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2015年11月 2日 (月)

スペイン語のヘボン式分析→日・英・独・仏・中国5ヶ国との比較

概要 : 世の中はシンプルなものから複雑さを増す方向へと変化していくという例にもれず、言語の世界も同様であった。その証拠は中学高校で習う辞書の中にあった。 このブログではスペインを新たに加え、日英独仏中国の6カ国でヘボン式分析を実行している。先の5ヶ国比較の結論を、より確かなものへと高める実験結果となっている。
 スペイン語の辞書DICCIONARIO DEL ESPANOL MODERNOが手に入りました。背表紙のこの文字はローマ字読みしたら、そのまま、スペイン語らしく聞こえるし、つづりも英語と大変よく似ているんですね。

 では、始めましょう。まずはページ数調べです。
A  128-   0=128
B  167- 128= 39
C  320- 167=153
D   397- 320= 77
E  486- 397 = 89 
F  524- 486 = 38
G  554- 524 = 30
H  583- 554 = 29
I  632- 583 = 49
J  642- 632 = 10
K  643- 642 =  1
L  677- 643 = 34
M  755- 677 = 78
N  778- 755 = 23
O  802- 778 = 24
P  921- 802 =119 
Q  930- 921 =  9
R  996- 931 = 65
S 1067- 996 = 71
T 1126-1067 = 59
U 1133-1126 =  7
V 1169-1133 = 36
W 1170-1169 = 1
X 1171-1170 = 1
Y 1173-1171 = 2
Z 1177-1173 = 4
これを例の
ヘボン式〔あいうえお〕表へと整えるのでした。
      あ   い  う   え   お     計
aiueo   128  49  7  89  24    297
KCQG K(1)+C(153)+Q(9)+G(30) 193   
さS J Z  71 + 10 + 4         85
たT D   59 + 77             136
な N   23                   23
HBFPV  29+39+38+119+36   261
ま M    78                   78
や Y     2                    2
ら R L   65 + 34              99
わ W    1                    1
   X    1                    1
 計              総ページ数   1176
《 総ページ数を広辞苑標準
2500に合わせましょう 》
===== ----------------------------- =====
第1表   スペイン語〔あいうえお〕表   2500
      あ   い  う   え   お     計
aiueo   272 104 15  189  51   631
KCQG K(2)+C(325)+(19)+G(64) 410   
さS J Z  151 + 21 + 9        181
たT D   125 + 164           289
な N   49                    49
HBFPV  62+83+81+253+77   555
ま M   166                  166
や Y     5                    5
ら R L   138 + 72            210
わ W    2                    2
   X    2                    2
 計              総ページ数   2500
===== ----------------------------- =====
  
  --- 《
R L 比較表 》 ---
 R     L              ( 比 )
スペイン語 R L【 138+72 】 = 210( 3 )
漢字  中国語
【      135     】 = 135 (  )
フランス語R L【 172+64   】 = 236  (  )
 ドイツ語 R L
【   98+64   】 = 162  ( )
  英語 R L
【 132 + 89  】 = 221  (   )
 日本語  R L 【14+28+ 5+12+17】=   75  (  1  )
古語(平安?)【  1+  1+ 1+ 1+ 0 】=  3  ( 0.1 )
          ア   イ   ウ   エ   オ

☆ 日本の古語を基準にすれば、現代の日本語 R Lは約10倍、他の国々は、スペインも含めて、20~30倍も、R Lを使用するように変化して来たことが分かります。
  
  --- 《 Y W 分析表 》 ---
            Y     W

スペイン語 Y W【  5 +  2 】 =   7
フランス語
 Y W 【   2 +  2   =    
 ドイツ語 Y W      1 +   1 】 =    2
  英語  Y W  【   9 +   81  】  =   90
日本YaYuYo W 【  89 +  22  】 =  111
漢字 
中国語  【 104 +  25  =    129
古語(平安以前)【 140 +  42 】 =   182
☆ 古語とは古来の日本語ですが、ポルトガル語・オランダ語・仏・独・英・・を受け入れて続けて現代の日本語へと変化して来ました。
この
Y W 分析表を見ると、
●1、西欧諸国の「や行」「わ行」の使用頻度が非常に少ない。
●2、古来の日本語は、「や行」「わ行」の使用頻度が非常に大きかった。
●3、(バベルの塔事変以降)フランス語もドイツ語でも、Y W の音は、ほとんど
忘れかけておられる模様で、スペイン語も独仏ほどではありませんが、それに近い
などのことが分かります。

  -- -
 《 M N O 分析表 》 --ー
         M    N    O     合計  
スペイン【 166+ 49 +51 】= 266 (  2.6  )
フランス 【 149+ 44 +51 】= 244( .4 )

