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2016年4月20日 (水)

内藤正典著「トルコ:中東情勢のカギをにぎる国」を読んで。イスラム国とは。Hiro. Oyama

 今年(2016年)の2月に大刷発行の新刊書です。私はこの書を図書館借り出して読み始めたのですが、引き込まれるようにして半分くらい読んだところで、近所の文具店に電話をかけました、「『トルコ:中東情勢のカギを握る国』という新刊書が出ているが、この本を至急取り寄せて下さい」
「ISBN番号は何番になっていますか?」
「ISBN?何それ?どこに書いてある番号?」
「本の裏表紙に書いてある番号ですよ。それが分かると一発で本の発注が出来るのです」
「ああ、分かった。ISBN978-4-08-781601-3、って書いてあるよ」
「了解。ああ、分かった。ついこの2月に発刊されている本ですね。内藤正典さんが著者であり、1500円」
「そうだ。今図書館から借りて来て読んでいる途中だけど、手元に置いておきたいほど良い本なので取り寄せておいて下さい」
「分かりました。2~3日の内に届きますよ」
「よろしく」

 という電話発注をしたのでした。
後半部を読み進める内に、電話手配をして良かったと、確信しました。
中東情勢に関する政治問題の解説書ですが、実に生き生きとした文章であり、説得力があるのです。
私は、これまで聖書やマホメッドの伝記などを通して中東のことを理解しているつもりでいたが、テレビ報道に惑わされて、ちっとも本質が分かっていなかったのを自覚できたのでした。

 少しだけ、書かれている内容紹介をしましょう。
イスラム国」の台頭の背景
これが、アフガニスタンへの軍事介入⇒フセイン政権の打倒が直接原因であったことが明確に(分かり易く)論述されているのでした。

更に、「邦人人質事件」という項では、
『2015年の1月下旬、湯川遥菜氏と後藤健二氏の2人が「イスラム国」によって殺害されるという痛ましい事件が起きた』のですが、この事件を実に公平な立場でもって、
『どうして後藤健二氏も、ヨルダン空軍のパイロットも、ヨルダンに囚われていた女性死刑囚も(3人共)殺害されるにいたったのか』ということが、目の覚めるような筋道で理路整然と述べられているのでした。(安倍政権も形無しです)。
 現在は「イスラム国と言ってはいけない」ことになっていて「IS」と呼ぶように報道規制(指導)が成されている中で、中東国際政治の第一人者である内藤正典は、堂々と「イスラム国」という言葉を使って、中東の国際政治を語っておられるのでした。

 私は、これまで「IS」に限らず、テロ組織集団は無条件に否定する立場であり、自爆テロも無条件に「間違った宗教活動」との観点に立っていたのですが、この本を読んでみて、『なるほどなあ。政治ってそういうことなのか。あながち「テロ組織」だと認定された集団ばかりが責められる話ではないのだな』と考え方を大きく変えるに至ったのでした。

 通常、政治とか宗教なんてものを扱った書物(新聞を含めて書物)は、暗黙の裡にある立場にたって書かれていて、鼻持ちならない(読むに堪えない)ところがあるものなのですが、
内藤正典氏のこの「トルコ:中東情勢のカギをにぎる国」は、痛快といえるほどに、論理的で説得力がある本なのでした。
お読みになれば、あなたもキッと、納得され、中東情勢の専門家はだしになられること請け合いです。
 専門書とはこうあるべき(このように書くべき)であると、納得させられる一冊でした。
是非、御通読をお勧めします。

 2016年4月20日 大山宏
  2016  4/20 Hiro. Oyama

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