« H54、体の好い肥太りで寄留地を追い出される運び。 | トップページ | H56、創世記最終章(愛の神を感じつつ) ヨセフ110歳で死去 »

2014年9月16日 (火)

H55、ヤコブは不可解な言葉を残しつつ死亡

 創世記 第48章 ~
【 これらの事の後に、「あなたの父は、いま病気です」とヨセフに告げる者があったので、彼はふたりの子、マナセエフライムとを連れて行った。時に人がヤコブに告げて、「あなたの子ヨセフがあなたのもとに来ました」と言ったので、イスラエル(=ヤコブ)は努めてとこの上にすわった。 そしてヤコブはヨセフに言った、「裂きに全能の神がカナンの地ルズで私に現れ、私を祝福して、言われた、『私はおまえに多くの子を得させ、おまえを増やし、おまえを多くの国民としよう。また、この地をおまえの後の子孫に与えて永久の所有とさせる』。・・・】
 これは、信頼度に欠ける記述です。何度か前に、そんな夢を見たとかいう記述はあったし、「神がヤコブに現れて言った」ゆえの文章はあったが、具体性に欠けた印象がぬぐえませんでした。 この第48章を書く前提として、予め創作挿入された可能性が高いと判断出来ます。この後、唐突に話題が変わるのも不自然です。以下は主語が入り乱れていますので要注意。

