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2011年9月19日 (月)

生ける屍(しかばね)になった狐「大人のイソップ」

 生ける屍とは正常な心身作用を失って、ただ生きているだけの人(三省堂)だそうです。
 昔ある村に、キツネの家族が住んでいました。日ごろは仲良く暮らしているのですが、嫁姑同士、嫁と夫の間、夫とその兄弟姉妹の間で、
たびたび取っ組み合いのけんか が絶えませんでした。
 ある日、嫁キツネは愛想が尽きて、出て行ってしまいました。夫キツネは離婚したくはありませんでした。一生懸命、努力し引き留めようとしましたが、無駄でした。
 自暴自棄になって、夫キツネは、
「母さんも母さんだ、いい加減にしてくれ。私は旅に出る。」と言い放って、田畑仕事をホッポリ投げ、家出して行きました。
残された兄弟姉妹のキツネ達は、田畑仕事をぶつぶつ言いながら続けていました。
 ある日ひょっこり、夫キツネが帰って来ましたが、みんなそっぽ を向いています。食事も与えられないし、寝る場所も与えられません。どんなにしっぽを振っても(愛嬌をふりまいても)、許してはもらえません。終いには、兄弟姉妹や母キツネから、「アンタはもうここには顔を出さないでくれ。アンタは生きていてくれるだけでいい。」と、追い出されてしまいました。
 野原の片隅で、夫キツネは、つぶやきました。
『”生きているだけでいい”とはどういうことだろう?』 頭が混乱した夫キツネには分かりませんでした。正常な心身作用を失っていたのでしょうね。
 何日か野宿をしている内に、やっと気が付きました。
『なんだ。 ”生きているだけでいい”ということは、”生ける屍(しかばね)になれ。” ということなのか。”(身体は生きていても)精神的には死ね ”ということなのか。廃人になれということだな。』と、納得したのでした。
『確かに(三省堂の辞書によると)そういうことだ。』と、納得した夫キツネは、さみしそうにその村を去って行きましたとさ。
 「生ける屍(しかばね)」[大人のイソップ]
    おしまい  大山 宏
PS,似て非なる話が、聖書の中に
 「放蕩息子(ほうとうむすこ)」 として登場します。
何処が違うのでしょうか?貴方に分かるかな?

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