員会というのは何なんだ? 「エイズ」とも読めるが、・・?』 まだ宏は積み上げられていた書類の全部には目を通していない。『彼なら知っているかもしれない」と、他部門のE課長に聞いてみよう』と、階段を下りて行った。
「あれ、知らなかったんですか。今度出来た委員会ですよ。部長会議で承認された資料が配布されていたでしょう?一般回覧でも回っていますよ。これですよ」 「わかった。まだ書類の下の方に埋もれているのだろう。ありがとう。」 自分の席に戻って書類を引っかき回して探した。「 あった!」
 なんと、休暇中に、宏が主宰して2年2ヵ月続いたコンピュータ関係の委員会が(エイズに侵されて)消えて無くなり、新しい委員会が発足していた。それがEIS委員会であった。更に消えていく委員会の解散会を近日中にやる予定になっていた。
 いっぺんに目が覚めた。 自分では『休暇ぼけも無く、現場復帰が早い。』と思っていたのだが、この丸3日間、眠っていたことになる。部下達もひどいもんで、御承知かも知れませんが・・と教えてくれればいいものを、と一瞬思ったが(怒りの気持ちはなく)、笑い出してしまった。
その気で周りの人達を観察すれば、課長である自分をすっとばして仕事をする習慣が付いているのに気が付く。『そりゃそうだろう、1ヵ月も居なかったんだ。自分が居なくても会社は動いて行くんだ。』 笑いが止まらなかった。
 一人机に座ったまま、『なるほど、形上の席は残っていたが、本当の席は無くなっていたんだ』 と、しばらくニヤニヤと笑っていた。 が、そう笑ってばかいもいられない。部下の掌握と、とりあえず"旧"となる委員会の解散式を、丸く収める準備に取り掛からなければならない。
 誰かが、「1か月休めば、現場復帰のリハビリには、1か月かかるよ。」 と挨拶していた。『そうかも知れない。』 素直にそう思った。 折しも睡魔が襲ってくる。「眠くてしょうがないんですが、どうしたもんでしょうかね?」 苦し紛れに度々海外に出かけられる隣席の御年配に、話しかけてみた。
「そりゃ時差ボケですよ。ヨーロッパに1か月も居たのでしょう、身体の方があちら時間に慣れ切っていますから、治るまでには、まあ1週間はかかるでしょう。気長にやりなさい。」
 顔を洗いにトイレまで、何度も通う日が続いた 

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2009年5月18日 (月)

26)、アッ、それは私の自転車だ!(チャージ休暇報告)。Abbas, that's my bike! (Charge vacation reporting)

 イタリアのサンピエトロ広場であろう、宏の自転車が向こうの方にある。 警察の車が2台、その方向に向かってスーッと近付いて行く。 「アッ、それは私のビチグレッタ(自転車)だ~」 と、あわてて走り出そうとして 目が覚めた。 自宅のベッドの上であった。
 昨夜の飛行機は悪天候のため相当激しくゆれて、ほとんど眠れなかった。自宅に帰り着くと挨拶(あいさつ)もそこそこに、眠りこんでしまったのだった。 またウトウトとする。向こうの部屋で妻が誰かに電話をかけているようだ。
「・・、主人ときたら、この1か月の内に、ハガキをたった1枚送ってきただけで、電話一本かけてこなかったんですよ。」 「・・・」(相手の反応はわからない) 「ええ、安心はしました。でも腹も立ちますよ。約束したダイヤのネックレスは無かったし、・・・」
 苦笑いしながら聞いていたが、起きていくのも面倒で、また少しウトウトする。そのまま夜まで眠りこんでしまった。 『 アッ、もう出発の時間だ!』と思って、また飛び起きる。 何か猫のような柔らかいものが足に当たった? 妻の足であった。『そうだ、もう無理やり走り出さなくてもいいんだ。』 と、ホッとする。
 今日は日曜日。『ゆっくり洗濯でもしながら、明日からの会社生活に備えよう。』 そう思いながら、また横になった。 長い長い旅であった。長い夢を見ていたようにも思える。休暇中の出来事だけでなく、自分のこれまで歩んできた人生のすべてが、夢であったかのような気分が残っている。
 何とか無事に我が家に帰り着き、寝不足を解消した宏は、おもむろに荷物の整理を始めた。宿で、その日その日の洗濯をする習慣がついており、汚れ物はそんなに多くない。それでも道中で買い込んだズボンなど、荷物自体はかなり増えている。
 娘が分解式の宏のリュックを見て、「スペインに持って行きたい。貸して!」と言っていた。これも洗ってやることにし、洗濯機に放り込んだ。すべて手洗いである道中に較べ、なんと文明の利器とは便利なものか!
 肌身離さず持ち歩いた手帳を開いてみる。
改めて読もうとすると、判読できない位に汚い字で、量もかなり多くなっていた。久々にワープロに向かいキーをたたき始める。3,4枚打ったところで止めた。『この分では何日かかるか分からない。会社への休暇報告書を先に作成しておかなければ、明日からの仕事に差し障りが出る。』 もうすでに会社人間の思考に戻り始めていた。
チャージ休暇報告 ヨーロッパ自転車縦断の旅
  
