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2015年10月27日 (火)

漢和大辞典(訓読み頭文字)集計表。広辞苑(50音)集計表。

概要 : 日本語のことばの特徴を、広辞苑ページ数分布表と漢和大辞典(訓読み)集計表、漢(カナ引)集計表、とに求め、同時に、日:中:英:独:仏の音声言語(ことば)の特徴を、50音分解(ヘボン式)にて、明らかにする。音声意図学や発声意味学の基礎作り。

 先日、 『日本語〔RL〕を基準に比を取ってみると、他国(中国・仏・独・英)は日本語のRLに較べて、2、3倍の使用比率となっています!というお話をしました。
   --- 《 R L 比較表 》 ---
            R     L              ( 比 )
漢字  中国語 【      135     】 = 135 (  )
フランス語R L 【 172+64 】 = 236  (  )
 ドイツ語 R L 【   98+64 】 = 162  ( )
  英語  R L 【 132 + 89  】 = 221  (  )
 日本語  R L 【14+28+ 5+12+17】=   75  (  1  )
          ア   イ   ウ   エ   オ

このことに関して、別の辞書を加えて再度検討してみましょう。
 漢和大辞典(学研)の音訓索引より、訓読み文字(ひらがな)読みに対応する漢字の数を数え、その集計結果を標準語数(2500)に直した表が以下です。
--- 漢和辞典(訓読み頭文字)分析表 -- 2500
第1表  あ   い   う    え   お     計
aiueo  175  100  105   20  137  537
か行  184   49   90  18   72   413
さ行    90  92   62   18  34    297
た行  121  18  120   6   85   349
な行   73   29   16   13  41   171
は行  118   83   57   12  39   309
ま行    79  60   37   19   43   239
や行   59      34         47   140
ら行     1   1    1     1      0    3
わ行   42    0         0      0    42
訓読計  943  432 522 106  497 2500

ら行、即ち、R L の項が非常に小さいことがわかります。
度々引き合いに出してきた「広辞苑」表(以下に添付)
R L 項と比べてもオーダーが一桁小さくなっています。 
==== --------------------------------- ====

第2表   「広辞苑〔ひらがな〕頻度表」2500
広辞苑  あ   い  う   え    お    計
aiueo  89  89   57   35   88   358
K    175 105  62  56 
136   533
S           87 244  48  69   47    495
T         97   53   42   49   85
      327
N     49  30   7  17   21   125
H     93  69  75  25   57   319
M     44  41  21  19   31   156
Y         32           25             31     89

R L       14    28   5   12   17     75
W         22                     22
 計  703 660 344 281 513 2500

上記《 R L 比較表 》の下段に「古語」の欄を追加してみると、
    --- 《 R L 比較表 》 ---

 R     L              ( 比 )
漢字  中国語
【      135     】 = 135 (  )
フランス語R L【 172+64   】 = 236  (  )
 ドイツ語 R L
【   98+64   】 = 162  ( )
  英語 R L
【 132 + 89  】 = 221  (   )
 日本語  R L 【14+28+ 5+12+17】=   75  (  1  )
古語(平安?)【  1+  1+ 1+ 1+ 0 】=  3  ( 0.1 )
          ア   イ   ウ   エ   オ