【・・・ エジプトにいるあなたの所に私が来る前に、エジプトの国で生まれたあなたのふたりの子はいま私の子とします。すなわちエフライムとマナセとはルベンとシメオンと同じように私の子とします。 ただし彼らの後にあなたに生まれた子らはあなたのものとなります。しかし、その嗣業はその兄弟の名でよばれるでしょう。 私がパダンから帰って来る途中ラケルはカナンの地で死に、私は悲しんだ。そこはエフラタに行くまでには、なお隔たりがあった。私はエフラタ、すなわちベツレヘムへ行く道のかたわらに彼女を葬った」。】
【 ところで、イスラエルはヨセフの子らを見て言った、「これはだれですか」。ヨセフは父に言った、「神がここで私にくださった子どもです」。父は言った、「彼らを私の所に連れてきて、私に祝福させてください」。 イスラエルの目は老齢のゆえに、かすんで見えなかったが、ヨセフが彼らを父の所に近寄らせたので、父は彼らに口づけし、彼らを抱いた。 そしてイスラエルはヨセフに言った、「あなたの顔が見られようとは思わなかったのに、神はあなたの子らをも私に見させてくださった」。 そこでヨセフは彼らをヤコブのひざの間から取り出し、地に伏して拝した。 ヨセフはエフライムを右の手に取ってイスラエルの左の手に向かわせ、マナセを左の手に取って、ふたりを近寄らせた。 すると、イスラエルは右の手を伸べて弟エフライムの頭に置き、左の手をマナセの頭に置いた。マナセは長子であるが、ことさらそのように手を置いたのである。 そしてヨセフを祝福して言った、
  「わが先祖アブラハムとイサクの仕えた神、
  生まれてからきょうまで私を養われた神、
  すべての災いから私をあがなわれたみ使いよ、
  この子どもたちを祝福してください。
  またわが名と先祖アブラハムとイサクの名とが、
  彼らによって唱え(となえ)られますように、
  また彼らが地の上に増えひろがりますように」。
 ヨセフは父が右の手をエフライムの頭に置いてのを見て不満に思い、父の手を取ってエフライムの頭からマナセの頭へ移そうとした。 そしてヨセフは父に言った、「父よ、そうではありません。こちらが長子です。その頭に右の手を置いてください」。 父は拒んで言った、「わかっている。子よ、私にはわかっている。彼もまた一つの民となり、また大いなる者となり、その子孫は多くの国民となるであろう」。 こうして彼はこの日、彼らを祝福して言った、
  「あなたを指して、イスラエルは、
  人を祝福して言うであろう、
  『神があなたをエフライムのごとく、
  またマナセのごとくにせられるように』」 このように、彼はエフライムをマナセの裂きに立てた。
イスラエル(=ヤコブ)はまたヨセフに言った、「私はやがて死にます。しかし、神はあなたがたと共におられて、あなたがたを先祖の国に導き返されるであろう。 なお私は一つの分を兄弟よりも多くあなたに与える。 これは私がつるぎと弓とを持ってアモリびとの手から取った者である」。】
 こんな不可解な文章羅列は、初めてです。 後の進行が気になります。初めに「あなたの父は、いま病気」という書き出しは何んらかの伏線(予防策)とも取れます。
これ以上のコメントを避け、第49章 の転記だけはしておきます。
 創世記 第49章 ~
【 ヤコブはその子らを読んで言った、「集まりなさい。後の日に、あなたがたの上に起ることを、告げましょう、
 ヤコブの子らよ、集まって聞け、父イスラエルのことばを聞け。 ルベンよ、あなたはわが長子、わが勢い、わが力のはじめ、威光のすぐれた者、権力のすぐれた者、しかし、沸き立つ水のようだから、もはやすぐれた者ではあり得ない。あなたは父のとこに上って汚した。
 ああ、あなたはわが寝床に上った。シメオンとレビとは兄弟。 彼らのつるぎは暴虐の武器。わが魂よ、彼らの会議に臨むな。 わが栄えよ、彼らのつどいに連なるな。彼らは怒りにまかせて人を殺し、ほしいままに雄牛の足の筋を切った。彼らの怒りは、激しいゆえにのろわれ、彼らの憤りは、はなはだしいゆえにのろわれる。
 わたしは彼らをヤコブのうちに分け、イスラエルのうちに散らそう。 ユダよ、兄弟たちはあなたをほめる。 あなたの手は敵のくびを押え、父の子らはあなたの前に身をかがめるであろう。 ユダは、ししの子。わが子よ、あなたは獲物をもって上って来る。 彼は雄じしのようにうずくまり、雌じしのように身を伏せる。 だれがこれを起こすことができよう。つえはユダを離れず、立法者のつえはその足の間を離れることなく、シロの来る時までに及ぶであろう。
 もろもろの民は彼に従う。彼はそのろばの子をぶどうの木につなぎ、その雌ろばの子を良きぶどうの木につなぐ。彼はその衣服をぶどう酒で洗い、その着物をぶどう酒の汁で洗うであろう。その目はぶどう酒によって赤く、その歯はちちによって白い。ゼブルンは海辺に住み、舟の泊まる港となって、その境は主ドンに及ぶであろう。
 イッサカルはたくましいろば、彼は羊のおりの間に伏している。
彼は定住の地を見て良しとし、その国を見て楽しとした。
彼はその肩を下げ手にない、奴隷となって追い使われる。
ダンはおのれの民をさばくであろう、イスラエルのほかの部族のように。
ダンは道のかたわらのへび、道のほとりのまむし。
馬のかかとをかんで、乗る者をうしろに落とすであろう。
主よ、私はあなたの救いを待ち望む。
ガドには略奪者が迫る。しかし彼はかえって敵のかかとにせまるであろう。
 アセルはその食物がゆたかで、王の美味をいたすであろう。
ヨセフは実を結ぶ若木、泉のほとりの実を結ぶ若木。
その枝は、かきねを越えるであろう。射る者は彼を激しく攻め、
彼を射、彼をいたく悩ました。しかし彼の弓はなお強く、
かれの腕は素早い。これはヤコブの全能者の手により、
イスラエルの岩なるぼム社のなにより、あなたを助ける父の神により、
また上なる天の祝福、乳ぶさと胎の祝福をもって、あなたを恵まれる全能者による。
あなたの父の祝福は永遠の山の祝福にまさり、永久の丘の賜物にまさる。
これらの祝福はヨセフのかしらに帰し、その兄弟たちの君たる者の頭の頂きに帰する。
ベニヤミンはかき裂くおおかみ、朝にその獲物を食らい、夕にその分捕物を分けるであろう」。
すべてこれらはイスラエルの十二の部族である。そしてこれは彼らの父が彼らに語り、彼らを祝福したもので、彼は祝福すべきところに従って、彼らおのおのを祝福した。 彼はまたかれらに命じて言った、「私は我が民に加えられようとしている。あなたがたはヘテびとエフロンの畑にあるほら穴に、私の先祖たちと共に私を葬ってください。 そのほら七はカナンの地のマムレの東にあるマクペラの畑にあり、アブラハムがヘテびとエフロンから畑と共に買い取り、所有の墓地としたもので、そこにアブラハムと妻サラとが葬られ、イサクと妻リベカもそこに葬られたが、私はまたそこにレアを葬った。 あの畑とその中にあるほら穴とはヘテの人々から買ったものです」。 こうしてヤコブは子らに命じ終わって、足を床におさめ、生き絶えて、その民に加えられた。】
 

|

« H54、体の好い肥太りで寄留地を追い出される運び。 | トップページ | H56、創世記最終章(愛の神を感じつつ) ヨセフ110歳で死去 »

B・・・天地創造の物語~ヨセフ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: H55、ヤコブは不可解な言葉を残しつつ死亡:

« H54、体の好い肥太りで寄留地を追い出される運び。 | トップページ | H56、創世記最終章(愛の神を感じつつ) ヨセフ110歳で死去 »