 ドイツ 【 101+ 66 +43 】= 210( .1 )
 英語  【 132+ 55 +63 】=
250( .5 )
中国語 【 162+115 +66 】= 204(    )
日本M N【 156+125 +88 】= 369( 3.7  )
(平安以前)【 239 +171+137 】= 547( 5.5 )
☆、古語M N Oは、現代MNO1.5倍も使用されていた。
☆、スペインを含め、仏・独・英・中国のM N O使用率は、日本古語の約半分である。 
  -- - 《 K C Q G 分析表 》 --ー
            K    C     Q      G

 ドイツ KCQG 【147 + 15 +  8+ 131】= 301
 英語 KCQG 【 25 + 233 + 14 + 94】= 365
フランスKCQG 【  4 + 276 + 22+ 76 】= 378
スペインKCQG 【  2+325+19+64  】= 410

日本語 K・・G
413古語)⇒533(現代)】=413⇒533
漢文字 
KCQG 【    513 + 181  694
☆、この表で、
漢字文化の影響が各国に伝わっている様子が分かります
ちなみに、言葉の先頭文字が漢字である語を全て”大和ことば(古語)”に置き換えるとすると、

日本語 K・・G 【156+68+43+6+98】 =  370
と代わる。 改めて、上表を書き直すと、
            K    C     Q      G   
ドイツ KCQG【 147
+ 15 +  8 + 131 】= 301
 英語 KCQG【 25 + 233 + 14 + 94  】= 365
フランス
KCQG【  4 + 276 + 22+ 76  】= 378
スペインKCQG 【  2+325+19+64  】= 410
日本語
 K・・G【 370413古語)→533】= 370
漢文字
KCQG【   513   +  181   】= 694
☆、漢字文化が伝播しない状態では、K・・G音の使用率
300~400前後であり、歴史時代の漢字文化が各国
に影響した程度がうかがい知れる。
  -- - 《 H B F P V 分析表 》 --ー
        H      B      F       P        V  全体計 
 ドイツ   126 + 168+ 108 +  96 + 119   618

イギリス   91 + 136+ 115+ 189 +  46    577
フランス    46 +   99+ 117 + 257  +  83  603
スペイン  62 +  83+ 81 + 253 + 77  
555
中国HB・P
210+B(138)+F(0)+P4)  352
日本HB・P【  309(古語) → 305(現代) 】   305
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

HBFPVの全体計では、日本・中国語に対して、仏独英
及び、スペイン
の4国は、近い使用率を示している。
なお、スペインとフランスとは、同じ言語文化圏であること
 がこの表からも分かる。

☆☆☆☆ 
日本語と中国語には、V の発声音は無いに等しい。
Pの発声音に関しても、日中両国は少ない。
 従って、イギリス・フランス・ドイツ・スペインの
V,P”使用は、特徴的である。
☆☆

 B  F P の日本語発声音は、ばびぶべぼ ファフィフ フェフォ パピプペポ・・・・・などであるので、H B F P の比率を暫定的に[ 5:2:1:2 ]とすると、
B に関して、
日(61):中国(138):英(
136):独(168):仏(99):スペイン
 2 :  4   :   4  : 6  : 3  :  3
F に関して、
日(30):中国(0):英(115):独(108):仏(117):スペイン
= 1 : ?? :  3  :  3  :  3  :  3
P に関して、
日(61):中国( 4):英(166):独(96):仏(257):スペイン
 2 ; ?? :  6  : 3   :  8  :  8
☆☆、
宇宙人がいたとしてこの表を見せた途端に、フランスとスペインとは近い親戚、英国は遠い親戚、ドイツ人は隣りのオジサン・オバサン、日本と中国は、赤の他人であると、判断するであろう。
  -- - 《 S J Z 分析表 》 --ー
        S    J    Z

スペイン 【 151+21+ 9  】  181
フランス 【 
182 + 28 +  4   】  214
 ドイツ  【  289 + 15 + 92   】  396
イギリス 【  298 + 24 +  6   】  326

日本【 297(古語)→ 473(現代)】 297→ 473
中国【
441    +JZ(187)    】  628
☆1、 日本語の古語と比較するならば、
スペイン:仏:独:英:日:中国=
2: 2: 4: 3: 3: 6 であり、漢字の影響さえなければ、スペイン仏独英日の五カ国は、中国のサ行(SJZ)使用率の半分以下であったことが分かる。
☆2、
ドイツ  は Z の使用量が多くて目立つ。 イギリスは S  の多用国。
 フランスは S の使用率が他より他国に比べて少ない。
スペインのS使用率は、独日英の半分である。

 - - -  - - - 
《 T D 分析表 》   - - -  - - -
          T    D
スペインT D 【 125+ 164 】    289
フランスT D 【   131 +  168  】     300

