K・・5・・・灼熱の氷惑星(五章)

2016年2月13日 (土)

S26 一体何が飛んで来たのか?? Hiro. Oyama

灼熱の氷惑星(高橋実著) 第五章  6、7、8、9

6 "砂"も天体Mから来ている!

 "砂"がどのような力学で地球に移って来たのか? 前項に挙げた二番目の疑問点を考えよう。"砂"は天体Mにあったとしても、比重が2.7~3.0といった、水よりも遥かに重いものであるから、平常は天体Mの核の表面にあるはずだ。天体Mの核は、要するに小型地球だと考えられるのであるから、そこに"砂"があることは充分に考えられる。
 かつて私はこのサハラ砂漠仮説を一人の人に話してみた時、「それが他の天体から来たものならば、何か地球の砂とは違った所が(サハラ砂漠の砂を分析すれば)見つかるのではないか?」という提案を受けたことがある。

 だが、何ということであろう!! 地球の"砂"とは一体何であろうか?
もしそれが全部天体Mから来ているような事があるのなら、地球上の砂は、どこの砂漠の砂をとってみても、そして---これは恐ろしい仮定であるけれども---どこの大陸棚の砂を取って見ても、皆同じであるということになる。

 ”地球の砂と天体Mの砂とは同じである”---だからサハラ砂漠の砂は地球の砂であって、天体Mの砂ではない---などという論証方法は採れなくなる。みんな天体Mのものであったとしたら、こんな妙な議論になるであろう。それにしても、地球上のすべての砂が天体Mから来ていると考えることは、ずい分と大胆不敵なことではある。
 だが、次第に検討を重ねるに従って、むしろこの恐ろしい仮定の方が案外に本当なのかも知れぬと思われてきた。それは少し後の話に譲るとして、"砂"がどうして、大異変の直前に天体M自身の中で、"天の窓"の方へ降りてきていたのか?

《 砂層を動かす大乱流 》

 読者はおそらく、天体Mの大水圏の底深く、核の表面に近いあたりまで、無重力圏が入り込んでゆくという、あのニア・ミスの時の引力の均衡図を思い出されるであろう。ここで天体Mの天地がひっくり返える のであるから、さてこそその時に、水圏の底に沈んでいた砂が表層の方へ落ちてくるのか? と思われるであろう。
 私もそう思ったが、考えて見ると妙だ。無重力圏が水圏深くエグルように通過するのはわずかに100秒ほどの間である。この短時間の間に底の方の砂が表面に出てくるはずはない。底と表面との間は、3000Km以上もある。1500Kmの空間を飛ぶのさえ容易ではないのに、3000Kmを落ちてくるのは なおさら不可能だ。

天体Mの砂を、ニア・ミスの起るよりも数千秒以前から動かし始めているものがある。それは例の、やや遠くからでも働く”ズリ下り型の引力”が原因となっていて、その均衡を保ったために卵形殻を形成しようとする水の動きがある。その時の水の動きが砂の謎を解くカギなのであった。

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2016年2月 8日 (月)

S25 地軸が変動? 天体Mと地球との直接衝突の可能性。 Hiro. Oyama

灼熱の氷惑星 (高橋実著) 第五章  ( 続きです。)

4 氷河の謎

地球上には氷河の痕跡がたくさん発見されているし、現実に小規模な氷河も陸地の上に残っている。南極圏と北極圏とには、極冠と呼ばれる大氷塊群がある。南極圏では、それは大陸の上に載っているが、北極圏では海の上に浮かんでいる氷が多い。

これらの氷塊群は寒気の象徴として考えられてきたのであるが、私の仮説によるとそのほとんど全部は、天体Mから来たもののように見える。勿論それは寒気と関係はあるが、寒気があったために氷塊群ができたのではない。

寒気があったために、氷塊群が解け残ったに過ぎない と思われる。氷塊群は熱帯にも寒帯にも、山の上にも、海洋の部分にもあったと思われる。

《 天体Mから氷はやってくるか 》

氷塊群(が地球の上に存在すること)は、地球が天体Mの大水圏と直接の衝突をしたことの証跡であるように私には思われる。ノア型の衝突では、どうも氷は飛んで来ない、というのが本当であるらしい。

この型の衝突には噴出水が伴うのが特徴であるが、噴出効果を高めるには、天体Mの氷は大きな慣性抵抗でもって、泰然として動かないでいる方がよい。その方が噴出速度は高まるのである。

調べてゆくにつれて、このような噴出型というかノア型というか、そういう衝突の証跡と思われるものが、意外に多いことが判ってきた。従って、それらは集まって、一つの力学的な特徴をもった一群の事象として考えられるようになってきた。

ところが一方では、地球上には相当に多量の氷塊群が残っている。これがどうも、直接衝突の時の移動物体ではないか?という気がしてくる。というのは、間接衝突があれば当然のことに直接衝突の確率も実際にあった、と考えねばならないのだが、直接衝突の時にどのような事象が起るかを考えてゆくと、この大氷塊群に新しい考え方が出てくる。

天体Mの立場からいうと、その水圏の表面に、厚い氷層があったからこそ、直接衝突の時に水を地球に移すことができたといえる。この力学的な原理は、大氷塊の慣性抵抗にある。すでに第三章で、ノア型の異変の時には、天体Mの氷塊がノズル形式のための壁の役割をしていると説明した。

直接衝突の時にも、大氷塊の慣性抵抗は重要な役割を果たしている。物凄い高速度で行われる直接衝突の時に、瞬間的に飛び散ろうとする天体Mの水を、大きな慣性抵抗を持った氷の壁がしっかりと押さえつけている。