  1994年 6月27日 大山宏
 このたびは、チャージ休暇を有難うございました。20才代が終わりかける頃からずっと夢見、半ばあきらめかけていた夢を実現することができました。休暇制度が設けられてから3年以上が経過しますが、その間もこの歳(46才)で、はたして可能かどうか直前まで迷いました。「年甲斐もなく」という気持ちを振り切り、実行出来、本当に嬉しく、心から感謝しております。
 コースはブリュッセルをスタート地点とし、北海をなめるようにオランダ西岸を北上して、アイセル湖北端に到着。ドイツのライン川下流のエメリッヒに電車で移動後、川沿いになんかを開始して、途中フランスを覗き見ながら、スイスのバーゼルに到着。
ジュラ山脈を越えて湖沿いに走り、ローザンヌ・ジュネーブへ。更にモンブランやマッターホルンなどの雪山を横目に見ながらシンプロン峠(2005m)を目指して東進。 自分の誕生日を峠で迎えた後イタリアに入国。アペニン山脈を越えてピサの斜塔をゴールとしました。走破距離:2500Kmです。
 カプリ島でゆっくりした後、ナポリからソレントまで走り、ポンペイ・ローマの遺跡にも触れて、見聞を深めることが出来ました。毎日100Kmの蟻(あり)の動きで地球の大きさと大自然の偉大さ、更には人々の生活環境に身を持って触れていくことは、直接には仕事と何の関係もありません。
 しかし、自分の体力・気力の限界を確かめつつ旅する事、語学力の向上/臨機応変力の向上に努める事などは、何らかの形でこれからの仕事に良い影響があるものと、勝手ながら思っています。
 ドイツ国内では雷を伴う大雨に何回も遭いましたが、他の国では好天に恵まれました。特に帰りのローマからブリュッセルへの飛行機では、素晴らしい快晴で、自分が走り見た山々や海岸線を"上空"から眺めることが出来ました。

 野宿をしたり、アウトバーンを走ったり、洗濯や買い物をしたり、顔色をうかがいながら異国の言葉で値段交渉をする。自分の気持ちを伝え、聞きたいことを聞き出す。こんな人情の機微にも触れながら、有意義なリフレッシュ休暇を過ごすことが出来ました。有り難うございました。
 作成、1994 6/27 Hiro. Oyama
(筆者の私が46才の時の旅の報告書でした
)

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2009年5月16日 (土)

25)、1万メートルの上空より。Overlooking the 10,000 meters than came traveled by bike routes!

