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2015年4月19日 (日)

使10、天使もいないのに、囚人達の鎖が解け戸が開いた奇蹟

【 さて、一行は人々に見送られて、アンテオケに下って行き、会衆 を集めて、その書面を手渡した。人々はそれを読んで、その勧めの 言葉を喜んだ。 ユダとシラスとは共に預言者であったので、多くの 言葉をもって兄弟達を励まし、また、力づけた。
 ふたりは、しばらくの 時を、そこで過ごした後、兄弟達から、旅の平安を祈られて、 見送りを受け、自分らを派遣した人々のところに帰って行った。 〔 しかし、シラスだけは、引き続き留まることにした。〕
パウロバルナバとはアンテオケに滞在を続けて、ほかの多くの人達と共に、主の言葉を教え、かつ宣べ伝えた。】 ・・・

【 幾日かの後、パウロはバルナバに言った、「さあ、前に主の言葉を伝えた全ての 町々にいる兄弟達を、また訪問して、みんながどうしているかを 見てこようではないか」。
そこで、バルナバはマルコというヨハネも一緒に連れて行くつもり でいた。 しかし、パウロは、前にパンフリヤで一行から離れて、働き を共にしなかったような者は、連れて行かないがよいと考えた。  こうして激論が起り、その結果ふたりは互いに別れ別れになり、
バルナバはマルコを連れてクプロに渡って行き、パウロはシラスを選び、兄弟達から主の恵みにゆだねられて、出発した。そしてパウロは、シリヤ、キリキヤの地方を通って、諸教会を力づけた。】
 【第16章】 
【 それから、パウロはデルベに行き、次にルステラに行った。そこにテモテという名の弟子がいた。信者のユダヤ婦人を母とし ギリシャ人を父としており、ルステラとイコニオムの兄弟達の間で、 評判のよい人物であった。パウロはこのテモテを連れて行きたか ったので、その地方にいるユダヤ人の手前、まず彼に割礼を受け させた。彼の父がギリシャ人であることは、みんな知っていたから である。
 それから彼らは通る町々で、エルサレムの使徒達や長老達の取 り決めた事項を守るようにと、人々にそれを渡した。 こうして、諸教会はその信仰を強められ、日ごとに数を増していった。】
【 それから彼らは、アジヤで御言を語ることを聖霊に禁じられたので、フルギヤ・ガリラヤ地方を通って行った。そして、ムシヤの辺り に来てから、ビテニヤに進んで行こうとしたところ、イエスの御霊が これを許さなかった。それで、ムシヤを通過して、トロアスに下って行った。 ここで夜、パウロは一つの(まぼろし)を見た。
 ひとりのマケドニヤ人が立って、「マケドニヤに渡って来て、私達 を助けて下さい。」と、彼に懇願するのであった。  パウロがこの幻を見た時、これは彼らに福音を伝える為に神
私達をお招きになったのだと確信して、私達は、ただちに マケドニヤに渡って行くことにした。】
・・・ この第16章に来て、どういう訳か、文章を書いている筆者が『私達』で登場して来たのです。単なる間違いかと思いきや、以降、ゾーッと、『私達』で、語りが続くのです。
 多分ですが、、この『私達』の一人、〔パウロ自身かあるいは、上述のシラステモテ〕がこの使徒行伝の大半を書いたのでしょう。 パウロは手紙を沢山書いていますが、日記を付ける暇は なさそうなので、シラステモテのどちらかが旅日記風に記録を 付けていた。 その日記を土台にして、ペテロやステパノなどの働き 〔口承伝説〕を付け加えて、この「使徒行伝」は作り上げまとめられ た、との推察が成り立ちます。 付加した時期は、3世紀~5世紀の間のころでしょう。
 もっと早いとすれば、ペテロが殉教する前後かも知れません。使徒行伝の書き出し部には、「ルカによる福音書」のルカが書いたと 思わせる記述もありました。これならばペテロの殉教の前後だとするのが、妥当かも知れません。
 いずれにしても、「四福音書とヨハネの黙示録」を除けば、新約聖書の7、8割が、『パウロによる異邦人伝道の物語』なのです。 『パウロ教(パウロ哲学)』と言っても良いかも知れません。
 先を読み続けましょう。【 そこで、私達はトロアスから船出して、サモトラケに直行し、翌日 ネアポリスに着いた。 そこからピリピへ行った。 これは、マケドニヤのこの地方第一の町で、植民都市であった。  私達は、この町に数日間滞在した。ある安息日に、私達は町の門を出て、祈り場があると思って、川のほとりに行った。そして、そこに座り、集まって来た婦人達に話をした。
 ところが、テアテラ市の紫布の商人で、神を敬うルデヤという婦人が聞いていた。 主は彼女の心を開いて、パウロの語ることに耳を傾 けさせた。そして、この婦人もその家族も、共にバプテスマを受けた が、その時、彼女は「もし、私を主を信じる者とお思いでした
