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2011年8月31日 (水)

スズメバチの駆除騒ぎ ( 嫁姑争いの真因?)

真夜中の3時妻が突然言い出した,「お父さん、雀蜂(スズメバチ)の駆除をしようよ」
眠かった。覚めやらぬ意識の中で考えた。『昨日も、一昨日も、大雨でやれなかった。今日には岩子島(いわしじま)に帰る。・・・、確かに今起き出して駆除をするのが一番いいかも・・・、』
 やおら夫は起き上がって スズメバチ駆除 の準備を始めた。身体はまだ眠っている、意識もまだ布団の中にある。 トイレ・煙草を済ませ、厚手の服・手袋・メッシュ付き帽子・・と、探し始めた。
 10数年前にスズメバチに刺されて亡くなった人(元町長)の記憶が鮮明に残っている。慎重には慎重を重ね万全の態勢を取らなければならないと、自分自身に言い聞かせつつ、厚手の服を探す。
妻は「雨合羽が良い」という。『雨合羽は駄屋(だや)にあれば有るはず・・』
妻「実家の合羽を借りてくれば良かった!」 夫『夜中に取りに行ける訳ない。(関係無い事を口走るな)!』とは思ったが、口には出さなかった。
 夫「厚手の手袋を!」、妻「これが良い!」と、薄手のゴム手袋を渡す。夫「その下に軍手を嵌めたいのだ。」、妻は女性用ゴム手袋と薄手の女性用軍手を差し出す。『 まあそれでもいいか 』、と夫は妥協した。
 夫が梯子(はしご)を運び始める。 妻「その梯子(はしご)じゃ たわない(届かない) のじゃない?」
答えるのは面倒であった。梯子を伸ばして蜂の巣の付近に掛け、登って行く。真夜中ではあるが、巣の周りに数匹の蜂が既に動めいている。 妻は無防備のまま、その直ぐ傍で懐中電灯を照らしている。
 夫「 危ないから、離れて居ろ!」 妻は数歩下がる。 夫「もっと下がれ!」 妻は2、3歩後退する。「 もっともっと遠くへ離れていろ(消えて居なくなれ)」
 妻は懐中電灯を持ってってしまった。 夫は手探りで 土壁の巣口に向かってスプレーを噴射した。何匹かの蜂は既に辺りを飛び廻りつつあった。
 1000円もした蜂取りスプレー缶は、あっという間に空 になった。『土壁の巣口を塞ごう』と思った。駄屋(だや)に戻り、ガムテープを探す。粘着力の弱いテープしかない。
妻に向かって「ガムテープは?」 妻「そこにあるじゃない」 夫「(それは粘着力が弱いんだ)。ガムテープは?」 妻「 それしかないわよ 
 結局、夫は自分で見つけてしまった

 一段落して「もう一度寝直そう」ということになった。妻は布団に潜り込む。煙草を吸い終えて『 さあ、消灯して 』と思ったら、スズメバチが一匹部屋の中を飛び回っている!
スズメバチだ!スズメバチが飛んでいる」
「ウソー、それは違うわよ・・」(妻は見ないで言っている
スズメバチだ。大きな蜂だ!」 妻が疑いの眼(まなこ)で起きて来た。
「近寄るな。あっちへ行ってろ!」
 スズメバチ専用のスプレー缶は既に空だ。結局、蠅たたきで飛び回っているスズメバチを叩き落とした。
 夫は寝付けなかった。起き出して梅酒を一杯引っ掛け、煙草を吸い直しても寝られなかった。
真剣勝負の真っ最中に、妻が天真爛漫の振る舞い を付近でする。結婚以来数十年間、それは変わっていない。「これが離婚騒動(嫁・姑争い)の真因なのだが、・・・」
 外に出て煙草をふかしていると、朝6時を告げる村のサイレン が鳴った。
 2011828日 

 今日が2018年12月29日ですから、ジャスト7年半前に書いた記事です。あっという間の7年半でした。真に『光陰矢の如し』ですね、土屋信子奥様と旦那様、そう思いませんか?

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コメント

 何日か経って、夫は有料老人ホームに入っている実母(姑)から、電話でお叱り(説教・叱責)を受けた。
「なんて危ない事をするの。専門家に頼みなさい。もう絶対にそんな危ないまねをしないで下さい。分かった?スズメバチの駆除は素人(しろうと)が手を出してはいけないのです!分かった?」
夫 『これだから嫁姑の争いが起きるんだ。母さんは老人ホームに入ってもまだ、当家の社長さんなんだ。』 と思った。
 『これも”大人のイソップ”だな、、(大山宏)』

投稿: 後日談より | 2011年9月 3日 (土) 18時17分

我々は元々、丸い大きな蜂の巣を女王蜂のために作って子孫繁栄を図って来た。今回たまたま格好の土壁があったので、「土蜂のマネ」をしてみただけだった。失敗だった。ガムテープで塞がれた出入り口の付近を一週間ばかりぶんぶん飛び回りながら敵を探したが、無駄だった。我々雀蜂は諦めて別天地を探し求めて飛び去ったのであった。「人間の中にはキレる奴がいるものだ」と皆で話し合ったよ。

投稿: 雀蜂 | 2011年9月11日 (日) 12時42分

  2018/12/29 コメント追記
 昨年の8月です、私は駄屋の2階の窓の上に巨大な雀蜂の巣を発見してビックリ仰天でした。『あんな所に雀蜂の巣があれば、直ぐに気が付くはずなのにどうして今まで気が付かなかったのか・・?』
 前回土壁に居ついていた雀蜂の駆除を真夜中の3時に決行したのは、東北大震災の後の夏(2011/ 9月)でした。あの時はまだ妻久子とも離婚してなくて、母澄子が有料老人ホーム:ドエル東志和に入った直後のことでした。あれから7年半の歳月が経過しています。《 土壁の雀蜂駆除から今回の巨大な巣の駆除までのタイムスパンはジャスト6年です。このブログ記事を書いたことさえ忘れていました。》
 早速インターネットで雀蜂の駆除方法に関して検索調査し、前回以上に万全の体制を整えてから、2階の屋根に突然出現した雀蜂の巣の駆除を、真夜中の2時から4時の間に決行しました。
 駆除は成功しました。その蜂の巣は大きな紙の米袋に取り込み、足で散々踏んで中に居た雀蜂は天国に送り込んでやったのでした。《 戦闘記念として、その米袋は保管してあります。中身を確認したい人は来てください。一緒に雀蜂の死体の数を数えましょう。》
 この時も土屋民生委員に報告したのですが、「焼き殺しなさい」「証拠品として半永久的に取っておきます」という議論を行いました。母澄子がドエルに入居するずっと前から土屋夫妻と大山家とは付き合いがあったことを、懐かしく思い出しました。 大山宏

投稿: 土屋民生委員夫妻様、真に光陰矢の如しですね。 | 2018年12月29日 (土) 16時14分

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