 宏はその後数日を、ナポリ・ローマ辺りで過ごした。 観光の島"カプリ"で少し贅沢してみたり、散髪したり、ソレントからナポリへの途中でポンペイの遺跡に立ち寄ったりしながら、日程調整し、予定通り 6月24日朝、ローマ発ブリュッセル行きの飛行機に乗り込んだ。
 窓側の席に座って外を眺めている。
 飛行機は一旦海上沖合いに出、それから海岸線に沿って北上を始めた。 空は雲ひとつない快晴で、いくつかの島も海岸線も、まるで航空写真のごとくに、くっきりと見渡すことが出来た。
後ろにベルギーの娘さんが座っていて盛んに歓声を上げ、宏に話しかけて来た。フランス語はあまり良く分からないが、こちらは英語で感動をしゃべる。 お互いに窓の外を見つめながら!感嘆!の声を上げている。
 見たことのあるような海岸線が現れて来た。 大きな半島が海に向かって突き出ている! 宏が苦労して越えたラスペチア付近の海岸だった。 「 飛行機は現在、ジェノバ上空を飛んでいます」と、機長のアナウンスが入る。
 その通りであった。 この海岸線を走ったのだ。 このアペニン山脈を越えて来たのだ。 向こうの方に大きな湖が、幾つか見える。 イタリア北部の湖であり、そのほとりを走った記憶が蘇(よみがえ)る。 高い山々、雪山が現れる。
 『 アルプスだ!』 入道雲が巻き起こり、山々の立体感を増している。視界を妨げない適度な雲であり、遠くの谷深くまで見渡せる。 宏は機内雑誌の航路地図を広げてみた。『 ローマ・ブリュッセル間を結ぶ航路からすると、そろそろ"レマン湖"の上空に差し掛かるはず・・』 と思っている内に、特徴あるV字形の谷が 現われてきた。 谷に沿って道路がくっきりと識別できる。幅の広いのが高速道路、並行して走っているのが、宏の走った一般道路だ。
 また機長のアナウンスが入る。「ただいま我々はモンブラン上空を飛んでおり、まもなく本機は、ジュネーブ上空に差し掛かります。この湖はレマン湖 ・・・ 」
 期待もしていなかった事だが、その飛行機は上空1万メートルの高さより 素晴らしく澄んだ好天の下で、宏の走ったスイス・イタリア間のコースを見せてくれた。 偶然とは とても思えなかった。『何か大きな力が働いて、大自然が自分にプレゼントしてくれたのではないか』 と 思った。
ジュネーブからはフランス上空を飛び、ライン川 こそ見えなかったが、それでも小さな家々、街、森、畑・・と、上空からの景色は存分に楽しめた。 『 つくづく自分はラッキーな男だ。』 と思った。
 ブリュッセルであわただしく乗り継いで、今、宏は成田行きの飛行機の中にいる。隣には「目白に住んでいる」という年配のご婦人が眠っている。 ガタガタと、ひどく揺れる飛行機だ。 出発も30分以上遅れた。ふと、自分の自転車の事が気にかかる。
『 ブリュッセルで首尾良く、この飛行機に"積み替え"られたかな?』 またガタガタと大きく揺れ、隣のご婦人も目を覚ましたようだ。急にシートベルト着用のサインが点灯し、ちょっと周囲が ざわつき始めた。 アナウンスがあった。しかし宏は、自分でも不思議なほどに落ち着いていた。
もう何が起こっても満足である。が、出来る事なら、許されるなら、無事に日本に帰り着きたい。」 最後にそう書き留めて、日記と撮り終えたフィルムをビニール袋に仕舞い、少し膨らませたままチャックを閉じた。それをウエストポーチに納めてから、おもむろに前傾姿勢を取った。 耳がツーンと鳴った。

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2009年5月12日 (火)

23)、"ピサ"への道。Cities in Italy [Pisa] to the way I ran hard on a bike.