ら、 どうぞ、私の家に来て泊まって下さい」と懇願し、強いて私達を、連れて行った。】
【 (話変わって)ある時、私達が、祈り場に行く途中、占いの霊に つかれた女奴隷に出会った。彼女は占いをして、その主人達に多くの利益を得させていた者である。
 この女が、パウロや私達のあと を追ってきては、
「この人達は、いと高き神の僕たちで、貴方がたに 救いの道を伝える方だ」と、叫び出すのであった。  パウロは困り果てて、そのに向かい、「イエス・キリストの名によって命じる。その女から出て行け」と言った。すると、その瞬間に霊が 女から出て行った。
 彼女の主人達は、自分らの利益を得る望みが絶えた のを見て、パウロとシラスとを捕え、役人に引き渡すため広場に引きずって行った。 それから、ふたりを長老達の前に引き出して訴えた、 「この人達は、ユダヤ人でありまして、私達の町をかき乱し、私達ローマ人が、採用も実行もしてはならない風習を宣伝しているのです」。】
【 群集も一斉に立って、ふたりを責めたてたので、長官達はふたりの上着を剥ぎ取り、鞭で打つことを命じた。 それで、ふたりに何度も鞭を加えさせたのち、獄に入れ、獄吏に
しっかり番をするようにと命じた。獄吏はこの厳命を受けたので、ふたりを奥の獄屋に入れ、その足に足かせをしっかりとかけて おいた。
 真夜中ごろ、パウロとシラスとは、神に祈り、賛美を歌い続けたが、囚人達は耳をすまして聞き入っていた。
ところが突然、大地震が起って、獄の土台が揺れ動き、戸は全部たちまち開いて、みんなの者の鎖が解けてしまった。】
・・・ 以前、ペテロが獄内に鎖で繋がれていた時、天使が救出した話がありましたが、あの時救出されたのは、ペテロだけでした。今回は、パウロとシラス以外に、多くの囚人たちがいました。〔目撃者が多数、存在しています〕 この後の展開を読むと、科学的には、実際に起こった事実であったと、認めない訳にはいきません。
【 獄吏は目を覚まし、獄の戸が開いてしまっているのを見て、囚人達が逃げ出したものと思い、つるぎを抜いて自殺しかけた。 そこでパウロは大声をあげて言った、「自害してはいけない。我々は皆一人残らず、ここにいる」。 すると獄吏は、明かりを手に入れた上、獄に駆け込んできて、慄きながらパウロとシラスの前にひれ伏した。それから、ふたりを外に連れ出して言った、
「先生がた、私は救われるために、何をなすべきでしょうか。」 ふたりが言った、「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」。それから、彼とその家族一同とに、神の言を語って聞かせた。
 彼は真夜中にもかかわらず、ふたりを引き取って、その打ち傷を洗ってやった。そして、其の場で自分も家族も、一人残らずバプテスマを受け、更に、ふたりを自分の家に案内して、食事のもてなしをし、神を信じる者となったことを全家族と共に、心から喜んだ。】
【 夜が明けると、長官達は警吏らを遣わして、「あの人達を釈放せよ」と言わせた。
そこで、獄吏はこの言葉をパウロに伝えて言った、「長官達が、あなた方を釈放させるようにと、使いをよこしました。 さあ、出てきて、無事にお帰りなさい」。
 ところが、パウロは警吏らに言った、「彼らは、ローマ人である我々を、裁判にかけもせずに、公衆の前でむち打ったあげく、獄に入れてしまった。 しかるに今となって、密かに、我々を出そうとするのか。それは、いけない。 彼ら自身がここに来て、我々を連れ出すべきである」。
 警吏らはこの言葉を長官達に報告した。すると長官達は、ふたりがローマ人だと聞いて恐れ、自分でやって来てわびた上、ふたりを獄から連れ出し、町から立ち去るようにと頼んだ。
ふたりは獄を出て、ルデヤの家に行った。そして、兄弟達に会って勧めをなし、それから出かけた。】
・・・ 物凄く、自然でしょ。素直に読めるでしょう。何故か? それは、獄中に「天使が現れて来ていないから」なのですよ。 「嘘も方便」とばかり、良かれと思って天使を登場させて、神秘化させるから、後でつじつまが合わなくなり、混乱が生じて来るのです。
 ペテロもパウロも超能力を身に付けていて、無意識の内に自分で鎖をはずし、門を開けたのでした。
 でも、これ言ったら周りの人達は、信じられないし、神に祭り上げられる可能性が高いので、ペテロは、「イエスのせい」にし、「天使の働き」にして、その場を切り抜けたのではないでしょうか。
・・・ 【第17章】に続きます。・・・

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