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2015年7月21日 (火)

「へその館」-1,2 短編文学作品4・・ムー大陸・陰-陽+海凹陸凸海は若い

 以下の小説は、某新聞社主宰の「中国短編文学賞」への応募作品として仕上げたものです(審査委員は芥川賞作家の高樹のぶ子さん)数ヶ月前に書き上げていた長編小説「カインの後胤(こういん)」を急きょ、短編にまとめ直した”ノンフィクションのSF物語”です。数ヶ月間で、ここまで文章力が向上するのかという好例(?)としてお読み頂いても結構です。小説を地で行っている者ですから話題には事欠くことはありませんでして、あふれ出て来る話題の連続であり、新人賞を来年度中に獲得しようと日夜精進しています!(笑)
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 タイトル:臍(へそ)の館(やかた)
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 "へその館(やかた)"ってあるのをご存知ですか?
聞いたことないでしょう、宏の館がそれなのです。 
実は私はバイオリンの精なのですが、その館に40年間、居たことがあるのです。
 今日はその館で起きた様々で不思議な事件について、お話ししましょう。

 まずはその所在地です。東広島市豊栄町、清武篠江谷。
 これがその"(やかた)"の所在地です。明治時代には広島県、豊田郡川源村清武篠江谷と呼ばれていました。これがいつの頃からか、賀茂郡豊栄町清武村と名前が変り、今から大よそ30年前に、現在の東広島市に吸収合併されたのでした。
 豊栄町という町は広島県のほぼど真ん中、”へそ”の位置にありますが、その広島県は、長ーい日本列島のほぼ中央、臍(へそ)の位置に在ます。
更に、日本の位置と言えば、インドとハワイと北極点の3点を結ぶ大三角形のほぼ中央にあるのです。  ですから豊栄町は、臍(へそ)の町と呼ばれるのです。 毎年、”へそ祭”が行なわれていることでも有名です。  更に、宏の館は豊栄町のど真ん中にあるのですから、地球規模でみても”へその館”なのです。
 へそは各生命体に一つしか有りませんね。地球も生命体なので、"へそ"も只一つだけ!
 「異議あり!」ですか、 何でしょうか?
「経度緯度でスイカ割りした大三角形はつあるじゃあないか。」ですか?
その通りです、つあります。でも調べて御覧なさい、そのほとんどは”へそ”の位置が海の底なのですから。 但し、もう一点だけ陸地の場所があります。それは中近東のイスラエル付近なのです。
 でもね、そこは地球の”へそ”ではないのです。それはね、一個の卵が細胞分裂を始めるときには、唯一点から割れ始めて陰ー陽+とに分かれて行くでしょ。片方が大陸凸なら、もう一方は海凹となるのが自然の営みなのです。中近東のイスラエル付近はアジア・アフリカ大陸のほぼ中央に位置していて、周辺が皆陸地なのです。 それに対して日本はというと、西は大きなアジア大陸、東は太平洋という馬鹿でかい海なのです。 太平洋は深さ5、6千mもある、とてつもない器(洗面器)なのですよ。 もう少し言うとね、ムー大陸って聞いたことあるでしょう。
 現在の地球科学では数十億年の昔には、大陸は一つしかなかったという事が証明されています。当時の太平洋の大きさは、現在の倍以上の広さ大きさであり、ムー大陸と対峙(たいじ)していたのです。

