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2015年3月23日 (月)

マ⑬、イエスが十字架に架かられた時の奇蹟

マルコによる福音書」の終りから一つ手前の章です。
【第15章】
【 夜が明けると直ぐ、祭司長達は長老、律法学者達、および全議会と協議をこしらえた末、イエスを縛って引き出し、ピラトに渡した。
ピラトはイエスに尋ねた、「貴方がユダヤ人の王であるか」。
イエスは、「その通りである」とお答えになった。
 そこで祭司長達は、イエスのことをいろいろと訴えた。ピラトはもう一度イエスに尋ねた、「何も答えないのか。見よ、貴方に対してあんなにまで次々に訴えているではないか」。
 しかし、イエスはピラトが不思議に思うほどに、もう何もお答えにならなかった。】
・・・ マルコは端的・必要最小限の記述を努力しています。
      読者の我々に取って、まことに有難い! ・・・

【 さて、祭のたび毎に、ピラトは人々が願い出る囚人ひとり
を、許してやることにしていた。 ここに、暴動を起し人殺しを
して繋がれていた暴徒の中に、バラバという者がいた。
群集が押しかけてきて、いつもの通りにしてほしいと要求し
はじめたので、ピラトは彼らに向かって、「お前達はユダヤ人
の王を許してもらいたいのか」と言った。それは祭司長達が
イエスを引き渡したのは、ねたみ のためであることが、ピラト
には分かっていたからである。 しかし、祭司長達は、
バラバの方を許してもらうように、群集を煽動 した。
 そこでピラトはまた彼らに言った、「それでは、お前達が
ユダヤ人の王と呼んでいるあの人は、どうしたらよいか」。
彼らは、また叫んだ、「十字架につけよ」。ピラトは言った、
「あの人は、いったい、どんな悪事をしたのか」。すると、
彼らは一そう激しく叫んで、「十字架につけよ」と言った。
それで、ピラトは群集を満足させようと思って、バラバを許し
てやり、イエスをむち打たせたのち、十字架につける為に、
引き渡した。】
・・・ 神とか精霊とかの言葉を極力用いないで、人情
  人間性などの動きを、主語を明確にしつつ書かれて
   いるので、かえって分かり易い〔同意しやすい〕。
【 兵士達はイエスを、邸宅、すなわち総督官邸の内に連れて
行き、全部隊を呼び集めた。 そしてイエスに紫の衣を着せ、
いばらの冠を編んでかぶらせ、「ユダヤ人の王、ばんざい」
と言って敬礼をしはじめた。
また、葦(あし)の棒でその頭をたたきつばきをかけ、
ひざまずいて拝んだりした。こうしてイエスを嘲弄したあげく、
 紫の衣をはぎとり、元の上着を着せた。
それから、彼らはイエスを十字架につけるために引き出した。
そこへ、アレキサンデルとルポスとの父シモンというクレネ人
が、郊外からきて通りかかったので、人々はイエスの十字架
を無理に負わせた。 そしてイエスをゴルゴタ、その意味は
されこうべ、という所に連れて行った。
そしてイエスに、没薬を混ぜたぶどう酒を差し出したが、
お受けにならなかった。
 それから、イエスを十字架につけた。そしてくじを引いて、
だれが何を取るかを定めた上、イエスの着物を分けた。
イエスを十字架につけたのは、朝のごろであった。】
・・・ 13日の金曜日朝のごろ を御記憶下さい。
【イエスの罪状書きには「ユダヤ人の王」と、しるしてあった。
また、イエスと共にふたりの強盗を、ひとりは右に、ひとりは
左に、十字架につけた。
〔こうして「彼は罪人たちの一人に数えられた」と書いてある
 言葉が成就したのである〕】
・・・ かっこ書きは(マルコ以外の人による)付け足しらしい。
【 そこを通りかかった者たちは、頭を振りながら、イエスを、
ののしって言った 「ああ、神殿を打ち壊して 3日のうちに建
てる者よ、十字架から降りてきて自分を救え」。祭司長達も
同じように、律法学者達と一緒になって、代わる代わる嘲笑
して言った、「他人を救ったが、自分を救うことが出来ない。
イスラエルの王キリスト、いま十字架から降りてきてみるが
よい。それを見たら信じよう」。また、
一緒に十字架につけられた者達も、イエスをののしった。】

【 昼の12時になると、全地は暗く なって、三時に及んだ。
そして三時に、イエスは大声で、「エロイ、エロイ、ラマ、
サバタクニ」と叫ばれた。それは「わが神、わが神どうし
て私をお見捨てになったのですか
」という意味である。
すると、そばに立っていたある人々が、これを聞いて言った、
「そら、エリヤを呼んでいる」。ひとりの人が走って行き、海綿
に酢いぶどう酒を含ませて葦(あし)の棒につけ、イエスに
飲ませようとして言った、
「待て、エリヤが彼を降ろしに来るかどうか見ていよう」。
イエスは声高く叫んで、ついに息をひきとられた。
 その時、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。】
・・・ 多少、文章の主語があやふやとはなっていますが、
   理解はできます。
   イエスは分かってて捕まり、覚悟の上で十字架に
   架かられたはずでした。ですから、本来なら、
  「わが神、、どうして私をお見捨てになったのですか
 とは、発言されたとは思えないのですが、実際にその声
 は、多くの人々が聞かれたのですから、間違いないので
しょう。 この事実を受け入れると、
『イエス様もやっぱり人間なんだな。内心では、ひょっとし
たら、神が助けに来て下さるのではと、期待されていたの
ではないか、アブラハムがイサクの命を取るのを中止され
た如くに。』と、ついつい思えてくるのですが、如何ですか?
 
神のしるしは、2つ記録されています。
1つ目は、12時~15時の間、全地は暗くなった事。
    《 皆既日食では、こうまで長く、暗さが継続しない。》
2つ目は、イエスが息を引き取られた時に、
   [神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた]。
     《 ジャストタイミングで、大幕が裂けた。》
私は、この2つだけでも充分、神のしるしを感じるのですが。

【イエスに向かって立っていた百卒長は、このようにして息を
ひきとられたのを見て言った、「まことに、この人は神の子
であった」。 また遠くの方から見ている女達もいた。その中
には、マグダラマリヤ小ヤコブとヨセとのマリヤ、また
サロメがいた。 彼女らはイエスがガリラヤに居られたとき、
そのあとに従って仕えた女達であった。なおその他、イエス
と共にエルサレムに上って来た多くの女たちもいた。】

【 さて、すでに夕方になったが、その日は準備の日、即ち、
安息日の前日であったので、アリマタヤのヨセフが大胆にも
ピラトの所に行き、イエスの身体の引き取りかたを願った。
彼は地位の高い議員であって、彼自身、神の国を待ち望んで
いる人であった。ピラトはイエスがもはや死んでしまったのか
不審に思い、百卒長を呼んで、もう死んだのかと尋ねた。
そして、百卒長から確かめた上、死体をヨセフに渡した。
 そこで、ヨセフは亜麻布を買い求め、イエスをとり降ろし
て、その亜麻布に包み、岩を掘って造った墓に納め、墓の
入口に石を転がしておいた。
 マグダラのマリヤとヨセの母マリヤとは、
           イエスが納められた場所を見とどけた。】

・・・ 神がイエスを救いに天から現れる ことも無く、UFO
   出現することもなく、イエスは息を引き取られました。
   イエスと行動を共にした人々は、〔ひよっとしたら〕の
   期待もかなえられず、一様に落胆したのでしょう。
   でも、『済んだこと、これが神の心なんだ』と納得して、
   〔その後〕、に舞台が移っていきます。

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