x・・・ボランティア記

2011年11月29日 (火)

東北太平洋岸沿いに、一路北へ走る

私は理学部物理学科の出身ですから(まことにしつこい)全体の被害状況が把握したかった。
お世話になった中村神社に御別れし、
海岸線を北上して気仙沼まで移動して行きました。

途中(近くに女川原発のある女川港を通った時)、目を疑ったのでした。

道路わきに立っている観光案内地図の大きな看板に描かれている堤防が無い!」のです。津波はあの大きな長い堤防を完全に砕き、その奥にある港を襲ったのでした。
1000トン級(?)の船が町に乗り上げて道をふさいでいたり、ビルディングを90度横倒し にしていたのでした。
 
気仙沼までの道は本当に心細かった。被災した海岸線沿いに北上したので、道は至る所でめちゃくちゃです。自衛隊が頑張ってくれてかろうじて通行できましたが、迂回中に山道に紛れ込んだり大きな橋が通行止めであったり、ガソリンの欠乏(ガス欠)を本気で心配しました。
 食糧の心配もしなければならなかった。
飯米は持っていても、炊飯が出来そうな場所もない状態。第一水が手に入らない(米が磨げない!)
パンも弁当も手に入りそうにない。
 愛煙タバコ「セブンスター」が手に入らない。フィルターの生産工場がやられたとの事だった

 

 

 

 

 

 

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2011年11月28日 (月)

桂浜は桜が満開、東北地方には雪が舞う、という縦長の国で

尾道から自宅経由で三次インターから中国自動車道に入り、北陸自動車道で新潟経由、福島県入りしたのでした。
途中途中の休息所でも情報を求めると、色々と親切に教えて頂けた。
磐梯山の手前で夜中9時頃、野宿となった。

あくる日起きてみてビックリ。自分の廻りが雪の壁 だったのです。寝袋二つ+布団にもくるまって寝たのですが、寒いはずです。
「四国高知の桂浜では桜が満開だったのに、、」
  日本列島は本当に縦に長い と思った。

 福島県に10日余り居ました。お世話になったのは相馬市中村神社でした。相馬馬追い祭り で何度か報道があったので御覧になった方も居られるでしょう,あの中村神社です。
 ある縁で,「チームSOS」に合流して活動出来たのでした。
被災状況は目を覆うばかりでした。「言葉にならない」という言葉をたびたび耳にしますが、まさにそれです。
テレビの画面はいくら大きくても視角度で30度程度ですが、実際に現地に立つと
360度のパノラマ世界なのです(立体角で倍率計算するなら、12x12=144倍以上の印象違いが出て来るのです)。
 出来得る支援に、私も汗を流し続けました。

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2011年11月27日 (日)

四国への旅 一転、東北被災地へ 

 震災発生の1カ月前から四国松山の友達の所に遊びに行く計画をしていました。しまなみ海道 をちんたらチンタラ と自転車で松山まで往復する計画でした。そこに震災が発生。
 悩みますでしょ「行くべきか行かざるべきか?」
でも前からの約束だったし、「来るな来るな」と言われている東北被災地には飛び込めません。 意を決して
(自転車は止めて””で)松山を目指しました。
 友達の家に3泊、佐多岬(野宿)~足摺岬(野宿)~桂浜(野宿)と、海岸線を舐めるように走り、雪の石鎚山を眺めつつ尾道の“海の家(周知の隠れ家)”まで帰って来ました。

 四国から帰り着いて2~3日後、「岡山からボランティア4人が東北に出発」との大々的ニュースが[ねじれたテレビ画面]上を流れた。
『なんだ、もう行っても良いんだな。』

  即行動を起こした。
まずは尾道市向島にある市役支所に出頭。
「ボランティア保険だけは掛けて行って」とのこと。
 社協で保険をかけてくれた。

 海の家の御主人から[ワケギ] を大量に寄付してもらい、予備ガソリン(2缶)と飯米・インスタント食品(1ヶ月分)を積み込んでの出発であった。

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2011年10月 3日 (月)