 ラスペチアには寄らなかった。 ホテルでもらった観光案内地図によると、宿泊地点の峠は、海岸からかなり離れている。 もう峠を上り下りするのはコリゴリであり、川沿いに真っ直ぐ"マッサ"の町を目指すことにした。
マッサの町の その向こうが、夢にまで見た"ピサ"の町だ。まだ雨は残っていたが、早めに出発! "吊り橋"があり、"古い橋"があり、通行止めの橋の横に大きなセメント管を並べただけの"特設の橋"があり、その上を通って、ズンズン進む。
 人家が増えて来た。車の数も増えて来た。 大理石の石切り場があるのか、あちらこちらに大きな石を集積した"石置き場"が目に付く。 立派な"お城"も沿道近くの丘に、幾つかあった。 この辺りは観光コースから外れているらしく、ダンプカーの方が乗用車より多い。
 貧しい地域なのであろう、乗用車のなかでも、軽自動車が目立つ。 日本では見かけなくなった三輪車が何台も走っている。懐かしい気持ちにもなり、後ろを押してやりたい気持ちにもなる。
 マッサの町近くで、ミラノから続いている高速道路と並走するようになった。 この高速道路は、ここに来るまでに何度も見かけたものだ。宏の登っている峠道のはるか下方を、トンネルを連ねて走っていた。 今は恨めしくは思っていない。 苦しかった昨日の出来事も、既に思い出の1ページと変わっている。
 距離計を付けていないので正確には分からないが、2500キロは走って来た。朝から晩まで走り続けてきた。アムステルダムで都会は嫌いだと思って以来、毎日毎日、大自然の中を走って来た。人々の素朴な心に触れて来れた。今日の夕方にはピサの町に着く。 ガリレオと逢える。ガリレオが大小二つの鉄球を落として見せた建物と逢える。
『 期待は落胆を生み、偏見は不幸を生む 』とは分かっていても、"ピサの斜塔"を思うとき、ワクワクしてくる気持ちを抑えられなかった。宏は今、20代の青年そのものであった。
 急に車が増え
道路も複雑になって来た。道路標識を見失って高速道路に入りかけ、あわてて引き返してきて地図を見ながらウロウロ、キョロキョロしている。『 どうも良く分からない』。 街角で信号待ちの車の窓ガラス拭きのアルバイトをしている青年達が数人"たむろ"していた。他に尋ねる相手も見当たらず、ちょっと雰囲気は怪しかったが聞いてみた。
「あんたが進もうとしていた道はグニャグニャと込み入っていて、遠回りだ。引き返してあっちの道を走れば23キロ位で、ピサまで行ける。」 と、盛んに説明してくれる。しかし、「それは自動車専用道路の話ではないのか?自転車では通れないのではないか?」と、宏はグズグズしている。その青年達はなにか早口でしゃべり合っていたが、急にその一人が原付にまたがり、エンジンをかけた。
案内する付いて来い」。原付とはいっても、自動車には変わりない。 自転車で追っかけるには、かなりキツイものがある。 宏が遅れると、交差点の入り口など、要所要所で待っている。 やはり、さっき紛れ込んだ高速道路入口を、先導の原付は入って行く。
時々後ろからクラクションを鳴らしながら車が追い越して行くが、『 まあいいや 』と後を追っていく。 結局、1キロ近く複雑な道案内をしてくれて、走るべき道に無事たどり着けた。有り難かった。『 人は見かけで判断してはいけないな。イタリア人も親切だ!』
 高速道路と並走する一般道であり、他の車は時速100キロ位でぶっ飛ばしている。 当然、向こうの高速道路では、もっともっと早いスピードで走っている。 宏もチェンジを最上段に上げ、走り続けることが出来た。気持ちの良いラストスパートとなった。
 ピサまで あと少しだ

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2009年5月11日 (月)

22)、ラスぺチアに続く道は、峠、また峠!Road to‘ラスぺティア’(Italy) was a series of pass, pass!

 ニースからジェノバ・ラスぺチアに続く 通称リビエラ海岸には、アペニン山脈が迫っており、切り立つ海岸が続いている。 野宿明けの宏は、荷物をまとめ(人の来ないうちに)、早々と出発した。 海岸端を登っていく事が、初めのうちは、特には気にならなかった。
  朝日が昇るに従い、海の色も黒から明るいエメラルド色に変わっていき、海岸に白い波となって打ち寄せている。 北海とも太平洋とも異なり、寝不足の宏にとっても、清々しい景色であった。 しかし、段々と足が重くなってくる。 朝早くから動き出したが、コーヒー一杯飲んではいない。
 初めて見るオリーブの艶やかな葉の輝きにも感動を覚えなくなるほど、お腹が空いて来た。 疲れていた。 日差しが暑い。 やっと見つけた喫茶の出来る店で、ショートケーキと小さなカップのコーヒーにありついたが、腹の足しにはならない。
 知らなかった。イタリアのコーヒーは量があんなに少ないことを知らなかった。 牛乳たっぷりのアメリカンコーヒーを、ガブ飲みしたかった。 坂を登ってまた下った。 すぐにまた登りである。 [ ラスペチア 95 ] という道路標識らしき看板を目にする。
『 95キロ? 嘘だろう。』 と思ったが、どう考えてもそうとしか解釈できない。宏の持つイタリア全土の地図を見ても、そんなに距離があるとは思えない。 訳が分からないまま、また坂を登り始める。 意識が"もうろう"としてきた。 たまらなくなって坂道の少し広くなった場所で、仮眠を取った。

