ゼロ〔０〕 と１との違いって知ってますか？Do you know the difference between〔0〕and〔1〕? Hiro. Oyama

　2020/ 10/29 For Top-page for you.
Description: familiar nucleus structure and its stability, gently explains. The difference between balloons and water-balloon; discussion in the form of balloons by blowing air not; inside the computer (or calculator) "0-1" and talk about not doing calculations only, while Helium is super stable explains that the atomic nucleus.
概要：　なじみの薄い原子核の構造とその安定性について、やさしく解説しています。　風船と水風船の違いとか；空気を吹き込んでいない風船の形の議論；コンピュータや電卓の内部では「０⇔１」計算しかやっていないというお話をしながら、ヘリウムが超安定な原子核であることを説明しています。
　
　ゼロ〔０〕 と〔１〕 との違いって何だと思いますか？
意外なことに、哲学的な深い意味が含まれているのですよ。
あなたの思いついた答えはそっとしておいて、私の答えを先に言っちゃいましょう。
それは、『中がギッシリと詰まっているか、それとも穴が空いているか』の違いなのです。
ですから、丸い丸でも○と●は違うのです。
　　　でも、 ０ と O とは同じなのです。
　同様に、〔１〕に関しても、１もⅠも 1 も I も ｜も すべて同じなのです。ZERO〔０〕と〔１〕との違いが分かりましたか？
　風船には、中に水が詰まった水風船もありますが、通常は空気とか水素やヘリウムなど軽い気体が詰め込んであります。軽いからといって、これを宇宙に持っていくと、あっと言う間に破裂してしまいます。
軽い空気でも中に入っていれば、風船は●＝１ であって、○ではないのです。

　では、ゼロ〔０〕の風船はあるのか？
もう分かりますね。ゼロ〔０〕である風船は、空気を吹き込まないまま入り口を閉じた風船だという事です。確かにゼロ〔０〕の風船はあったのでした。
しかしですよ、このゼロ〔０〕の風船も実は〔１〕なのでした。空気を吹き込む前の風船を目の前に置いて御覧なさい、｜とか ～ とか S とかの形をしているでしょう？
　　これは屁理屈（へりくつ）ではないのです。
　ここで問題です。『ゼロ〔０〕の風船であって、しかも〔１〕ではない風船』ってどんな風船でしょうか？
それは重さもなくて、厚みもなくて透明で、色も付いていない透明な”膜”みたいなものです。
この透明な膜こそ、『ゼロ〔０〕の風船であって、しかも〔１〕ではない風船』と言えるでしょう。

『そんな議論に何の意味があるのか？』ですか。
これが実に大あり！なのです。この理屈ですべての電卓もスーパーコンピュータも働いているのですから。
これは「２進数法」という算術道具であって、これで世の中全て(銀河系宇宙を含めて全てが）成り立っているのです。でなければ、コンピュータが将棋やチェスや囲碁の勝負で勝てる訳はないのです。
　不思議でしょう？

　では「２進数」って何か？という話になりますね。
「２進数」法というのは、「ゼロ〔０〕と〔１〕だけで成り立っている世界のことを言うのです。
１０進法というものは、どこでも使われていて我々は当たり前に感じて使っていますので、ここから説明しましょう。
１、２、３、４、５、６、７、８、９、まで進むと、１０に桁上がりするのが「１０進法」です。
これって我々人間には分かりやすいのですが、コンピュータに取ってみると、ちょっと効率が悪いので、１、の次は１０なのです。１０の次は１１です。
　　　　　１１の次は、１００、１００の次は１０１です。
　　　１０１の次は、１１０。１１０の次は１１１なのです。
　１１１の次はなんだと思いますか？
１０００　なのです。その次は１００１、、。
分かったでしょう、２進数世界が。
コンピュータは、この計算しかやっていないのです。何故ならこれが一番効率がいいからなのです。
『俺の電卓は、０～９の表示で計算してくれているぞ。コンピュータ内部には０と１しかないなんて嘘だろう？』と思った人も多いでしょうね。
でも それは、あなたのためにコンピュータが便宜をはかってくれているだけです。
あなたが思った１０進数の数字や言葉を聞き取り(それを２進数に置き直して)計算の方は実行した後、それをあなたのために、また１０進数に直して答えを返してくれているのでした。
　そんな面倒なことをしても、２進数計算の方が抜群に効率が良いのです。

　ですから、大自然の営みは皆、この２進数で成り立っているのです。
天地創造時のビッグバンでさえも、この２進数法で支配されていたのでした。

『フィボナッチ数列が自然の大法則ではないのか』という質問ですか？
フィボナッチ数列自体が、２進数の支配下にあるのですが、これ話し出すと長くなりますので、今日はやめておきましょう。

　そこで改めて一つ質問です。次の絵は何の絵でしょうか？
思いついたことを言ってみてください。

　見た瞬間に、「この２つの絵はどちらもゼロ〔０〕を現わしています」という答えが返ってくれば、今日のブログが無駄ではなかったことを意味しています。
どちらも中央が穴あきになっていますから、この２つは全く同等のゼロ〔０〕を描いた絵なのでした。
　では、中央の空隙がなかった場合には、何を現わした絵でしょうか？

　その答えは、当然〔１〕を表している絵だ、ということになります。
この他にも色々と正解の答えは考えられますね。
私はこの絵を描くとき、ヘリウム４He をイメージしつつ描いたのでした。水素の原子核の次に安定な原子核は、ヘリウム４Heです。この絵と次の写真とが同じに見えるようになれば、あなたも宇宙人の仲間入りです！


　手前の２つは水素の原子核であり、奥の二つは超安定な、ヘリウムの原子核ですよ。
幾何学的に調べてみると、４つが一体となって完全な球体●が出来ていることを覚えておいて下さるなら幸いです。
　２０１６　６/２６、Hiro. Oyama (大山宏)