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2015年5月30日 (土)

中国短編文学賞審査員の皆様へ。「小鳥」という童話集をご存知ですか?

 先日、江田島にある図書館より「小鳥」という童話集が送られて来ました。皆様はこの小冊子のこと、ご存知でしょうか?広島県江田島市立能美図書館発行の児童文学誌ですが、子供たちが作った作文・短歌・に加えて、大人が作った短編作品が載っています。
読み始めてみて、びっくり!です。引き込まれるようにして、その短編作品集を読みました。

 中国短編文学賞は400字詰め原稿用紙25枚の制限下での応募でした。それと同じ程度の原稿枚数作品が1件、原稿用紙8枚程度以内の作品が3件、掲載されていました。中国短編文学賞受賞作品の3件を貴社の新聞紙上で読んだ時には得られなかった感動がそこにはありました。
 そこで私は考えたのです、『一体全体、童話短編文学作品との差は何んであろうか』と。
子供が読むには難解な作品が短編文学作品なのでしょうか?
 私は『そうではない』と思います。
優れた短編作品はエッセンスを凝縮する形で(易しい言葉使いさすれば)童話になりえるのだと私は思ったのです。
 優れた短編作品は、童話に書き直しても優れた作品になります。
逆に言うと、童話に直したら駄作にしかならないような短編作品は駄作だということです。芥川賞作家の高樹のぶ子さんがもし『そうではない』とおっしゃるなら、私は高樹のぶ子さんの方が間違っていると思います。
 考えてもみて下さい、子供は大人の背中を見て学習していくのです。大人が身勝手な"エロ小説"や"難解で不可解な小説"を(心の中で)理想化していたら、子供たちはその"ダメな大人"に次第に成長していくに決まっているでしょう?
 「子供の感性の方が大人の感性よりも勝っている」ということは大昔から言われ続けて来ています。現在もその事実は変わりません。「難解なものが素晴らしいのだ」という偏見を捨てましょうよ。

 短編文学賞審査員の皆様へ。
短編作品の良し悪しは、児童文学に優しく(易しく)書き直せるのかどうか、という判断基準でもって、中国短編文学賞応募作品群を見直されてみては如何ですか?
 たとえ斜め読みしても、そこに書かれていることがダイレクトに(素直に)伝わって来る良さが、童話にはあります。
 まずは図書館に足を運ばれて、江田島市立能美図書館発行の児童文学誌「小鳥」をお読みになってみて下さいませんか?
 薄い小冊子です。400字詰め原稿用紙25枚程度で書かれた「源太と平太」という作品が特に素晴らしいです。

 「大人は、だれも、はじめは子供だった。しかし、
  そのことを忘れずにいる大人は、いくらもいない

        サン・テグジュペリ『星の王子さま』より    

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