 パトカーらしきサイレン音で目が覚める。あわてて寝袋を丸める。『 な~んだ。自転車レースの伴走だ。』( ツール・ド・フランス のレースではない様だが)派手なサイクルパンツをはいた何十人もの"お兄ちゃん"達が、目の前を走り過ぎて行った。
 今度の坂は、やけに長い。『 どこまで続くのだろうか?』 思い出してみるに、朝の出発から何度か上ったり下ったりして来たが、その度に坂は長く・高くなって来ている。 坂道はまだ続いており、海面は足元、かなり下の方に見える。おまけに道は海岸から離れ始めた。
 不覚であった。
『 ジェノバから先は平坦な海岸沿いの道 』と、勝手に解釈していたのが大間違いであった。どうやら海に突き出した半島越えの道らしい( リアス式海岸?)。 ようやく向こうに海が見えてきて、宏は愕然となった。
 道は二手、[ 海岸に下る道 ]と[ 山の上に登っていく道 ]とに分かれている。足元はるか下方に海岸の村が見える。その向こうには、もっともっと大きな半島が突き出していて、絶壁の海岸には 道らしきもの が有りそうにない。 天気は良く、その気で登って来たのなら素晴らしく感動する景色も、今の宏には無駄であった。 疲れがドーッと増してきた。
 気を取り直し、また坂を登り始める。
たまに追い越していく自動車が、恨めしく思えた。 何年か前の新聞で、ヨーロッパ自転車縦断の記録がジェノバで終わっていた理由が分かったような気がした。(詳細な地図で、この坂の事を事前に知っていたのであろうと思った)。
 宏は"日本手ぬぐい"を取り出し、鉢巻替わり とした。 流れ落ちる汗を止めるためである。 「自分で選んだ道ではないか」 と、声に出して励ました。自分を励ましながら登って行った。 「自然よ、父よ、広大な父よ。 僕から目を離さないで守ることをせよ。 父の気迫を僕に満たせよ。」 と、繰り返しつつ登って行った。

 この日宏は、3時頃にとうとうダウンし、峠のホテルに転がり込んで、そのまま倒れ込むように 3時間眠った。 夕方、勧められるままに、ピザを食べ、スパゲティーを追加注文して食べた。
外は雨に変わっていた。 シャワーは水しか出ず、エレベータ横の小さな安部屋で、また眠った。 泊り客はほとんどなく、ガランとしていて、エレベータの動く音は1,2回聞いただけであった。

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2009年5月 9日 (土)

20)、ポー川付近の"小さなお城"にてUncle is near the Po River (Italy) "small castle" in friendly matches.

