« あらッ、天使に羽が付いていないゾ | トップページ | 「石橋を叩いても渡らない」人々 »

2014年9月 4日 (木)

H44、神は「いたずら」がお好き!  ジプシーの元祖

 旧約聖書 創世記 第29章
【 ヤコブはその旅を続けて東の民の地へ行った。 見ると野に一つの井戸があって、そのかたわらに羊の三つの群れが伏していた。 人々はその井戸から群れに水を飲ませるのであったが、井戸の口には大きな石があった。 群れが皆そこに集まると、人々は井戸の口から石をころがして羊に水を飲ませ、その石をまた井戸の口の元のところに返しておくのである。】
【 ヤコブは人々に言った、「兄弟たちよ、あなたがたはどこからこられたのですか」。 彼らは言った、「私達はハランからです」。 ヤコブは彼らに言った、「あなたがたはナホルの子ラバンを知っていますか」。彼らは言った、「知っています」。
 ヤコブはまた彼らに言った、「彼は無事ですか」。彼らは言った、「無事です。御覧なさい。彼の娘ラケルはいま羊と一緒にここへきます」。 ヤコブは言った、「日はまだ高いし、家畜を集める時でもない。あなたがたは羊に水を飲ませてから、また行って飼いなさい」。
 彼らは言った、「私達はそれはできないのです。群れがみな集まった上で、井戸の口から石をころがし、それから羊に水を飲ませるのです」。】
【 ヤコブがなお彼らと語っている時に、ラケルは父の羊と一緒にきた。 彼女は羊を飼っていたからである。 ヤコブは母の兄ラバンの娘ラケルと母の兄ラバンの羊とを見た。そしてヤコブは進み寄って井戸の口から石をころがし、母の兄ラバンの羊に水を飲ませた。
 ヤコブはラケルに口づけし、声をあげて泣いた。 ヤコブはラケルに、自分がラケルの父のおいであり、リベカの子であることを告げたので、彼女は走って行って父に話した。】
【 ラバンは妹の子ヤコブがきたという知らせを聞くとすぐ、走って行ってヤコブを迎え、これを抱いて口づけし、家に連れてきた。 そこでヤコブはすべての事をラバンに話した。 ラバンは彼に言った、「あなたはほんとうに私の骨肉です」。
 ヤコブは一カ月の間、彼と共にいた。】
【 時にラバンはヤコブに言った、「あなたは私の甥(おい)だからといって、ただで私のために働くこともないでしょう。どんな報酬を望みますか、私に言ってください」。
 さてラバンにはふたりの娘があった。姉の名はレアといい、妹の名はラケルといった。レアは目が弱かったが、ラケルは美しくて愛らしかった。 ヤコブはラケルを愛したので「私は、あなたの妹娘ラケルのために七年あなたに仕えましょう」。と言った。】

【 ラバンは言った、「彼女を他人にやるよりもあなたにやる方がよい。 私と一緒にいなさい」。 こうして、ヤコブは七年の間ラケルのために働いたが、彼女を愛したので、ただ数日のように思われた。
 ヤコブはラバンに言った、「期日が満ちたから、私の妻を与えて、妻の所にはいらせてください」。 そこでラバンはその所の人々をみな集めて、ふるまいを設けた。 夕暮れとなったとき、娘レアをヤコブのもとに連れて来たので、ヤコブは彼女の所にはいった。 ラバンはまた自分のつかえめジルパを娘レアにつかえめとして与えた。
 朝になって、見ると、それはレアであったので、ヤコブはラバンに言った、「あなたはどうしてこんな事を私にされたのですか。私はラケルのために働いたのではありませんか。どうしてあなたは私を欺いたのですか」。】
【 ラバンは言った、「妹を姉より先にとつがせる事は我々の国ではしません。 まずこの娘のために一週間を過ごしなさい。そうすればあの子もあなたにあげよう。あなたは、そのために更に七年わたしに仕えなければならない」。】
ラケルは、思慮深いとも言えるし、ずるいとも言えそう。 面白い人格とも言えるでしょう。
【 ヤコブはその通りにして、その一週間が終わったので、ラバンはまた娘ラケルをも妻として彼に与えた。
 ラバンはまた自分のつかえめビルハを娘ラケルにつかえめとして与えた。 ヤコブはまたラケルの所にはいった。彼はレアよりもラケルを愛して、更に七年ラバンに仕えた。】
【 主はレアが嫌われるのを見て、その胎を開かれたがラケルは、みごもらなかった。 レアは、みごもって子を産み、名をルベンと名づけて、言った、「主が私の悩みを顧みられたから、今は夫も私を愛するだろう」。 彼女はまた、みごもって子を産み、「主は私が嫌われるのをお聞きになって、私にこの子をも賜った」と言って、名をシメオンと名づけた。 彼女はまた、みごもって子を産み、「私は彼に三人の子を産んだから、こんどこそは夫も私に親しむだろう」と言って、名をレビと名づけた。 彼女はまた、みごもって子を産み、「私は今、主をほめたたえる」と言って、名をユダと名づけた。 そこで彼女の、子を産むことはやんだ。】
 この神様も時々面白い事をなさる。 神は一般的にいたずらがお好きらしい。

