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2011年5月19日 (木)

社長と専務(続々)

 それから何ヵ月か経ったある日、数人しかいない社員の内の,やりて課長が社長室に怒鳴り込んで来た。

『社長は独断が過ぎる!突然に全ての預金通帳や印鑑を持ったまま出張するなんて言語道断こんなのは会社じゃない。発展的に解散すべきだ!
 この会社は専務と社長の二人で築いて来た会社でしょう?
専務には会社財産の半分を貰う権利がある!
手始めに,10万円を毎月,専務の個人通帳に振り込みなさい。話はそれからだ。社長の顔なんか見たくもない。早くいなくなってくれ!』

『・・、専務には会社収益の内から少なくとも毎月15万円位を支払っていることになるんだが、』
『?』
『専務は昨年末からこの会社には出社しないで、別の関連会社に出向出勤してるだろう?、住み込みで働いてもらっているんだが、その毎月の謝礼は筋から言えば、出向元のこの会社に支払われる性格のものでしょう?
 当世、人一人、住み込みで働かせれば、少なくとも、月15万円位は必要だ。その金が(小さな会社同士の間柄なので)この会社を経由しないで直接出向者の専務に手渡されているという訳だ。』
『そんなのは屁理屈だ。専務は支度金も一切持たされず、肩身の狭い思いでやっている!!!.』
『支度金は渡したよ。貯金通帳にその証拠が残っている。』
やりて課長は『その件か』という顔で、
『年末に社長が預金通帳や印鑑などを全て持って出かけそうなので、専務は社長のカバンから(こっそり)郵便貯金通帳を抜き取っておいた、と言っていた。私達はそれを聞いて、良くやった!と拍手喝采したんだ!』

 なんだ、私が最重要の郵便通帳をウッカリ入れ忘れた(落とした)んじゃなかったのか。
これでは益々、会社を解散する訳にはいかないぞ』っと、社長は思った。

         (おしまい)

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コメント

What a joy to find such clear thinking. Thnaks for posting!

投稿: Bones | 2011年6月 1日 (水) 23時47分

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