 ポー川 の上流域を縦断し、宏は一路、地中海を目指している。 日本と見分けのつかない野山が続く。稲穂の畑まである。 たまに教会や"お城"に出くわさない限り、「ここは日本だ」と言われても だまされそうなほど良く似た風景が続いている。
「イタリアは危険な国だ。スリ、泥棒に気をつけろ!」 と、さんざん日本で聞かされて来たが、あれは出鱈目(でたらめ)であった。『"スリ"や"かっぱらい"は、都市部だけでの話なのだろう。』 昨夜の宿探しでも、食べ物を求めて入った簡易レストランでも、会う人々はみんな素朴で親切であった。
 今朝がた、野原のただ中に出現した"小さなお城"の写真を撮ろうと自転車を止めた時、ニコニコと近寄って来たおじさん達がいた。「そっちの方向はアレサンドリアではないよ」 「ありがとう。今あの城の写真を撮りたいんだ。綺麗なお城だね。」
 しばらくイタリア語のレッスンが続いた後、「 付いて来なさい。」 と、手招きしながら、一人が先に立って歩き出した。お城の方角だ。 門の所でペンキを塗っている人がいる。 「この城は近いうちに博物館になるんだ。」 と、何となく言っていることが分かる。
「入ってもいいのか?」 「私は入れるんだ。あんたも入っていいよ。」と中庭に導いてくれた。 内部は小さいながら綺麗な庭である。都会のへたな公園よりマシであった。 紫陽花(あじさい)が咲いている。
 その紫陽花を見た途端に、自分が住んでいる相模原市のことを思い出した。 毎年6月には、この市の道路と言う道路は紫陽花が咲き乱れ、それは見事なものだ。 4月には桜が満開になり、街全体が薄いピンク色に包まれる。
「 これは井戸の跡だ。」と、今では花でおおわれている"四角い台"の解説を、パントマイム付きでやってくれる。 宏はまた異邦人に戻る。

 その城の近くには朝市が立っていた。 そのオジサンは、どんどん宏の腕を引っ張って市場の方に歩いて行く。 「これはおいしいよ」と、切り割った果物の匂いをかぐ仕草をしてみせる。その仕草で"メロン"だと分かる。値段交渉までしてくれる。 他にもサンダルなど日用品を買い込み、そのオジサンとは別れた。
そのメロンは確かに美味しかった。『 あの市場付近で、あのオジサンと一緒に食べればよかったな。』 と、後で思った。

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2009年5月 8日 (金)

19)、イタリアへ"ボナセーラ( こんばんわ )""To Italy ‘Bonasera (tonight's)’ that is the message from the article.

 このあと宏はシンプロン峠を駆け下り、一気にイタリアの"ドモドッソラ"という田舎町に入っている。 そこで困ったことが起こる。言葉が全く通じないのだ。
飛行機や電車の旅では有名な都市に降り立つことになり、大抵の場合英語が通じる。しかし自転車での国境越え、ましてやスイスの山の中からイタリアの片田舎へと国境を越えたのだ。通じる訳がない。
 
悪いことに国境で、イタリア通貨購入を忘れていた。 幸い、日本製のバイクに乗ったドイツの青年グループが通訳してくれて、宿代はスイスフランで払うことに交渉がまとまった。夕食代も「ツケ払い」である。何とも味気ない食事となった。
なにくそ!と、宏は思った。 遠の昔に、六か国語の会話集は無くなっている。「地球の歩き方」のわずかな単語のページを破り取って手に持ち、付き合ってくれそうな人を探して回る。 夕暮れ時で、陽はまだ屋根の上にある。
 泊まることになった"宿&レストラン"の前には、いくつかの椅子とテーブルがあり、数人のおじさん・おじいさん達がワインを楽しんでいた。 宏は「座ってもいいか」と身振りで示す。何も言わないのも変なので、通じないとは思ったがドイツ語で「ここに座ってもいいか?」と言いながら椅子を指差した。 首を縦に振ってくれる。
ボンジョールノ(こんにちは)」と、イタリア語に添えてあったカタカナを発声してみる。直ぐに反応があった。首を横に振りながら"天"を指差して、「違う。もう夕方だ(とでもいっているのだろう)、ボナセーラ」
 うんうんと頷きながら宏は、「ボナセーラ(こんばんわ)」と繰り返し、すぐにカタカナで書きとめる。 ワインを指しながら、「ワイン?」と語尾をあげると、「ノン。ヴィーノ」 「ビーノ?」 「ノン、ノン。ヴィーノ」 「ビール?」 「(それは泡の立つやつだ)。ヴィーノ」 と、唇を前に突き出して発音してくれる。 「ヴィーノ」 「スイ(そうだ。YES)」 「(泡の立つのは)ビール?」 「ノン。ビーレレレ」 と、 "R"と"L"の発音矯正をしてくれる。
 どこから来たのかの質問は身振りで予想が付く。 国の名前や都市名は、ほぼ万国共通だ。「ジャパン・ヤーパン・ニホン・ニッポン・・」と喋っていれば通じてくる。
「ベルギー・ベルガム、⇒オランダ・ホランダ、⇒ドイツ・ドイッチェランド、⇒スイス・スイッチェランド・・」
「アルプス(を越えて)」も通じた。 「シンプロン峠を自転車で」 と、両手を胸元で回転させて見せる。「(それはイタリアでは)ビチグレッタ」  誕生日は難しいのでパスポートを示すと、「コンプレアーノ」  肌の黒いところと白いところを交互に指すと、「ネロ、ビヤンコ」