それで、大量の水が低い相対速度で地球に移ってくる。氷塊群も同時に地球に移動する。直接衝突の時には、従って水の移動量も、ノア型異変の時よりは遥かに多い場合があると見なければならない。

《 地軸が変動した? 》

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2016年2月 7日 (日)

S24 マンモスを直撃した水。 石炭集積説への疑問(大炭田の分布) Hiro. Oyama

灼熱の氷惑星(高橋実著) 第五章  続きです。
《 原書房殿、復刻版の方はご検討頂けていますでしょうか?》

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《 キュヴィエの説 》

フランスのキュヴィエ(G Cuviec)はマンモスだけでなく、パリ周辺の原野の各種の地層の中から発見される生物の化石のあり方を観察して、
「多くの過去の生物が、災変の度毎に、死滅交代を繰り返しているように見える」という見解を発表したけれども、当時の学界の賛同を得ることが出来なかったといわれている。
 これはつまり災変を生物の滅亡の直接の原因とみた論であり、その論を別の観点からいうと、災変というものがあったという前提をおいた仮説なのである。ではその災変とはどのような事象なのか? というところまでは、説明はしていないのである。
キュヴィエがこのような研究を行ったのは19世紀の第一四半期と見られ、彼の著書の第五版が1827に出ている。

《 現代の見方 》

20世紀の後半に入ってから、マンモスの歯や胃の中にあったといわれる木の葉の残片に特別な注意を向ける論が出始めた。

 この葉は、ツンドラ地帯に生えていない、1000マイルも南の暖かい所にしか生えていないはずの植物のものであるという点を捕えて、マンモスが何かはわからないが人類が経験したこともないような異変によって死んだのだ---とする論である。
 読者に注意しておいてほしい一つの事は、この論の主体が実は地球の気候論なのだということで、その気候論はさらに氷河の研究から来ている。
 だから、先刻私は”何かはわからないが---”と書いたけれども、その実はこのマンモスを襲った異変は、気候異変なのだと、まず考えられていた。
 その後、一部の著述家の中には、潮汐現象を取り入れて、マンモスの直接の死因は溺死だとする考え方を示す人も出てくるようになった。
この考え方は何処から来ているのかというと、少々説明が寄り道になるが、南米のアンデス山脈のような高地で貝殻が見つかったこと等が、こういう高潮説の端緒になっている。
 つまり、
そういう高地を襲うことのできる高潮もあるのだとすれば、マンモスを襲う高潮もあり得ると考えて、マンモスは水死したのだとするわけである。そういう論も現れるようになったが、依然として続いている考え方は、気候の急変があった とする考え方である。
死因(それも直接の死因)は何であれ、
1、死んでから後も寒気の中で保存された。
2、死ぬ前は暖かくて、草木が繁っていた。
3、死ぬ直前の状態と、死後冷凍が始まった時との間には、ほとんど時間間隔がない。腐るヒマもない程の短時間に、前後の状況が変わっている。
 という三つの連立方程式は厳として残っている。
そこで特に第二方程式(死ぬ前は温暖、その直後、寒冷気候になる)を解くために、気候急変ということが考えられ、それを説明しようとして、例えば地軸変動も考え得るのではないか---というふうに論じられた。
 だが、地軸の変動などということは容易な事で起る事象ではないので、到底この三元連立方程式は、容易には解き得ないのである。

《 マンモスを直撃した水 》

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2016年2月 3日 (水)

S23 地質時代の謎解き マンモスの死の謎(高橋実著) Hiro. Oyama

灼熱の氷惑星(高橋実著) 第五章 「大衝突の概念は変わった」

 天が地に接近し、
 一日のうちに全てのものが滅び去った。
  山もまた水の中に隠れた。
    ( 古代メキシコの
     『チマルポポーカ絵文書』より )

1 水天体との衝突と、その事象

ノア大異変を水天体との衝突による一連の大事象であると考えて行った”思考実験”は、前章にみるように、まことに思いもかけなかったような結論へと導き、また途方もない考え方への端緒をも開くことになった。

私はこの章で読者に、その”途方もない考え方”の例を、極く簡単に、およそ10項目ほどで話してみたいと思う。この10項目ほどの話は、一見すれば断片的であって、読者からみればまことに唐突な話題に対して、滅多やたらに著者が八つ当たりしているように見られるかも知れない。
ともあれ、この10項目ほどの話題は、およそ三群に分けられる。
第一は、天体Mの足跡(存在)を証拠立てるのに役立つもの。
第二は、”思考実験”の仮定を(特に噴出過程につき)検証するのに役立つもの。
第三は、大異変(または大衝突)の生起した時期を考察するのに役立つもの。

一応はこのように分けられるが、私のこの章での目的は、天体Mの存在仮説を地質時代の事象からも、さらに一層総合的に確かめて行きたいという事。そうして最後には、大衝突の周期のようなものにまで到達してみたいと思う。

周期を見るためには、その異変が何時起ったのかを知ることのできるような、そういう異変である事が望ましい。すべての大異変が、それがいつ起ったかを示すような証拠物件を常に残しているという訳ではない。

《 巨大な異変の暗示 》

何時それが起ったのか、一見したところでは全く判らないものが多い。とくに水と氷とは、姿や形を変えてしまうので、外見上は、その生起の時期を知るすべもないように見える。しかし、巨大な事象は何かの手掛かりを残しているのである。

その手掛かりの探り方は、読者にも興味あるところであろう。マンモスの謎に秘められていた手掛かりは、ただ一片の、マンモスの歯の間に残されていた緑の葉---未消化のもの---であった。

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