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2016年4月15日 (金)

ひろさちや「釈迦」と手塚治虫「ブッダ」の違い。読書のノウハウとは?Hiro. Oyama

 表題(タイトル)「釈迦」に惹かれて「ひろさちや著」の分厚い新刊書を図書館から借りて来た。読み始めて思ったことを書きます。
第一の感想は、
『これほど読み応えのない本には初めて出合った』というところです。
まず人は買ったとしても積読されるだけでしょう。二度と開きたくない本の筆頭とも言えるでしょう。
私が小さい頃に母から教えられた読書のノウハウは、
1、「手に取って、まずザーッと流し読みする」
   心に感じるものがなければ、それっきり(積読)。
2、「あとがきを読み、更に、前書きをじっくり読み直す」
 あら、と思うところがあれば、「2回目を精読してみる」
心に感じるものがなければ、それっきり(積読)。
心に響くものがあれば、
3、「辞書や関連図書を参考にしつつ、3回目をじっくり読み直してみる」
という方法であった。

 これでいくと、ひろさちや「釈迦」はお粗末限りないところで、ザーッと読み通すこともなくて読む気がしなくなりました。手塚治虫のマンガ「ブッタ(全8巻)」は、ものすごく印象的で、3回どころか、私は6~7回読み直しています。「火の鳥」などに至っては図書館で借りるものがない時には、借りてくることにする位に読んでいますので、数え切れない位読んだのに、
ひろさちや著の「釈迦」は1回目の流し読みさえする気がしなくなったのでした。

 何がそうさせるのでしょうか。
一言で言えば、「宗教を扱いながら、心が不在の哲学書」ということ。
『自分は仏教哲学者であり、読者のあなたよりも沢山知識があるぞ』という不遜な態度が随所ににじみ出ている鼻持ちならない書物ということ。

大乗仏教と小乗仏教の解説がなされていますが、『それがどうしたの?何が言いたいの?』と問いたくなるのが、さちひろや著の「釈迦」でした。

 丁寧に索引が設けられているので、イエスの項(ページ)を開いて読んでみました。
P105~P108
《イエスはお答えになった「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある」》・・・と引用しながら、「悪魔の誘惑は、政治からの誘惑である。」と我田引水の屁理屈を展開して、悦に入っておられる。創価学会の批判でもしたかったのかと、呆れてしまう。

P109~P113
《イエスは、ある意味で無政府論者である。彼は、この世の政治について何の観念も持たないからである。彼にとって、ただもうそれだけで、誤謬に思われるのである》。・・「・政治家が政治家であるだけで、神の民にとっては敵なんだ---イエスはそう考える」
と書いて、釈迦は・・・とさちひろや屁理屈(勝手な解釈)が並べられています。
P186~P187
いつの時代においても、いかなる国においても、超能力の持ち主や霊感・霊視・霊聴の能力の高い人物が現れる。それを信じるか・信じないかは読者の勝手であるが、しかし他の人がそれと同じ超能力を獲得する道(方法)が公開されていないときは、私はそれを信用しない。・・・
 という書き出しで、イエスもマホメッドもこき下ろして釈迦の話(ひろさちやの勝手な解釈)を展開されているが、これが読むに堪えないほどの偏見の塊
P242
《それから、イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。そして、12人を呼び寄せ、2人ずつ組にして遣わすことにされた》、とマルコによる福音書を引用して、『何を言われるのかな?』と読み進めてみると、
ブッダが《一つの道を二人してゆかぬがよい》と言っている部分だ。60人の弟子達が散らばって布教・伝道活動した。・・・
 修行活動は個々でやれというひろさちやの主張か?

 『あきれて果てて、ものが言えない』とは、このことであろう。
全400ページを使い、厚さ3cmの呈蔵版で、これほど人をがっかりさせる本は稀であろう。
紙の無駄使いともいえるでしょう。
2011年発刊ですから5年前ですよ。
2000円も払って買う御仁がおられるのでしょうか。
 多分積読でしょう。

 図書館で借りて読んでいて、その読んでいる最中に、感動して購入申し込みを「近所の本屋さん」にしたことがあります。その新刊書の名前は、
トルコ 中東情勢のカギをにぎる国(内藤正典著)」です。
2016年の2月10日に初版発行された本です。
さちひろや氏がお好きでないらしい政治のことが書かれた本ですが、1500円払ってもちっとも損した気持ちが起きない。

 我が家には、祖父・父母・私・弟・・の本が沢山あります。旧仮名づかいの本であっても、置いておくと、何かの参考になるものです。先日も、1985年10月に三笠書房から発刊された
ユダヤ人 最高の知恵(多摩川大学 前島 誠 著)」が目に留まり、引き込まれるようにして読みました。
 本とは、たとえそれが漫画であったとしても、改めて読んでみて、新たな感動が読者に感じられる本であって欲しいと思います。

 2016年4月15日 大山宏
  2016  4/15  Hiro. Oyama

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