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2009年6月15日 (月)

第32話、”伊達メガネ方式ヘッドランプ”

伊達メガネというのは、ご存知のように凹凸の無い素通しメガネの事です。あるいは、メガネの縁だけがあってレンズが無く、指が通ってしまうメガネの事ですね。ファッション性だけで見ると、これで結構格好良く見えたりします。

最近のヘッドランプはプロジェクターばやりで、あの分厚い凸レンズのギョロメ感を減ずるため、メガネの縁(周り)のファッション性改善も進歩して来ました。その進歩した”ファッション”のみ、ヘッドランプに残す事を考えて見ましょう。

先日お話した第27話、”凹レンズ式ヘッドランプ”を思い出して下さい。250mm程度(明視距離)にあった反射光像を、凹レンズで25m先に移動したのが凹レンズ式ですが、楕円反射鏡からの反射光像を、直接、25m先に形成すれば、凹レンズは”ただの平板”で済みます。その平板も取り除けば、『 メガネの縁(ファッション)だけが残る。』という理屈です。

完全透明な平板でも、透過率は0.9程度ですので、これを取り除くだけで、ランプ出力が1割UPするという理屈になります。《 メガネの縁は残してあるので、透過率100%の”非常に綺麗に磨かれたレンズ”があるように見える!》

非常に興味の持てるお話でしょう?近眼の人が掛けているメガネ(凹レンズ)は肉厚も少なく、光路をホンの少し変えているだけなので、その程度の光路修正なら、楕円反射鏡(2軸楕円)の方で、賄えるのです。

もっと良い事があります。それは、「”重たいレンズを保持しなければならない”という束縛から解放されて、”メガネ縁のファッション性”の追求がやりやすくなる!」という点です。伊達メガネ方式の利点を整理して置きましょう。

1、”メガネの縁”の形状の自由度が大幅に増える。
2、重たいレンズを保持する必要がなくなる。
3、レンズという光学部品の位置精度を気にしなくて設計できる。
4、色消しレンズ以上に透明なレンズ(空)であり、
                       ランプ出力が1割増加。
5、レンズコストは数百円ですが、この部品コストが削減できる。
6、組み付け工数が削減できる。
7、凸レンズ式に較べて、ランプ奥行きが小さく出来、
          明るいランプであって 且つ、薄型化が図れる。
 利点列記なので、良い点(長所)ばかり書きました。短所(不利点)に関しては、御想像にお任せします。

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《 想像にお任せしますでは少々不親切ですので、追記しました。》
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メガネの縁さえも取り除いたものが、”エンライトン”でした。メガネはかけなくて済めば、その方が楽です。
(”縁”は光の進路の邪魔になり易いのです。昔、眼鏡を掛け始めた頃、メガネの縁で視野が急に狭くなって、不便でした。)

翻って考えると、凹レンズをわざわざH/Lに取り込む目的は、ファッションを別にすれば、   『 メガネの縁を加えても、光の進路を妨げにくくなること 』( 凹レンズ付近の形状が、小さくまとまること )にあるようです。

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