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2009年6月15日 (月)

第36話、”グレアー光で演出するヘッドランプ”

ランプ屋やに取ってグレアーは嫌われ者でした。何故なら、規格はずれになって上司から怒られたり、ユーザーから『 まぶしい。何とかしろ!』と小言を言われたりすることが多いからです。でも、車のヘッドランプでみんなが見ているのは、グレアー光なのです

車のランプは目線より下の方にあるでしょう?ランプの方から見た発散角度で言うと、上向き+30~60°(もっと広いかな +10~80°?)辺りです。ここに、目に入れても痛くないほどの適度な柔らかい光を、ユーザーは望んでいるのです。

その程度の柔らかい光が、ボディーラインとマッチしたランプ部分から出て来ると、「 かっこいい! 」となるらしいです。グレアー光(専門的にはゾーンⅢ)規格は、厳しく押さえられています(看板照明という特殊な照明領域(方向)についても、上限は、同じ規格数値で制限されています)。

ですから、その規格を満足させることはこれまでと一緒なのですが、ユーザーの望む場所(ポーション)から、”意図的にグレアー光を発する演出”が必要なのでしょう。高効率ヘッドランプ(2000LmH/L:愛称エンライトン)の研究を通して、光の合理的な導き出し方が分って来ました。

これからは、どこから見ても、かっこいい光を提供する方向で、この技術を発展させて行きたいと考えています。これが、デザインから入るヘッドランプ設計だと、納得しました。

具体的には、

(1)、2~10mm巾の意匠ラインをレンズ面に、まず最初に配置します。カーメーカーのデザイナーに対しては、「 どこに配置してもらっても結構です。2~3本どうぞ!」と、提案する。
(2)、LEDの光全てを路面照射に向かわせようとするのではなく、その一部を、積極的に意匠ラインに取り込む(導く)ように設計を工夫する。
(3)、太い意匠ラインがあることで、路面に向かう光が少なくなるケースも発生するでしょう。その場合は、「2000Lmという充分過ぎる光が出せるのだから、たとえ、3割カットされたとしても、1200Lm位は出せる!」と、デザイン優先で処する。

こんなところです。

HIDを使っての高効率ヘッドランプは卒業としましょう。”ハロゲンとLEDとのハイブリッド(合わせ技で、2000Lm)”を前提にすると、こんな面白い展開が期待できそうです!

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