 おじさん達も面白がって、次々と単語を教授してくれる。 こんな調子で夜更けまで、46歳の誕生日を祝ってもらう事が出来た。 レストランも閉店間際になってきたのであろう、ウエイトレスの姉さんやコックさんまで出て来て、宏を囲む人だかりは十数人に膨れ上がっていた。

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2009年5月 1日 (金)

18)、競り上がってくる雪山、遂にシンプロン峠Snow coming up outbid, finally arrived at the Simplon Pass.

 明けて6月16日は、宏の誕生日である。 別に もくろんだ訳ではなかったが、誕生日のその日にアルプスの峠越えを敢行する事となった。 朝は早めに出発しブリッグの町中には すぐに着いた。『 まずは食糧調達!(峠までの40キロ区間では入手が難しそうだ)。この町しかない。』
 小さなスーパーマーケットが見つかった。 トマト・バナナ・チョコレート・パンやハムなど買い込みをしたところに、「青年」が近付いて来た。 にこにこ笑いながら何やらフランスなまりの英語でしゃべりかけて来る。( 2,3度、繰り返してしゃべってくれた)。
「君と僕とは昨日、数回逢っている。」と言ってる。 そう言われれば昨日、追い越したり追い越されたりしたボンジュール青年がいた。彼曰く、「その後、何回もすれ違った。あの滝の所で、君は写真を撮っている最中だった。」 急に親しみが湧いてきた。
 その青年はリヨンを3日前に発ってレマン湖畔を経由し、その後宏と同じルートで走って来ていた。 今日、明日かけてオーストリアに入る計画とのこと。 宏はこれからアルプスを越え、イタリアに向かう。 ここでお別れだ。 赤い車のボンネットの上にカメラをセットし、二人で記念写真を撮った。
 ボンジュール青年と別れた後も、宏はまだ何かを探している。「」である。  何処かに泉があるはず。』 それを探している。 そんな彼に、中年の男性が声をかけて来る。
「何かお探しですか?」 「水を手に入れたい。」と、空の容器を示す。 「そこの薬屋で手に入る。」と言う。 宏は水を買うつもりはなかったが、連れて行かれた。
 その男性は店員とベラベラしゃべってから、空っぽの容器を宏から受け取って、店員に手渡す。 店員は奥に入って行き「水」を詰めて戻ってきた。 有難い。無料! 店員も中年男性も、これからアルプス越えに挑戦する日本人宏を、激励してくれた。
『 なあに40キロ先の高さ2千メートル。自転車を押してでも登ってやろう。』 宏はそう思っている。 思っている通りに、押して登る展開になっていく。 46歳の山登り。
  シンプロン峠へ
『 峠への道はツタの如く、切り立つ山にからみ付く。 ガードレールのすぐそばは、恐怖心が先に立つ。 遠くの雪山を見て走る。 刻々と姿を変えていく山波。 風が吹き降りてくる。 恐い。道の中央寄りを走る。 雪山連峰が段々と、小さな町を取り囲んでいく。』
心臓破りの坂が続いている。はるか向こうの山腹にまで、道路らしき白い構造物が認められる。急斜面であり、今にもズリ落ちそうなほど危なっかしい。 『 あんな所まで登っていくのか。』と、宏は少々不安になる。
 振り返るとブリッグの町が眼下に広がり、町を囲むように山々が競い上がってきている。 路面を見つめながらペダルを踏み続けていても、ガードレールの向こう側の景色は目に入る。 針葉樹林を上から眺める景色、それが自転車とともに前方に滑って行く。 この異様な動きで、宏は一種の催眠状態を覚えた。
『 恐い 』と思うと、余計に足が縮こまってくる。 遠くの雪山を見て走ることにした。 強くはないが風が麓へ向かって吹いており、風の呼吸は、ガードレールのその向こうに自転車が吸い込まれそうな錯覚を、助長する。 宏は道路の中央を走ることにした。

