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2015年10月18日 (日)

ドイツ語のヘボン式分析を父兄参観日で⇒「桑田変じて滄海となる」?「ノアの箱船事変」?

     国語審議会、教育審議会の皆々様へ
   文部科学大臣殿、
 前回に引き続き、父兄参観日風景をお届けしています。
言語学の中には、音声学も意味学も存在しますが、音声意図学とか、音声意味学なる分野は当然あると思っていたところ、これが存在しないらしい?
●文字が発明される遥か大昔に、音声を通しての意思疎通がなされるようになったのです。
●文字はごく数千年前に”音声を記録する手段”として石に刻まれるようになって来ただけ。 ズーっと後に出来た文字でもって各国の”ことば”を分析しても、原始初期の言葉発生の歴史は見えてきそうにはありません。

 皆さん、これはドイツ語の辞書「木村・相良独和辞典」です。
今から47年前に、私が大学に入学したとき、買った本で、
定価は1100円で、初版本は昭和38年2月15日台刷発行と書いてあります。古い辞書ですが、言語学(音声意図学・音声意味学)の研究には、充分なドイツ語の本です。
 まあ、50年や百年で、昔の言葉が死語化するようでは、その国の行く末は怪しいものですからね。
オジン臭い前置きはこの位にして、この辞書を用いて、日独の文化比較論をやりましょう。

まずは、「ひらがな(ヘボン式)分析」でしたね。
ドイツ語のこの辞典も、アルファベット順に文字解説がしてありますから、
ABCDEFGHIJKLMN、OPQRSTUVWXYZ、と並んでいます。
 そこで、調べたい文字(例えばB)の最終ページ数から、
直前の文字(Bの直前はA)の最終ページ数を引き算すれば、
Bが先頭語として用いられている総ページ数が掴めるのでした。
論より証拠、まずは調べてみましょう。
 以下は、その計算表です。
小学四年生なら、こんな調査は、~30分でやれます。
               最終ページ差  
A(あ)  166 -   0 = 166
B     290 - 166 = 124 
C     301 - 290 =  11
D     377 - 301 =  76
E(え) 476 - 377 =  99
F     556 - 476 =  80
G     650 - 556 =  94
H     743 - 650 =  93
I (い)  764 - 743 =  21
J     775 - 764 =  11
K     881 - 775 = 106
L     940 - 881 =  59
M    1012 - 940 =  72
N    1059 -1012 =  47
O(お) 1090 -1059 =  31
P    1161 -1090 =  71
Q    1167 -1161 =   6
R    1227 -1167 =  60
S    1440 -1227 = 213
T    1501 -1440 =  61
U(う)  1559 -1501 =  58
V    1647 -1559 =  88
W    1723 -1647 =  76
X  1723.5 -1723 = 0.5 ⇒ 1
Y
  1724-1723.5  = 0.5 ⇒ 1
Z
    1792 -1724 =  68
(注)、ご父兄の方に一言申し上げます。
高校生以上の人ならば、最終ページ調査は、0.2ページ単位の表示をして下さいね。
そうすると、「他国言語比較がより数学的な結論」として導き出すことが出来ます。
そうして、各”最終ページ差の値を、総ページ数(この辞典では1792ページ)で割り算して100をかけ表示にしておくこと。
       (小数点以下は四捨五入。)
 但し、ここは(小学四年生の父兄参観日)ですから、そこまでやる必要はありません。
結果発表です!
一番を獲得したのは、S さん(213点)です。
二番を獲得したのは、A(あ)さん(166点)。
三番を獲得したのは、B さん(124点)でした。
四着に入ったのは、 K さんですね(106点)。
五着は、(99点)を獲得した、E(え)さんです。
びりっけつ争いをしたのは、X さんと Y さんでした。
可哀想ですから、参加賞として各1ポイントづつ
     獲得したことにしておいてあげましょう。
びりから第三位は、Q さん(6ポイント)でした。
 この調査結果を元に、ドイツ語の「ひらがな(ヘボン式)分析表」を作ってみましょう。一昨日やったので、分かりますね。
さあ、よーいドン!
 先生がまとめた〔アルファベット〕頻度表です
     「独語アルファベット頻度表
ドイツ語 A(あ) I(い) U(う) E(え)  O(お) 計   
a i u e o 166  21   58    99   31  375
K C Q G(か) 106+ 11+ 6 + 94           217
S J Z  
(さ)    213+ 11+ 68             292
T D   (た)      61+ 76               137
N     
(な)      47                   47
H B F P V(は)  93+ 124+ 80+ 71+ 88       
456
M      (ま)     72                   72
Y      (や)        1                   1
R L     (ら)       60+59              119
W      (わ)        76                 76
X      (?)         1               1
                     総計 
1792ページ
 このドイツ語結果と、前回、英語の辞典でやった結果
とで較べてみましょう。転記します。
       「英語アルファベット頻度表
  英語   A(あ) I(い) U(う) E(え)  O(お) 計   
 a i u e o  119  74   49    74   54  370
K C Q G(か)  21+198+12+80          311
S J Z   
(さ)      260 +21+ 5           286
T D    (た)       120+106            226
N      
(な)           47               47
H B F P V(は)  80+119+101+166+ 40       
506
M       (ま)        112               112
Y       (や)            8                8
R L     (ら)           116+78            194
 W     (わ)            69               69
  X     (?)           総計: 
2129ページ
先生、「分かったことを、先生に教えて下さい。」
生徒Aaiueo の中だけで比較してみると、ドイツ語A(あ)が、英語のA(あ)よりも大きいで~す。」
生徒 I 英語 I(い)は74点なのに、ドイツ語I(い)は21点で、a i u e o の中で、びりっけつで~す。」
生徒E英語E(え)は74点なのに対して、ドイツ語E(え)は、99点であり、堂々のを獲得してま~す。 ドイツ語のE(え)が頑張ったのか、 それとも、I(い)が用い
られるチャンスが少なくなったのか分かりませんが、多分、E(え)が頑張ったんだと思いま~す。」
先生、「そうですね。英国人に比べてドイツ人は、E(え)をたくさん用いる人種なのですね。aiueo に関して、日本語では、どういう結果になっていたか、比較してみましょう。
      あ   い  う   え    お   計
aiueo  85  85   55   33  84  342
K    167 100  59  53  130  509
S          
83 233  46  66  45   473
T         93   
51   40   47  81     312
N     
47  29   7  16  20  119
H     89  66  72  24  54  305