 中国語を漢字という絵文字を取り込む以前〔平安時代よりももっと昔〕の日本語(古語)には、「ら行」発声音が極度に小さかったことが分かります。
 即ち、

《 古語を基準にすると、現代の日本語 R Lは約10倍他国(中国・仏・独・英)は、なんと、20、30倍の使用比率に変化して来た!》
 
Y W 分析表にも古語欄を追加して比べてみましょう。
            Y     W

フランス語 Y W 【   2 +  2   =    
 ドイツ語 Y W      1 +   1 】 =    2
  英語  Y W  【   9 +   81  】  =   90
日本YaYuYo W 【  89 +  22  】 =  111
漢字 
中国語  【 104 +  25  =    129
古語(平安以前)【 140 +  42 】 =   182
☆ 古語とは、古来の日本語であり、平安時代の前後に漢字を外来語として受け入れ、さらに日本語は以降、ポルトガル語・オランダ語・仏・独・英・・を受け入れて続けて現代の日本語へと変化して来たのですが、この
Y W 分析表を見ると、
●1、西欧諸国の「や行」「わ行」の使用頻度が非常に少ないこと。
●2、古来の日本語は、「や行」「わ行」の使用頻度が非常に大きかったこと。
●3、(バベルの塔事変以降)フランス語もドイツ語でも、Y W の音は、ほとんど忘れかけておられる模様、、 などがわかります。
 次は、M(ま行)、N(な行)、O(お)、についての比較です。
《 M N O 比較表 》 
         M    N    O     合計  

フランス 【 149+ 44 +51 】= 244( .4 )
 ドイツ 【 101+ 66 +43 】= 210( .1 )
 英語  【 132+ 55 +63 】=
250( .5 )
中国語 【 162+115 +66 】= 204(    )
日本M N【 156+125 +88 】= 369( 3.7  )
(平安以前)【 239 +171+137 】= 547( 5.5 )
☆、現代の日本語は、合計値で369に下っていますが、
   平安以前には、547もあった。
《 古語M N Oは、現代MNO1.5倍も使用されていた。》
《 仏・独・英・中国のM N O使用率は、日本古語の約半分。 》 
      
次は、K C Q G の比較です。 
            K    C     Q      G
フランス
KCQG 【  4 + 276 + 22+ 76 】= 378
 ドイツ KCQG 【147 + 15 +  8+ 131】= 301
 英語 KCQG 【 25 + 233 + 14 + 94】= 365
日本語 K・・G413古語)⇒533(現代)】=413⇒533
漢文字 
KCQG 【    513 + 181  694
☆、この表で、
漢字文化の影響が各国に伝わっている様子が分かります
  ちなみに、言葉の先頭文字が漢字である語を全て”大和ことば(古語)”に置き換えるとすると、

日本語 K・・G 【156+68+43+6+98】 =  370
(註:前出コメントですが、合計値からaiueo計を引き算)
 再度、上表を書き直すと、
            K    C     Q      G   
フランス
KCQG【  4 + 276 + 22+ 76  】= 378
ドイツ KCQG【147 + 15 +   8+ 131  】= 301
 英語 KCQG【 25 + 233 + 14 + 94  】= 365
日本語 K・・G【 370→413古語)→533】= 370
漢文字
KCQG【   513   +  181   】= 694
☆☆☆、漢字文化が伝播しない状態では、 
 K・・G音
の使用率は
300~360前後である。☆☆☆
さて次は
H B F P V の国別比較です。
        H      B      F       P        V  全体計 
フランス    46 +   99+ 117 +
257  +  83  603
 ドイツ   126 + 168+ 108 +  96 + 119   618
イギリス   91 + 136+ 115+ 189 +  46    577
中国HB・P
210+B(138)+F(0)+P4)  352
日本HB・P【  309(古語) → 305(現代) 】   305
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

HBFPVの全体計比較では、日本・中国語に対して、
     仏独英の3国は、約
倍の使用率である。
☆詳細☆ H に関して、

 中国語と日本語とはH・B・Pの使い方で良く似ている。
☆詳細☆ V に関して、
日本語と中国語には、V の発声音は無いに等しい。
 従って、日本や中国が(微少)であるのに対して
  イギリス・フランス・ドイツの
V使用は、特徴的である。
☆詳細☆
 B  F P の日本語発声音は、ばびぶべぼ
  ファフィフ フェフォ パピプペポ・・・・・などであるので、
  H B F P の比率を暫定的に[ 5:2:1:2 ]とすると、