 創世記 第30章
【 ラケルは自分がヤコブに子を産まないのを知った時、姉をねたんでヤコブに言った、「私に子どもをください。さもないと、私は死にます」。
ヤコブはラケルに向かい怒って言った、「あなたの胎に子どもをやどらせないのは神です。私が神に代わることができようか」。
ラケルは言った、「私のつかえめビルハがいます。彼女の所にお入りください。彼女が子を産んで、私のひざに置きます。そうすれば、私もまた彼女によって子を持つでしょう」。ラケルはつかえめビルハを彼に与えて、妻とさせたので、ヤコブは彼女の所にはいった。ビルハは、みごもってヤコブに子を産んだ。 そこでラケルは、「神は私の訴えに答え、また私の声を聞いて、私に子を賜った」と言って、名をダンと名づけた。 ラケルのつかえめビルハはまた、みごもって第二の子をヤコブに産んだ。 そこでラケルは、「私は激しい争いで、姉と争って勝った」と言って、名をナフタリと名づけた。】

【 さてレアは自分が子を産むことのやんだのを見たとき、つかえめジルパを取り、妻としてヤコブに与えた。 レアのつかえめジルパはヤコブに子を産んだ。そこでレアは、「幸運がきた」と言って、名をガドと名づけた。レアのつかえめジルパは第二の子をヤコブに産んだ。そこでレアは、「私は、幸せです。娘たちは私を幸せな者と言うでしょう』と言って、名をアセルと名づけた。】
 どこまでこの低級(低俗)な話が長々と続くのかと、少々うんざりです。
【 さてルペンは麦刈りの日に野に出て、野で恋なすびを見つけ、それを母レアのもとに持ってきた。ラケルはレアに言った、「あなたの子の恋なすびをどうぞ私に下さい」。 レアはラケルに言った、「あなたが私の夫を取ったのは小さなことでしょうか。その上、あなたはまた私の子の恋なすびをも取ろうとするのですか」。ラケルは言った、「それではあなたの子の恋なすびに換えて、今夜彼をあなたと共に寝させましょう」。】
【 夕方になって、ヤコブが野から帰ってきたので、レアは彼を出迎えて言った、「私の子の恋なすびをもって、私があなたを雇ったのですから、あなたは私の所に、はいらなければなりません」。 ヤコブはその夜レアと共に寝た。 神はレアの願いを聞かれたので、彼女はみごもって五番目の子をヤコブに産んだ。 そこでレアは、「私がつかえめを夫に与えたから、カミが私にその価を賜ったのです』と言って、名をイッサカルとなづけた。 レアはまた、みごもって六番目の子をヤコブに産んだ。 そこでレアは、「神は私に良い賜物をたまわった。私は六人の子を夫に産んだから、今こそ彼は私と一緒に住むでしょう」と言って、その名をゼブルンと名づけた。 その後、彼女はひとりの娘を産んで、名をデナとなづけた。 次に神はラケルを心にとめられ、彼女の願いを聞き、その胎を開かれたので、彼女は、みごもって男の子を産み、「神は私の恥をすすいでくださった」と言って、名をヨセツと名づけ、「主が私に、なおひとりの子を加えられるように」と言った。】
 こんな話をクドクドと毎日読まされると、かの三浦綾子さんでさえ、辟易(へきえき)なさったことであろう。 この大山宏の筆読に付き合って頂いていることでさえ、申し訳なく思っています。 ただし、省略(割愛)すると、『聖書を改ざんした』『冒涜した』などとお叱りを受けそうです。 聖書の良いところは、「どんな状況の変化があろうと、勝手に書き換えてはいけない」という大原則が貫かれていることなのです。それが歴史書の重みでもあります。

