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2013年5月

2013年5月29日 (水)

2)、自己治癒力を信じている医者vs信じていない医者

 ドライブをしつつ、看護師の婚活相手に、宏は静かにしゃべった。
『 私には自己治癒力という超能力があるんだよ、不思議なことに、足が痛い時には足に治る治るといって暗示念力を掛けると、治ってしまうんだ。』
「 ・・・ 」
『 ・・・、切羽詰まった時に必死で祈るんだよ。念力を必死で掛けて、暫く他のことをしていると、数分後にふと気が付くと治っているんだ。』
「 うっそー、そんなこと有る訳ない!」
『 実際にそうなるんだから、不思議なもんだよ、ある種の超能力かもね。』
「 またまた冗談を言って・・・」
『 本当だよ、足が痛かったのが治った経験は40才頃だったかな、出張で駅に降り立ち、まだ約束の時刻には間があったので、訪問先の会社に数キロの道を歩いて向かっていた時だった。
急に足(ひざ頭)が痛み出したんだ。「いかん」、と思って”手かざしまがい” をやりつつ祈って暫くそのまま歩いていたら、ふと気が付くと、その痛みが嘘のように消えてなくなっていたんだ。』
「 ははは、それ冗談でしょ?」
『 冗談ではないよ。本当に経験したんだ。
 一番最初にこの治癒力に気が付いたのは高校2年生になった春だった。
  眼科医に丸一年通院したけど治らなかった。
   担当の眼科医に文句を言ったら、その医者が言うには、
    「君が治ろうとしていないから治らないんだ。」
                      と言ったんだよ。』
「 ・・・、」
『 それ以降、医者に行くのはピッタリと止めて、”治る、治る、治る、・・・” と暗示をかけて一週間後だったと思うけど、鏡の中に写っている自分の目の赤くなっている(結膜炎)が治っていたんだ。それ以来、私は医者嫌い、薬嫌いなんだ。』

「 そんなこと有り得ない。思いすごしよ、元々悪くなかったのよ!もしくは、その医者が藪医者だったのよ。貴方が騙されていたのよ。」

『 君は病院に勤めているんだろ~?、
中にはへんな医者も居るかも知れないけど、多くの医者は、
 【 病気は本人の意思自己治癒力で治るものであり、
   医者はその補助をするだけの存在 なんだ。】
        という謙虚な姿勢を持っているはずですよ。』
「 そんなこと、信じられない。私は絶対に信じない!そんなこと有るはずない!」
『 明日、病院に行った時、付近の先生を捕まえて聞いてみてごらんよ、「その通りだ、医者はその手助けをしているだけで、多くは自分が治そうと真剣に思う事が病気や怪我を治すのだ、残念だけど・・・」てな返事が返ってくるはずだよ。』
「 バカバカしい。冗談よしこさんよ!」
『 困った看護婦さんだね、さみしいね。本当なんだから・・・』

 この婚活相手とは、それでお終いであった。以来、メール交信も途絶えてしまった。

 数か月の数えきれないメール交換と数回のデートの後での、お別れであった。こういう微妙な打ち明け話は、婚活やデートには向かないのかもしれないね。
信じるか信じないか、正直か不正直か、神や生命力を信じるか信じないかに関係する非常にセンシティヴなテーマだからね。
でも、私は再婚相手には少なくとも、この手の共通感覚を求めてしまうんだけど、これ、間違ってるかな?

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2013年5月28日 (火)

1)、治癒力という超能力 ⇒ 生命力とは?

 宏には不思議な能力があった。
それは『 自分の病気や怪我は大抵のものは治せる。』 という能力であった。
治癒力とも言えるし、生命力の少し変形したものとも言えた。あるいは自己暗示の効果とも言えたであろう。

 宏は2才頃(物心付く前)に両足に火傷を負った。そのため小学校時代にはズックがまともに履けず、運動は極端に苦手であった。常にいじめの対象にされ、女の子からも喧嘩を売られるという みじめな小学時代 を過ごした。

 幸いにも中学一年生の夏休みに整形手術を受け、外見は周りの人と変わらない健康体になった。しかし小さい頃の心の傷は深かった。

 大山宏の物語はここから始まる。
宏は「自分が外見上人と同じようになって喜ぶ」 と同時に不思議な感覚(感想)を持った。それは、
『 自分は身障者で無くなった。(これまでは周囲に甘えて生きて来たが)これからはその甘えは許されない。』  という自覚であった。
 しかし、心の奥深くに焼き付いた甘えの構造 がそう一朝一夕に治る訳ではない。

 金槌(かなづち)から脱出して泳げるようになったのは高校1年生の春であった。
大学2年の春には九州一周、夏には北海道一周を自転車で成し遂げて、少なくとも体力面では全く普通の男の子に変身した。

 変な能力に気が付いたのは、高校2年になった春であった。
丸1年通院したが「結膜炎」 という眼病が一向に治らないのであった。
名医とうたわれ大繁盛の医院の院長先生にくってかかると、その先生は同情的に、正直に、しゃべってくれた。
『 病気というものは本人が治すという気持ちがないと治らないのだよ。君は、治そうという気持ちが無いから治らないのだよ。』

 宏は「分かりました」と返事し、以降、その有名な眼科医への通院を、ピッタリ止めてしまった。
そして、ただひたすら、『 治る、治る、治る!』  と、自己暗示 を必死でかけたのであった。
 驚いたことに、本当に治ってしまったのだ。!

 以降50年間、宏は、医者嫌い、薬嫌い、注射嫌い、で通して来ている。それで大抵の病や怪我は治ってしまうから、自己暗示も捨てたものじゃない、正に、信じる者は救われるのであったし、 ”天はみずから助すくものを助すく” であった。

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