M     42  39  20  18  30  149
Y         31           24             30   85
R(L)     13    27     5     11  16   72
W         21                    21
 
計  671 630 328 268 490 2387

日本語
    あ    い   う    え   お      計
a i u e o   85  85   55   33    84    342
英語     a
(あ) i(い) u(う) e(え)  o(お)  計   
a i u e o  119  74  49     74   54     370
ドイツ語  a(あ) i(い) u(う) e(え)  o(お) 計   
a i u e o  166  21  58    99    31    375

生徒AA(あ)について、日本語(85)⇒英語(119)⇒ドイツ語(166)という風に倍増しています。」
生徒 I I(い)について、日本語ではトップ賞(85)だったのに、英語では(74)へと減り、ドイツ語では (21)と、四分の1にまで、激減しています。悲しいです。」
生徒Oaiueoの総計は、日本(341)⇒英語(370)⇒ドイツ語(375)という風に1割も増加しているんだ。 だから、四分の1ではなくて、五分の1近くまで落ち込んでいるんだよ。糞(くそ)して寝ちまいたいよな。
 その点この俺様(Oは、日本(84)⇒英(54)⇒独(31)と言う風に落ち込みが三分の1で済んでいる。流石だよ。」
生徒U「(Oは三分の1に落ち込んでいるんだぞ。目くそ鼻くそじゃあないか。その点、ぼく(U)は、日本(55)⇒英(49)⇒独(58)とほぼ安定している。
知ってるか?アラビア語の中ではね、e(え音)も O(お音)も消えてしまい、「aiu しかない世界なんだ。」
先生、「そんな事、良く知っているわね。
             何処で勉強したの?」
生徒U「こっそり昨夜、先生の書いてるブログ”光世界の冒険”ってのを読んだら、そう書いてあった!」
先生、「先生もあの記事は、インターネット検索で拾い読みして初めて知って書いたのよ。インターネットって便利ね。理由は分からないけど、確かに e(え音)もO(お音)もアラブ世界から消えてしまっているのは事実よ。それに比べて、e(え)音が、日本(33)⇒英国(74)⇒ドイツ(91)と、3倍以上に増加しているのは、注目に値するわね。E(え)さんに代わって言ってあげるけど、これこそ『えっえっえ~』って驚くべき事実でしょ。
 aiueo の話はそのくらいにして
H
さん、何か言いたいことがあるんでしょ。」
生徒H「ぼくの親戚関係では、全体として高値安定だよね。みっつを並べて書くと、
 aiueo        H   B   F    P    V    
日本語 はひふへほ ハ バ ファ パ ヴァ  305
英語 H、B、F、P、V  93+124+ 80+ 71 + 88  456 
ドイツ語 H B F P V  80+119+101+166+ 40   506
 だもんな。 ほとんど一緒だもんな。そうでもないか。
すこし(5割)ほど増えているんだ。」
生徒M「大変な変化だよ。特にPの増え方が大きい!
    日本では、パパは権威失墜だし、元々は
  お父さんのことは、”ファファ”と呼んでたらしい。
 それが遂には、”ハハ(母)”になったらしいしな。
 【パパはママだった】ってお話が確かあったぞ。」
生徒F「確かにな。ふぁふぁなんて呼びにくいよな。それで日本では、F音(ふぁふぃふふぇふぉ)が発声されなくなったんだ。でも、Pは残っている。
パンパカパーン”と花火を打ち上げたり、鳥のひばりが『ピーチクパーチク鳴いている。』、なんて表現するもんな。」
生徒Vぺっぺっぺッなんて、唾(つば)吐いたりするし、いやみなやつには、『ヴァッキャロー』なんて叱り飛ばしてやるもんな。でも、これ言っちゃいけないんだったな。V 使われなくなる訳だよ。」
生徒B「笑いがこらえきれずに、【プッと吹き出す】なんてこともあるわ。 私も先生のブログ”光世界の冒険(大山宏)”を読んだけど、イスラム世界では、パピプペポ音が無いんだって。」