【ラケルがヨセツを産んだ時、ヤコブはラバンに言った、「私を去らせてください。 あなたに仕えて得た私の妻子を、私に与えて行かせてください。私があなたのために働いた骨折りは、あなたがごぞんじです」。
ラパンは彼に言った、「もし、あなたの心にかなうなら、留まってください。私は主があなたのゆえに、私を恵まれる印を見ました」。 また言った、「あなたの報酬を申し出てください。私はそれを払います」。
 ヤコブは彼に言った、「私がどのようにあなたに仕えたか、またどのようにあなたの家畜を飼ったかは、あなたが御存じです。私が来る前には、あなたの持っておられたものはわずかでしたが、増えて多くなりました。 主は私の行く所どこでも、あなたを恵まれました。 しかし、いつになったら私も自分の家を成すようになるのでしょうか」。
 彼は言った、「何をあなたにあげようか」。
 ヤコブは言った、「なにも私にくださるに及びません。もしあなたが、私のためにこの一つの事をしてくださるなら、私は今一度あなたの群れを飼い、守りましょう。 私は今日、あなたの群れをみな回ってみて、その中からすべてぶちまだらのものとを移しますが、これをわたしの報酬としましょう。 あとで、あなたがきて、あなたの前で私の前で私の報酬を調べる時、私の正しい事が証明されるでしょう。 もしも、やぎの中にぶちのないもの、まだらでないものがあったり、小羊の中に黒くないものがあれば、それはみな私が盗んだものとなるでしょう」。】
 なにやら陰謀のにおいがして来ました。
【 ラバンは言った、「よろしい。あなたの言われる通りにしましょう」。 そこでラバンはその日、雄やぎのしまのあるもの、まだらのもの、すべて雌やぎのぶちの者、またまだらなもの、すべて白みをおびているもの、またすべて小羊の中の黒いものを移して子らの手にわたし、 ヤコブとの間に三日路の隔たりを設けた。 ヤコブはラバンの残りの群れを飼った。】
【 ヤコブは、はこやなぎと、あめんどうと、すずかけの木のなまの枝を取り、皮をはいでそれに白い筋をつくり、枝の白い所を表し、皮をはいだ枝を、群れがきて水を飲む鉢、すなわち水ぶねの中に、群れに向かわせて置いた。群れはミズを飲みにきた時に、はらんだ。すなわち群れは枝の前で、はらんで、しまのあるもの、ぶちのもの、まだらのものを産んだ。 ヤコブはその小羊を別においた。 彼はまた群れの顔をラバンの群れののしまのあるものと、すべて黒いものとに向かわせた。そして自分の群れを別にまとめておいて、ラバンの群れには、入れなかった。 また群れの強いものが発情した時には、ヤコブはミズぶねの中に、その群れの目の前に、かの枝を置いて、枝の間で、はらませた。 けれども群れの弱いものの時には、それを置かなかった。 こうして弱いものはラバンのものとなり、強いものはヤコブのものとなったので、 この人は大いに富み、多くのむれと、男女の奴隷、およびらくだ、ろばを持つようになった。】

 ヤコブは策士(詐欺師に近い策略家)だったのですね、母親のずる賢い血を色濃く受け継いでいたようです。 古今東西において、ユダヤの民ほど忌み嫌われ放浪の旅を続けた民族は例をみない。 ジプシー女性にドイツで会ったことがあった。 なるほど彼女は流浪の民であった。 わたしの未来について、「雨と一緒に旅をしている」と予言した。まさかとは思ったが、その数時間後には土砂降り。その土砂降りの雨の日が連続10日も続いたのでした。 ドイツを自転車で旅している10日間は、ズーッと雨に祟られたのでした。
 そんなことを思い出してしまった。

|

« あらッ、天使に羽が付いていないゾ | トップページ | 「石橋を叩いても渡らない」人々 »

B・・・天地創造の物語~ヨセフ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: H44、神は「いたずら」がお好き!  ジプシーの元祖:

« あらッ、天使に羽が付いていないゾ | トップページ | 「石橋を叩いても渡らない」人々 »