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2009年7月 8日 (水)

第49話、金蒸着・銀蒸着・アルミ蒸着。白色LEDヘッドランプ

 ヘッドランプを開発するに当って、ターゲットを大衆車とするか、高級車種とするかでは、いつも議論の分かれる所です。
とかく目立つのは、スポーツ系とラグジュアリー系(*1)です。
 どちらも、利益率は高いのですが、何せ高級車種は月産数量が少ない傾向があり、受注効率が本当に良いかどうか、と意見の分かれるところです。

 一方、大衆車(*2)は、月産数量は大きいのですが、一台辺りの利益率は低くなり、生産工場の確保も大変なのだそうです。
 ランプ開発者としては、その辺を どう考えておいたら いいのでしょうか。

 一番良いのは、中身の構造はほとんど一緒なのだけど、外見から見ると、大きく差別化が図れるというランプでしょう。1つの車種であっても、これを”グレード対応”として求められることがあります。
即ち、同じボディースタイルを持っていても、最高級車種は、600万円位、大衆グレード車種では、200~300万円と大きな差があるのは、皆さんが良くご存知の通りです。

 差別化の一つの手段として「銀蒸着や金蒸着」が時々議題に上ります。
最近、『LEDのヘッドランプを高級車種向けに!』 というもくろみの最中で、この話題になりました。
そこでは高価なLEDの意匠価値を高める方向で、金や銀の蒸着を!と考えられている訳です。
 ただ、ちょっと気になることがあります。私がタイに旅行した時の事です。仏像に金箔を張ろうとした時、透かして見たら青く見えた記憶があります。

 取り立ててそれを持ち出したのは、金蒸着はLED反射面には向いていないようなのです。( 金が金色に見えるのは、黄色付近の波長の反射率は高いのだけれど、青や紫辺りの光の反射率が低い から。)
 青色出力が得意なLEDで、その青が反射率が低くては、せっかくの白色LED が生きてきません。
LEDに対しては、銀蒸着が良いでしょう。(銀反射面は、赤~紫全体に対して、良好で一様な反射率を持っています。)
 金は高いからLEDに、アルミ蒸着や銀蒸着は安価に行えるので、ハロゲンに、という使い分けではなく、あくまで、車スタイルの見栄えの良い方向で使い分けて行く方向で、探って行くべきでしょうね。

----- 2006年 9月 30日 記 ------
(*1)、ラグジュアリー系: レクサスLS,フーガ、アルファード、etc
(*2)、大衆車 : カローラ、フィット、ボクシー、カムリ、、セダン系も含まれる。
(*3)、ある方から、車のボデー色を金色に見せるため、塗装色を・・・にするのだそうだ。という話を聞いたことがあります。
 頂いた原文を転記する形で、敬意を表します。
『・・昔のF1カーで、黒地に金のラインが入ったように「写真では見えていた」ものがあったのですが、実はそのクルマは写真でみたときに「黒地に金のラインに見える」ようにするために、実際には「黒地にベージュのライン」を入れていたことを知って、色の錯覚(?)のようなものもあるのだなと思いました・・・』

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