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2011年9月 6日 (火)

浜辺のキツネ-4 ( いざ、東北被災地へ2000Km )

 四国八十八カ所巡りのほんの入り口で(否、四国に渡る直前で)、居ついてしまった。実に居心地が良かった。地元のタヌキ達は、皆ニコニコしていた。「玉ねぎ を食え」「ワケギ をあげる。このキャベツ も食べて!」「ジャガイモ は好きか?サツマイモ は?」「缶コーヒーを飲め」・・と、誰れ彼れなく勧めてくれる。
「お主が居てくれるだけで、付近にゴミを捨てる奴(ふとどき野郎)が激減した」とのことだった。
 近所の畑の草抜きも手伝った。タヌキ親父がゴミ捨て場としていた海岸の出っ張りも、片づけさせてもらった。初老キツネの故郷と比べれば、まるで天国と地獄だった。
 そんなある日(3月11日)、東北大震災 が起こった。悲惨な状況が毎日、長時間、テレビやラジオで報道された。
 報道を見る度に、初老キツネは居心地が悪くなった。
『 こんな所でボランティアしてていいのだろうか?どうせ同じボランティアなら、最も必要とされる東北 やるべきではないか?』
一方で報道アナウンサーは、「今、現地にはボランティアに飛び込まないで下さい」と繰り返している。
 悶々とした日々が3週間過ぎた3月末、意を決して準備を始めた。
インスタントラーメン20食分、即席カレーライスパック10食分、大盛り焼きそば10食分、手持ちの白米15Kg、、鍋、フライパン、携帯ガスコンロとガスボンベ缶6本、、寝袋2つ、雨合羽に長靴、ゴム手袋、軍手、熊手、ジョレン、鎌(かま)、、折りたたみ自転車、持ち運び用ガソリンタンク、、、
 タヌキ親父 :「 ワケギ を好きなだけ持って行け!」
有難く、頂戴した。
 あばら家 軒下の桜のつぼみ は、少し膨らみかけ始めていた。
 大山宏「大人のイソップ物語」 -- 続く --

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