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2011年5月19日 (木)

社長と専務(続)

 不思議だった。『印鑑は確かに持ち出していたのに何故?』

明くる日、社長は少し遠くにある郵便局に足を運び、事情を話して調べてもらった。
12/27 の2回の引き出しは、会社から数10km離れた場所にある西条市であった。ご丁寧にも,30万円と20万円は、数百メートル離れた端末から引き落とされていた。
 1/7 に引き出されていた取扱店は会社の近所の店であった!

 社長は知らなかった。カードの暗証番号が推定できれば、預金通帳だけで数百万円でも数千万円でも引き出し可能であったのだ!
それが出来る人物は専務以外には考えられなかった。

社長は思った。
『専務は問い詰めれた時の答えを準備しているらしい。問い詰めたら会社が危ない。これは、私が引き出して専務にブレゼントしたのだと解釈しておこう』。

瞬く間に1ヶ月が過ぎ去ったある日、専務は社長に向かって『 話がある。』と切り出した。文句たらたらの後、
『急な出張時に運営資金も生活資金も、これまでにもらったことはない。』
『・・?、確か、現金で手渡したはずだけど、』
『?』
『年末の出張時には50万円、年明けの仕事初めには20万円手渡したじゃないか・・』
『・・??、』
『通帳にちゃんと記録も残っているよ、12/27,30万円、12/27,20万円、1/7,20万円とね!』

 専務はニヤリと笑ってから、
『わかってたのか?それなら、その気が付いた時に言ってくれればいいじゃないか。何故,1ヶ月も黙っていたのか?』
『君は答を用意してただろう?、その議論になったら会社はつぶれるんだ。だから私は、私が自ら引き出して専務にブレゼントしたんだと解釈したんだ』。
『・・もっともっと沢山の金額が引き出せたんだけど、70万円で止めといたんだ』。
『冗談じゃない、数百万も数千万も引き出されていたら、即,警察署に届けなきゃならなくなる。そうしたら君は監獄に入ることになっちゃう。会社を潰す訳にはいかないヨ』。

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コメント

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投稿: Jorja | 2011年6月 1日 (水) 03時58分

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