 B に関して、
 日(61):中国(138):英(
136):独(168):仏(99) =
   2  :  4   :  4  : 6   : 3
 F に関して、
 日(30):中国(0):英(115):独(108)、仏(117) =
   1  : ?? :  3  :  3  :  3
 P に関して、
 日(61):中国( 4):英(166):独(96):仏(257) =

    2 ; ?? :  6  : 3  :  8
   - - -  - - -  - - -  - - -  - - -  - - -

子音分析(第3弾)。日英独仏中国の五者が、
  共に使用頻度の高いS J Zを比較してみましょう。
        S    J    Z
フランス 【 
182 + 28 +  4   】  214
 ドイツ  【  289 + 15 + 92   】  396
イギリス 【  298 + 24 +  6   】  326

日本【 297(古語)→ 473(現代)】 297→ 473
中国
441    +JZ(187)    】  628
☆1、 日本語の古語と比較するならば、
 仏:独:英:日:中国=
4 : 3 : 3 : 6 であり、
漢字の影響さえなければ、仏独英日は中国のサ行(SJZ)使用率半分であったことが分かる。
☆2、
ドイツ  は Z の使用量が多くて目立つ。
  イギリスは S  の多用国。
 フランスは S の使用率が他より他国に比べて少ない。
   - - -  - - -  - - -  - - -  - - -  - - -

子音分析    T    D
フランスT D 【   131 +  168  】     300

ドイツ  T D 【    83 +  103 】   186

イギリスT D 【 137 +   121 】    258

中国語 T D 【  237+   73 】    310
日本【349(古語)→ 312(現代)】 349→ 312

☆3、T D に関しては、ドイツのT D 使用量が少ない。
 逆に、フランスの D 使用量が意外に多い。
古来の日本語は、TD「た行」の使用量は意外に多かった模様。

《 小まとめ 》
 冒頭に、他国(中国・仏・独・英)は日本語のRLに較べて、
2、3倍の使用比率となっています!という事を切り口にして、古来(古語)の「ら行」が非常に少なかったという話をしました。
 日本の音声”
ことば”は、平安時代以前の古語音に漢字音を取り込み、現代語へと続いて来ていますが、発生当時の音は非常に合理的で、明るく清らかな音声の連続でした。
これほど清らかで明るい
ことばは世界に類をみません。
文字が発明されるずーっと以前に、
ことばは発生しました。
ですから、人間である限り、その発声機構や発声音、更にはその発声音で伝えたいことは万国共通であったことでしょう。
 その共通の音声の意図をさぐるべく、まずは、子音分析をやって来たのでした。

Y W : 世界的に減少傾向にあります。
    特に、仏独ではかろうじて残っています。
  古来(古語)の中では、
Y W はふんだんに使われていましたが、世界的な影響もあって、現代語では日本語の中でも、使用頻度が減少しています。
MNO: 減少傾向にはありますが、日本は分の程度におさまっています。
  他の四カ国(仏独英中)は、半分程度にまで落ち込んでいます。
KCQG: ☆☆☆、漢字文化が伝播しない状態では K・・G音の使用率は、
中国KG音使用量の半分である。☆☆☆
  現在の日本語は、漢字音の取り込みによって、
   大よそ2割、KCQG使用率が増えています。

HBFPVの全体計比較: 日本・中国語に対して、
      仏独英の3国は約2倍の使用率である。
詳細☆ V に関して、イギリス・フランス・ドイツのV使用頻度急増は、特徴的である。
B に関して 日:中:英独:仏= 2:   4: 4: 6: 3
F に関して 日:中:英
独:仏= 1:( 0 ): 3: 3: 3
P に関して
 日:中:英独:仏= 2;( 0 ): 6: 3: 8
S J Z に関して、

