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2015年11月28日 (土)

「当用漢字辞典」で新たな発見。中国語・インド語も取り除けた世界。

概要: 講演会形式にて、言語学のヘボン式分析例を紹介しています。接頭音(頭字音)で発声した意図や意味の大勢が決まっている事実を、面白おかしく説明しています。

・・・、もっと顕著な傾向があります。それは「濁音」の歴史的変化です。
 表1 が音   ざ音   だ音   ば音       濁音合計
学当 G( 9) JZ(15) D(16) B(15)    GJZBFPV =  55
初改 G(16)  JZ(21) D(22) B(25)    GJZBFPV =  84
大中 G(25) 
JZ(32)  D(32) B(49)P(2)GJZDBFPV=130
                          

☆3、全部で5000語しゃべってみたら、日本人は、大和ことばとしての濁音は、わずかにこれだけ(
.1%~.6%)しか使っていなかった、濁音のほとんど全ては外から入って来たことば音だった、という事。
 学校教育で習う(大和ことば)の濁音は1%であり、偉い先生方が訓示 として話される言葉のほとんどは”外国音!”ということが
はっきりつかめたのでした。大和ことば縄文ことばの頭字音は、ほとんど全てが清音だったのです。

 清音濁音の違いは何でしょうか?
これは口の中の舌や息の吹き出し方などを意識しつつ、実際に何回も声に出してみれば、解かります。
「たー、だー」「ただ」「たー、だー」
「たちつてと。ダデイドゥデド」「たちつてと。ダデイドゥデド」
「かきくけこ。がぎぐげご」「かー、がー」「かー、がー」
「さー、ざー」「さーざーさーざー」・・・と発声していると、

清音が軽やかにスムーズに出て来るのに対して、
濁音は舌を上歯茎の辺りに一旦くっ付けたりして息を止め、強く息を吐き出すように、エネルギーのいる発音だったのが解かります。
 濁音は
強調的に用いられる傾向があるのです。しつこいほどでもあります。
「たびたび(度々)」とか「ひび(日々)」「てんびん(天秤)」「てんどん(天丼)」「つくずく困った」なんていう風に、頭文字ではなくて、継続音の第二音、第三音になると、俄然濁音の割合が増えて来ます。
日本人は、濁音を繰り返し音でその意味や意図を強調するときに用いるようにしているのです。その方が楽で自然に発声することが出来る事を、生まれた時から知っているのです。

 先日、「外人は”い音”や”え音”を多用するということをお話ししました。ヘボン式分析でも、それははっきりと現われて来るのでした。日本語の中でも、

         表2 「あいうえお」使用頻度表
               あ   い   う   え   お   計

学習当用漢字AIUEO 337 239 213  13  296  1112
中学高校辞典aiueo  342 222 204  27  274 1070
専門漢字辞典
AIUEO 317 225 189  36  256 1024

という具合に、専門的になればなるほど、”え音”は増化し、やさしい日常語の中では、”あ・お”音が多く使われているのです。
 表2は、5000語のことばを発したとき、そのことばの先頭音が「あ」「い」「う」「え」「お」で始まることばが幾つあるか、ということを辞書がら割り出した頻度表です。
 50音表では、「あかさたな、はまやらわ」と10段に分かれていますから、均等に使われていれば、「あいうえお」が発声音の頭字として発声されるのは、全体の1割(10分の1)です。しかし、実際には、
倍の2割以上が「あいうえお」音が頭文字音となっています。
その中でも、「あ音」と「お音」の使用ことばは多いのが分かりますね。

 このようなヘボン式分析を英語・フランス語・ドイツ語・・などでやってみると、確かに外国語では”え音”が異常に多いです。
「えー」て驚いてしますよ。
 西洋人は「A:a」のことさえも「エイ:えい」と発音しているでしょ。
ひどい発音としては、ae がくっ付いたような発音記号もあって、「あ音」の口格好をして、「え音」の音を出しなさい、なんて平気な顔して自慢気にしゃべっています。あんなに無理した発音しないでもっと自然に楽しく話せばいいのにね、って思いませんか。
 太古の時代によほど苦しい経験をして生き延びて来たのでしょうね、同情致します。

