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2015年3月24日 (火)

マ⑭、人〔イエス〕が生き返る(復活)と、その後の粗筋。

 マルコの福音書の最終章【第16章】です。
【 さて、安息日が終ったので、マグダラのマリヤとヤコブの
母マリヤとサロメとが、行ってイエスに塗るために、香料を
買い求めた。そして週の初めの日に、早朝、日の出の頃墓に
行った。そして、彼女らは、「誰が、私たちのために、墓の入口
から石を転がしてくれるのでしょうか」と話し合っていた。
 ところが、目を上げて見ると、石は既に転がしてあった
           この石は非常に大きかった。
墓の中にはいると、右手に真白な長い衣を着た若者が座って
いるのを見て、非常に驚いた。
 するとこの若者は言った、・・・

「驚くことはない。貴方がたは十字架につけられたナザレ人:
イエスを探しているのであろうが、イエスは甦(よみがえ)って、
ここにはおられない。ご覧なさい、ここがお納めした場所である。
今から弟子達とペテロとの所に行って、こう伝えなさい。
  イエスは あなた方より先に、ガリラヤへ行かれる。
          かねて、貴方がたに言われた通り、
           そこでお会いできるであろう」、と。
 女たちはおののき恐れながら、墓から出て逃げ去った。
そして、人には何も言わなかった。恐ろしかったからである。】
・・・ 足掛け3年という間、イエスが起された数え切れないほど
  
の奇蹟を見続 けて来たにも かかわらず、マリア達でさえも、
 〔イエスが復活されたこと〕を信じられず、ただ、恐ろしかった
 と記録してあることに、正直なところ、私は不思議を感じます。
 (でも、現実にはこれが人々の本音であったのではないか。)
   
   彼女達の内、何人かは、ヤイロの娘事件
[娘が死んでいたのに、イエスが生き返えらせた事実]を知っ
ていたはずなのですが、。
人間とは、こうまで応用(学習)が利かない動物なのでしょうか。
彼らの祖先は、出エジプトの奇蹟の数々も経験したのにね。
 それは兎も角として、この朝示された奇蹟を整理しましょう。
奇蹟1、女どもではとても転がせない大きな石(墓塞ぎ石)が
     既に転がされて、墓の入口が開いていた。
奇蹟2、墓の中に、真白な長い衣を着た若者が座っていた。
奇蹟3、イエスの死体が無かった。若者が〔もう生き返られ〕
     て、『ここには居られません。』と言った。
理由は兎も角、この3つの奇蹟は、実際に三日目に発生して
いたのでした。 科学する者(21世紀人)の目で整理すると、
一番興味あるのは奇蹟2:真白な長い衣を着た若者 の出現
です。医者であるらしい筆者マルコが、天使らしき人を記した
のは、ここが初めてなのです。
  但し、旧約聖書の中で、天使と思わしき人が現れた例は
幾つかありましたので、その類の人(宇宙人 or 神の御使)
であろうと、推察するのが自然です。
 当然、当時の人々は、神の御使 だと信じたのでした。
まあ、どちらであったとしても、奇蹟1,2,3は起せるのでした。
 この後、
マルコ書は末尾までの文章は、〔 〕で括られていて、
『あとで別人が追記 した』というイメージが色濃く付きまとう
 のですが、まずは、最後まで読み切ってみましょう。

【 〔週の初めの日の朝早く (その安息日明けの週の初めの
日、マグダラの
マリヤは、ヤコブの母マリヤサロメとの3人で、
イエスの葬られていた墓の中で天使らしき人にあっていたが、
恐ろしくてしばらくの間、他の二人と同様に黙っていたのです。

ですから、次の文章は「3人で墓に行った日」と重なる矛盾
あるが、まあ細かいことは言わないことにして) 

【 〔週の初めの日の朝早く、
イエスはよみがえって、まず、マグダラのマリヤに、御自身を
あらわされた。イエスは以前に、このマリヤから七つの悪霊を
追い出されたことがある。】
・・・(それで、マグダラのマリヤ一人、勇気を出して?)・・・
【イエスと一緒にいた人々が泣き悲しんでいる所に行って、
                   イエスの復活etc.を知らせた。】
【(マリヤからイエスの復活etc.を知らされた人々)は、イエスが
生きておられる事と、彼女(マリヤ)に御自身をあらわされた事
とを聞いたが、信じなかった。】
【この後、(マリヤからイエスの復活を知らされた人々?)の内の
ふたりが、田舎の方へ歩いていると、イエスはちがった姿で、
御自身をあらわされた。 このふたりも、ほかの人々の所に
        行って話したが、彼らはその話を信じなかった。】
【 その後イエスは、11弟子が食卓についているところに現れ、
彼らの不信仰と、心のかたくなな ことを、お責めになった。
彼らは、甦(よみがえ)られたイエスを見た人々の言うことを、
           信じなかったからである。
そして彼らに言われた、
「全世界に出て行って、すべての造られたものに、福音を
   宣べ伝えよ。
 (1) 信じてバプテスマを受ける者は救われる。 しかし、
 (2) 不信仰の者は罪に定められる。
 (3) 信じる者には、このようなしるしが伴う。 すなわち、
  (3-1)彼らは私の名で悪霊を追い出し、新しい言葉を語り、
     へびをつかむであろう。
  (3-2)また、を飲んでも、決して害を受けない
  (3-3)病人に手をおけば、癒される」。】
【 主イエスは彼らに語り終わってから、天にあげられ、神の
右にすわられた。
弟子達は出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。
主も彼らと共に働き、御言に伴うしるしをもって、
その確かなことをお示しになった。〕 】

・・・ マルコ書の最後まで読み切りましたが、やはり
最後の〔 〕の部分は、マルコが書いたものではない
ような気がします。何故なら、
1)、発生日時に矛盾がある。
2)、記述内容が信憑性に欠けている。
3)、更には、(・・・福音を宣べ伝えよ)。に付属された
   恩典が、余りに唐突で、真実味に欠ける。
    ・・・ マルコの文体とまるっきり違う。・・・
従って、『語り終わってから、天にあげられ、・・』
〔天にあげられ〕が、信頼性と具体性に欠けている。
後日、つじつま合わせに、別人が追記したものと判定
するのが、妥当であり、適切でしょう。
 最後まで丁寧に読み切ってみて、
『えらいことになってしまった。』と、内心、ゾーッとしています。
 なお、引用文中で、皆さんに読み易くするため、「マルコによる福音書」の中では、「聖霊」との言葉を「精霊」という言葉に、置き換えさせて頂きました。
 聖霊とは清い霊、 悪霊とは汚い霊 のことです。
精霊とは、汚い霊も清い霊も含むと解釈して
               下さるなら、幸いです。
次回からは、マルコ書を参考にしつつ、執筆されたらしい、「 ルカ による福音書」の通読をしてみましょう。

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