ドイツ  T D 【    83 +  103 】   186

イギリスT D 【 137 +   121 】    258

中国語 T D 【  237+   73 】    310
日本【349(古語)→ 312(現代)】 349→ 312


☆3、T D に関しては、
ドイツのT D 使用量が少ない。
 逆に、フランス・スペインの D 使用量が意外に多い。
古来の日本語は、TD「た行」の使用量は意外に多かった模様。
 最後に母音(あいうえお)比べをやってみましょう。
  - - - 
《あいうえお 母音 分析表 》   - - -
        あ   い   う    え   お 小計値
スペイン  272 104  15  189  51 631
フランス  188  95   12  184   51 531
 ドイツ   232  29   81   138   43 523
 英語   
140  87   58   87   63 434 
先頭音のみ
広辞苑
   89  89   57      35  88 358
漢(カナ引) 19  37   19   50  38 163
〔子音+母音〕の総計
広辞苑
  70  66   34   28  51  250
漢(カナ引) 46   76    26   47  56  250
☆☆、日本・中国の( あいうえお )使用分布に比べて、小計値では、中:日:英:独:仏:
スペイン=2:3:4:5:5:6 と、素直に並んでいる。
☆、「え」に関しての使用頻度傾向が、小計値の傾向を決定付けている。
☆、「い」に関しても、同様の増加傾向が認められる。
  「う」に関しては、逆に、減少傾向が認められる。
 「お」については、各国とも、同程度の使用頻度、
「あ」について、
スペインの「272」が目立つ。
ちなみに、欧州4ヶ国の平均を求めると、以下。

スペ仏独英 ave 208 79  42 150  52 530 
 日本中国 ave  99  63  38  43  63 261  

 「あ:a」音と「え:e」音の使用率が
       西洋は、東洋に比べて、2、3倍高い。

まとめ
Y W : 世界的に減少傾向にある。
    特に、仏独ではかろうじて残っている。
  (古語)の中では、
Y W はふんだんに使われていたが(世界的な影響もあって)現代語では日本語の中でも、Y W 使用頻度が減少している。
MNO: 減少傾向にはありますが、日本は分の程度におさまっている。
  他の四カ国(仏独英中)は、半分程度にまで落ち込んでいる。
KCQG: 漢字文化が伝播しない状態では、K・・G音の日本使用量は、
中国KG音使用量の半分である。
  現在の日本語は、漢字音の取り込みによって、
大よそ割、KCQG使用率が増えている。
HBFPVのグループ: 日本・中国語に較べて、スペイン
仏独英の4国の使用頻度は約2倍である。
V : 欧州各国の V P使用頻度急増は目立つ。
B : 日:中:英独:仏:ス= 2:   4: 4:: 3: 3
F 日:中:英
独:仏:ス= 1:( 0 ): 3: 3: 3: 3
P
 日:中:英独:仏:ス= 2;( 0 ): 3: 8: 8
S J Z に関して、

ス仏独英(古語)中= 2 : 2 : 4 : 3 : 3 : 6 
 漢字の影響さえなければ、ス・仏・独・英・日は、中国の(SJZ)使用率の半分であった

T D に関しては、
ドイツのT D 使用量が少ない。
 更には、フランスの D 使用量が意外に多い。
古来の日本語はTD「た行・だ行」の使用量は意外に多かった。
 文字が発明されるずーっと以前に、
ことばは発生しました。
ですから人間である限り、その発声機構や発声音、
更には、その発声音で伝えたいことは、どこの国でも共通であったことでしょう。
 その共通の音声の意図をさぐるべく、子音や母音の分析をやって来たのでした。

この世の中
、「シンプルなものから、より複雑なものへ」と変化進転して行きます。最初に共通する”ことば音”があって、それから段々と複雑化していったという仮説の下に、検討を進めて来ましたが、仮説に矛盾する事実は発見出来ませんでした。
 逆に「むしろ、仮説を裏付ける証拠」
ばかりが発見されるのでした。
  このことから、
縄文時代以前から伝わる”大和ことば”や日本の方言”ことば”の中に有史以前のことばの元祖が秘められている」という仮説は、かなり信頼性が高いと思われます。
 私の専門は物理学であり、小中学・高校で語学を身に付けただけですが、今シリーズで用いたものは、身近に転がっている(ほこりをかぶって本棚にある)辞書類から得られたヘボン式分析データでした。
 あなたもやってみて下さい。
きっとあなたの
手持ち辞書でも、図書館に供えてある辞書類を使っても、同じ結論に到達されることでしょう。
日本語に自信を持とうじゃありませんか。
 そして、ヘボン式分析を世界で最初に行なわれた
ドイツ人のヘボンさんに、感謝しようじゃありませんか。
  2015年、10月30日 H.Oyama( 大山宏 )

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