先生、「あら、B子さんも、良く読んでいるわね。その通りよ。イスラムの世界というか、サハラ砂漠の世界では、砂嵐はぴゅーぴゅーとは吹かないで、【ゴウゴウ】って吹くから、パピプペポ音が消え去るのも無理ないかも知れないわね。
日本人って、優しい大自然に大昔から包まれていて、その自然な発声音をそのまま言葉として残し伝えて来たのね。
 さあ、今度は、Sさんの出番よ。
     Sさんの親戚関係を並べてあげるわね。」
aiueo       S 、 J 、 Z       
日本語さしすせそ ザ ジ ズ ぜ ぞ  473
英語  S、J、Z  260 + 21 +   5      286
ドイツ語S、J、Z   213 + 11 + 68      292
生徒S「あれまあ、親戚関係を集めた合計では、日本473) 英語圏(286) ドイツ語圏(292) なんだ。 親戚のJ、Zを寄せ集めても、日本語>英語≒ドイツ語と、4割も減少しているんだ~。」
生徒Z「実はね、Jは”
ジェィ”だし、Zは”ゼット”で共に、にごった音なので、濁音(だくおん)と呼ばれているんだ。先ほどの風の音”ゴウゴウ”だって、濁音なんだよ。
 怖くて恐ろしいイメージがあるだろう?」
生徒G「そうなんだよ。西洋や中近東諸国では、God(ゴッド)GJesus(ジーザス)JZeus(ゼウス)Zなど、濁音の神様がやたらに多いんだ。
 これに対して日本の神様は、『仏(ほとけ)様』であり、『観音(かんのん)様』のように、清くて優しい神様が、ほとんどなんだよ。 日本って大自然に囲まれて本当に幸せ(しあわせ:Shiawase)な国なんだよ。」
先生、「清音⇔濁音 比べなら、
     K さんにも登場願うべきね。並べるわよ
。」
aiueo              K  C  Q  G   計
日本語 かきくけこ がぎぐげごぎゃぎゅぎょ 509
英語  K、C、Q、G  21+198 +12 + 80   311
ドイツ語K、C、Q、G 106+  11 + 6 + 94   217
生徒Q「なあるほど。K、C、Q、は清音(せいおん)であり、Gだけが濁音(だくおん)なんだね。日本にもG音はあるけれど、割合的には多くはない。 ということは、日本語(510)⇒英語(311)⇒ドイツ語(217)という具合に、清音が少なくなっていってるんだ。
ノアの箱船事変の際に、西洋や中近東の人々は、そうとう怖い目に逢ったんだな。それで、総じて言葉までも、暗く(濁音に)なってしまったんだ。
極東の日本を含めて東洋では、寝込んでいる間に大津波が押し寄せて来て、多くの人々が死んだけれど、生き残った人々は、
朝、目が覚めて見たら、眼の前が滄海(そうかい)になっていたって訳だね。
  先生はこれを言いたかったんだろうな。」
先生、「今日は、父兄参観日なので、その話は無しよ。そろそろ、終業の
ベルじゃあなかった、Chime(チャイム)が鳴りそうだから、ここまでにしましょう。」
生徒代表O起立きりつKiritu)。れいLei)!」
 2015年10月17日  Hiro. Oyama(ひろ.おおやま)

      「日本語〔ひらがな〕頻度表」
日本語  あ   い  う   え    お   計
aiueo 85  85  55  33     84   342
K  かきくけこ                  509
S   
さしすせそ                    473
T    たちつてと               
    312
N   
なにぬねの                 119
H   はひぶへほ 
                 305
M   まみむめも                 149
Y     や ゆ よ                  85
R(L)  らりるれろ                  72
W                                21
_計 
671 630 328 268 490  2387

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