 細胞分裂はその後各地で起きて大陸が分裂していくその間に、大西洋やインド洋などが出来たので、半分位にまで太平洋は狭くなりましたが、それでも日本列島は太平洋と接し続けているのです。
 ついでにもう一つだけ、日本が”へそ”の国であるという証拠を挙げておきましょう。それを言葉で表わすと”海は若い”という事実なのです。海の年齢は最大億年でしかないという事実です。大西洋やインド洋などはずっと若くて、ごく最近出来た海です。
陸地上には数十億年前の証拠化石が無数に発掘されていますが、一番年寄りの太平洋でさえ、もの凄く詳細な地質調査を行ってみても、高々億年しか経っていないのでした。
 では、それ以前の古い海底地質は一体全体何処に消えたのか?
 答えはね、日本を代表とする極東の地下に潜り込んでいき、”テープレコーダの如くに畳み込みで保存されていた”のです。日本は、近寄ってくる太平洋底の上に乗り上げている最前線(最先端国)なのです。
 ( だから地震大国なのですよ、日本は!)
言い換えると日本という国は、海を食べ続けている地球の上唇なのです。
 しつこいけど、『 日本が”へそ”の国であって、イスラエルなど中近東諸国は違う。』ということなのです。納得しましたか。
 さて、臍(へそ)の国の中の臍(へそ)の県が広島県、広島県の中の臍(へそ)の町が豊栄町、豊栄町の中での臍(へそ)の館が、宏の館なのでした。
大きな地球上で、こんなに特殊な位置なのですから、大山宏の館で、大昔から信じられないような嘘みたいな事件が多発するのは偶々(たまたま)の偶然ではなくて『必然の結果なんだな。』と納得して頂いたところで、その幾つかの事件を紹介がてら、皆さんと一緒に追っかけてみましょう。
 影の案内役は私(バイオリン婆さん=バ婆)が勤めますが、宏の館で”お昼ね会”をやってるギター姉・ギター兄にも手伝ってもらいましょう。
 それでは、宏の生まれた西暦1948年へと、タイムスリップ〔時空間疾走〕します!
バ婆「さあ、何時まで寝てるんだ。みんな起きろ。これから歴史社会の勉強だ!」
ギ姉「あれまあバ婆、貰われて、お空の彼方へ飛んで行ってしまったんじゃあなかったの?
バ婆「なに寝ぼけたこと言ってんだね、私は神出鬼没だよ。魔法使いは時空間を超越した存在なんだということが、まだ解からないのかね。」
ギ兄「今なん時?何刻?」
「質問を間違えてるよ。今何時代か?って聞くべきなんだよ。昭和の時代だよ。昭和23年6月16日、朝の四時だよ。将来の御主人様(宏)が、今正に御誕生なされようとしておられる。」
「そんな時代に我々がここに居る訳ないじゃない。バイオリン爺やバ婆や琴婆なら兎も角として、我々は産れてもいないはずだよ。」
「まだ寝とぼけてるよ、こいつらは。自分らの身体を良く見てみな、触り合ってみな。実体がないだろう。物質世界を超越した存在なんだよ、我々は。
 仏様(ほとけさま)と同じ霊的な存在として、一時的にここまで、時空移動で連れて来てやったのだよ。(原稿枚数の都合上)忙しいんだから、七面独裁(ひちめんどくさい)ことをいちいち説明させるでない。
まずは、将来の御主人様の誕生に立ち会わせて頂いたことを感謝してもらいたいね。ほら陣痛が激しくなった。もうそろそろ生まれるぞ。」
「ホント。えらく苦しそうね。あの女が東京から、わざわざこのどくそ田舎に嫁いで来たとか いう娘ね。実家の親父は何やってた人なの?」
「裁判官。 転勤族だよ。 宮崎・仙台・広島・松江・東京・・・、陣痛で苦しんでる娘が女学生の時には、京都地方裁判所の裁判官だったよ。
 面白い話があるんだよ。東大と京大に進学する2人の兄がいるんだが、路傍で逢った占師に手相を親父さんが、冗談半分に見てもらったところ、『貴方は末娘さんに最後は見て貰うことになる。』と予言されたんだって。 家族全員、笑って信じなかったのだけど、今その親父の遺品は、お前達が昼寝しているあの部屋にあるんだよ。ほら、ギ兄が 足台 にしている小机もそれだよ。」
ギ兄「へえ、恐れ入りやした。」
ギ姉「あっ、生まれたわよ」。
皆:「どれどれ」
バ婆「やっぱり苦虫(にがむし)つぶしたような顔して生れて来たよ。赤ちゃんのくせに眉間(みけん)に阿修羅(あしゅら)のような皺(しわ)を寄せてるよ。まるでバ爺(バイオリン爺さん)の顔だ。」
ギ姉「胸の所に大きなあざが!凄い痣(あざ)ね。」
バ婆「可哀そうに。生まれ落ちた時から体中傷だらけか。これからも苦労するんだよな、宏は。・・・」
バ婆「そう運命付けられてるんだよ・・・。
この子はね、二年後には両足に大火傷を負ってしまうんだよ。素人療法(しろうとりょうほう)で火傷の傷口に硫黄(いおう)まで磨り込められるんだよ。
 中学一年の夏には、足指に2本、太くて長いステンレス棒で持って串刺しの刑に遭うんだよ。手術後の痛みはまだ耐えられる。しかし、2週間後に、肉と同化したそのステンレス棒2本を〔麻酔無しのまま〕1本抜き、30秒おいて2本目を抜かれる激痛 をお前ら想像できるか? 十字架に釘打ちされて死ぬ方が、まだ楽だよ。
この赤ん坊はその苦痛に耐えてなお、生き続けるよう運命付けられているんだよ。」
「・・沈黙・・凝視・・」
「さあもういいだろう。(人の博士さんはお引き取りだ)。お昼ね会の二階に戻ろう、ギ兄もギ姉も目をつむれ。タイムスリップ!」
《 "へそ"の館-,4,5,6 へ続く 》

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コメント

奇想天外なお話しですな。空想科学小説とも、言えますね。
SF小説ってのが昔ありましたが、科学が発達し過ぎて、すたれていきました。
これからは、科学的事実に基ずいた「空想科学小説」が文学の一分野として発展して行くのかも知れませんね。

投稿: 遠矢 | 2016年9月25日 (日) 04時05分

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