 大きな山を回り込むと、昨日の三角帽子の雪山が現れた。 随分と大きく、圧倒されそうだ。 その山に向って道はス~ッと延びている。 周りの山間(やまあい)から、いく筋かの川が流れ出し、一本の「 小川 」となって、足元はるか下方を流れ下る。
相変わらず道は切り立つ斜面上にあり、眼下は一面の緑、上の方には雪山が広がっている。南斜面を走行中であり、太陽は真夏の暖かな日差しを送っている。 所々山を削って出来た小さな休憩場所には人影もなく、路端には野の草花が風に揺られている。
 谷に架かる大きな橋の上までやって来た。
三角帽子の山は頭上にそびえている。吹き下ろす風は かなり強い。 近付いてみるとコンクリート製の頑丈な橋ではあったが、なにせ高い! 遠目には、その橋の支柱が乾素麺(そうめん)の如くに見えていた。
欄干から谷底を覗いてみる。 深い! マッチの先ほどの山小屋が川のほとりに見える。 雪解け水が爽やかに流れていた。
 牛が数頭のどかに草を食んでいる。
三角帽子山の近くで、道は大きくUターンする。宏は少し早いが昼食を取ることとした。 荷物を軽くする意味もあって、バナナも桃も食べ尽くした。 1,2匹、蠅が飛び回っている。 ジュースを飲み、うまそうに宏は煙草をくゆらす。 車はほとんど走っていない。はるか下方に、もう使われていないらしい旧道が細く長く続いている。
 トンネルの向こうから轟音が響いてくる。トラックだった。 また静寂に戻る。 相変わらず自転車を押して登っている。 トンネルといっても山肌に造られたコンクリート製の雪崩を防ぐ長い建造物で、谷側に窓が開いている。その窓から雪山が楽しめる。長~く連なるトンネルが、その窓を通して"白蛇"の如くに見える。
 少し走る。が、ものの百メートル進まない内に、また自転車を降りて押している。空気も薄いのであろう、息切れして長続きしない。 『 なあに、今日中に着けばいい。』と、マイペースで押して歩く。風は冷たい。 『 あの山向こうが峠かな?』 それにしても長いトンネルだ。 残雪ラインにそろそろ達したようで、辺りは白く明るくなった。
 雪解け水が、トンネルの屋根を越えて流れ落ちている。 その場所でまた休憩を取る。 手足を洗う。顔を洗う。冷たい! 宏は容器に水を詰め替えようとした。 その小さな滝が小石を洗っている。玄武岩、磁鉄鉱、水晶のかけらなどが、流れる水と一緒になって太陽光をキラキラと照り返す。
 峠まであと少し、あと少し。また自転車を押しながら進む。
  遂に到着、シンプロン峠!
感激の一瞬だ。 道路わきの広場に車が数台停まっており、峠の茶屋もあるが、人影はほとんどない。 2005メートルの標識看板を発見し、たまたま居合わせた人に記念写真を撮ってもらった。
両側にそそり立つ岩山は低い灌木と、苔(こけ)とも見える緑をまとい、その上を雪が覆う。 岩肌・土・緑 が絶妙の色バランスを保ちながら、雪の白さを強調している。このダイナミックな景色の中にも自然の優しさは感じ取れた。 麓を出発してからここまでの半日、宏は人とほとんどしゃべらなかった。話すチャンスも無かったし、その必要もなかった。 大自然の中で、ずっとその変化を楽しんで来れた。
太陽は光り輝き、峠は最高のドレスをまとって迎えてくれた様に、宏は感じた。
 静かな達成感であった。

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