  表3 「らりるれろ」は少なくて、「
ラリルレロ」だらけ。
              ら   り   る   れ   ろ   計

学習当用漢字R L   1    0    0    0    0   1
中学高校辞典R L   5    4    3     2    2  16
専門漢字辞典
R L    7    6    4    4    2  23

これにもびっくりしました。蓮根も「レンコン」であって、「れんこん」ではなかったのです。
れんげの花も外国から来たのでした。利器(リキ)も力(リキ)も率(リツ)も立(リツ)もその音は中国語の発音だったのです。流浪の民という言葉がありますが、(ルロウ)という風にカタカナで外国語(中国語)音であることば明示されているのです。
 でも民は「たみ」という日本音です。これを訓読みといいます。「たみ」は大和ことば読みですよ。中国音は民族の”ミン”です。
兎に角、「らりるれろ」は大和ことばには非常に少なかったのでした。
縄文人は「らりるれろ」音を5000回に1回くらいしか発することなく1万年間を暮らし続けて来た模様です。

   表4 「かさたまなはやわ」表
        か              は   や  わ
学習当用 744 552 716 517 382 577 253 91
中学高校 812 570 703 524 371 570 237 93
専門漢字 821 543 643 540 360 576 255 84 

 この表の名前は、「かさたな・はまやらわ表」としたかったのですが、止めました。理由は国際性を持たせるためです。どうも外人は”IJKLMN”という風に、「まMa」の方が「なNa」よりも先に出て来るのです。「MaNa(マナ)」と発声すれば、外国人は、天から降って来た食物(パンの原料)だと思う習慣があるのですから、どうしようもありません。
 敬意を表して、「かさたまなはやわ」表としました。
 それは兎も角として、「わ音」が少ないのを別にすれば、
比較的に粒が揃っていますね。
「わ音」は最後の最後に使われ始めたのです。 全ての子音母音が出揃って初めて、和音が音色をかもし出しますから。 それ故「わ音」は最後の最後なのです。
ブービーショウは「や音」でして、これも万国共通です。「や音」はびりから二番目に使用頻度が小さいのです。

 多い順に見ていくと、「はひふへほ」の「は」行子音がトップです。ことばの世界は「は音」から始まったのですから当然です。これも万国共通の認識なのですよ。アラビア語だって、「ハー」の世界なのですから。
専門者用の漢字辞典では「か音」が一番に躍り出て来ていますが、これは弥生時代以降のことなのです。漢字を使い稲作農業を大陸から日本に持ち込んで来た中国人らの影響で、中国音の特徴が日本語に変化をもたらしました。
「たちつてと」の「た行音」や「さしすせそ」の「さ行音」が多いのも、主に中国語の影響でしょう。
 真ん中あたりで「ま行音」が陣取っているのが分かりますか?
まんなかは昼飯(めし)を食う時刻であり、一休みする時なのです。西洋では真ん中はN(エヌ)らしくて、ヌーンが中間を意味します。日本も元々は、「あかさたな」で一呼吸入れて、その後おもむろに、「はまやらわ」と仕事を続けるのでした。
M(エム)もN(エヌ)も似たような発声音ですから、入れ替わっても大した違いはなかったのでしょう。
 でも、はっきりと、M(ま)音を大切に多用している人達が地球上にいらっしゃるのです。
それはアラビア語を話す地域(中近東)の人たちです。
辞典の専門書に「ま行」音が増えてくるのは、案外、アラビア半島辺りのことばが交易を通して日本に影響を与えていたのかもしれませんね。
 そのことも、ヘボン式分析を詳細に行なっていくうちに、影響の時期と程度とが、明らかになってくることでしょう。
今日は、この辺りでお仕舞いにしましょう。
 お休みなさい。
  2015年 11月28日 H.Oyama( 大山 宏 )

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