仏:独:英:日(古語):中国=  4 : 3 : 3 : 6 
であり、漢字の影響さえなければ、仏・独・英・日は
中国の(SJZ)使用率の半分であった

 ドイツ  は Z の使用量が多くて目立つ。
 イギリスは S の多用国、
   フランスは S の使用率が逆に少ない
T D に関しては、ドイツのT D 使用量が少ない。
 更には、フランスの D 使用量が意外に多い。
古来の日本語はTD「た行・だ行」の使用量は意外に多かった。
☆、あいうえお行の比較
 見比べやすいように、広辞苑aiueoを、
 訓読みと音読みにて、サンドイッチにしてみました。
  あ   い   う   え   お    計
訓読み 175  100  105  20 137  537

aiueo  89   89   57   35  88  358
音読み  95  70   59  35  85  344
☆、訓読みと音読みとのほぼ中間に
 広辞苑aiueoが位置しているのが分かります。
☆、同じことを合計値で比較してみましょう。
       あ   い   う    え   お    計
訓読計  943  432 522 106 497 2500

広辞苑計 703  660 344 281 513 2500
音読計   690  613 387  286 523 2500
●☆ う段に関して、広辞苑が(344)と、少なくはありますが、全体としてほぼ中間に広辞苑が分布している傾向は、上記「あいうえお」行の比較と同じ傾向を持っていることが分かります。
●☆ 10個の子音毎に比較してみると、
Ⅰ、古来、「ら
行」は極度に少なかった。
Ⅱ、古来、「
やゆよまみむもあう音」が、+5割~+10割多く使われていた。
Ⅲ、逆に、「
へ、て、せ、け、え音」のについては、現代語の1/2~1/3程度が古来、使われていただけである。
《 結論 》
 日本語に関して、2つの50音テーブルが用意できた。
一つは”広辞苑”のページ数を元にしたテーブルであり
    現代語を代表する50音テーブルである。
二つ目は、”漢和大辞典(学研)”の音訓索引にて、訓読
みに充てられた漢字数をカウントして出来た下表である。
 この訓読み頭文字集計表は、文字が発明される以前
   の音声表として、古語分析に役立つであろう。
以上
   2015年 10月 27日  H.Oyama(大山宏)

   ・・・  以下は参考添付資料。 ・・・
--- 漢和辞典(訓読み頭文字)分析表 -- 2500
第1表  あ   い   う    え   お     計
aiueo  175  100  105   20  137  537
か行K 184   49   90  18   72   413
さ行S   90  92   62   18  34    297
た行TD 121  18  120   6   85   349
な行N   73   29   16   13  41   171
HBFPV 118   83   57   12  39   309
ま行M
   79  60   37   19   43  239
や行Y   59      34         47  140

ら行R L   1   1    1     1     0    3
わ行W  42    0         0      0   42
訓読計 943 432 522 106  497 
2500
 漢和大辞典(訓読み頭文字)分析(集計表) 
      あ   い   う    え   お     計
aiueo  841  478  505   94  659  2577
か行  885  234  433  86   343  1981
さ行   434 442  298   88  163   1425
た行  582  86  574  27   406  1675
な行   348 139   78   62  195   822
は行  564  400  273   57  186  1480
ま行   381 290  178   89   207  1145
や行  282      163        227   672
ら行     5   3    3     4      0    15
わ行  200    0         0      0    200
合計 4522 2072 2505 507 2386 11992
 他の国語などとの比較検討が行いやすいように、総計値が標準語数〔2500〕になるように数値校正して、第1表を作成した。
漢(カナ引) あ   い   う    え    お   計
a i u e o   
19   37  19   50   38  163  
K C Q G 【 513+ G181)】          694
S J Z   【 441+JZ(187】         = 628
T D    【 237+ D( 73)】          310
N      【  50        】         =  50
H B F P 210+B(138)+F(0)+P4)】 =  352 
M     【 83                  =  83
Y       【 72                   = 72
R L    【 139 】                 = 139 
W      【 10 】                  =   10    
 計    457 762  261  465  555 2500
            
総計:2500ページへ 

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