NHKニュース”東北大震災は予測されていた!を見て

 驚くべきニュースにびっくり。『3.11東北大震災の津波の大きさが予測されていた、それを内部で握りつぶしていた』とは、開いた口が塞がらない。
この事実を半年間黙っていて「もっと専門家の意見を求めるべきであった」なんてしゃあしゃあとコメントするなんて、非常識も甚だしいと思います。
まずは、これまでの「想定外の津波でした」の発言を撤回するべきではないか。
そして、改めて「東北大震災は人災でした。ゴメンナサイ。我々は責任を取って刑(実刑)に服します,2万人の人殺しをやってしまったのですから」と、陳謝すべきではないか。そうでなければ、科学を国の柱とする国として、今後国民からも海外の人々からも信頼を持って今後の科学政策を受け取ってはもらえないであろうと、思います。
 終身刑が適当だと思いますが、皆さん如何ですか?

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2011年7月31日 (日)

Re:相馬市馬追いの件

暑中見舞い、有難う。元気にやっておられる様子ですね。皆さんによろしくお伝えください!特に馬追い関係者(中野女史・あさ美さん・・)によろしくお伝えください!
(中野さんへ、大山宏のブログに気がついてくれましたか?相馬市馬追い記事!)
私は瀬戸内海国立公園内の岩子島海水浴場にて、熱い暑い汗を流しています。 
ボランティアですよ、お金をほとんどもらっていませんからね!
(かき氷だけは食べ放題です)。

>お元気ですか。沖縄の上野です。
>今週から再び、相馬市へ行きます。
〉再会していろんな話が出来たら良いですね。
>熱い日が続くので、お体には気をつけて活動下さい。

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2011年7月25日 (月)

相馬馬追い(NHK)ニュース見ました。伝統が守れて良かった!

 田代あさ美さんの元気な様子がかなり長く報道されていて、懐かしく拝見しました。震災直後の四月『』達が『絶対に絶やさない!』と熱っぽく話し合っておられたのを昨日のように思い出します。
皆さん、その節は大変お世話になりました。
 私、瀬戸内海の岩子島に帰って来て既に3月以上になります。
今は、海の家にて海岸の清掃などのボランティア活動に毎日汗を流しています。皆さんお元気で!
     『じい』こと大山宏より

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2011年6月27日 (月)

太陽の黙示録と同じ状況が東北被災地で起こっていた!

現地で地元の人から聞いたショッキング情報です。
[かわぐちかいじ]氏の『太陽の黙示録(4)夏木恵理の祈』の最後のページで『(救援)物資は何者かによって横流しされていた---』という箇所を読んで、無意識の内に忘れていたことを急にいくつか思い出した。
 その一つはガソリン高騰で[ぼろもうけ]した人がいたという話です。『リッター当たり2万円で買わされた!』という話を地元民から聞きました。誰が(何処のガソリンスタンドが)は明確ですが、火事場泥棒と同様にあちこちで起こっていたのでしょう。悲しい話であり報道はされなかったようですね。
 私の田舎には太平洋戦争直後に軍の物資をトラックで運んで来て一代を築いた人がいました。
日本人は隣人を責めない美徳(?)を持っているらしいですね。

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2011年5月 6日 (金)

災ボラ記-3、電気NG水道破壊、気仙沼本吉町ボラセンにて

 河口近くの橋が破壊されており、大きく迂回しつつ海岸線沿いに北上を続けた。途中何度か山道に紛れ込みつつ、15時頃に気仙沼本吉町ボランティアセンターにたどり着いた。
 型どおりの登録を済ませ、一応説明を聞いた。作業は明日からとの事だった。「弁当持参で8時30分に集合」との事。「弁当や食糧調達などは、目の前のスーパーで」とも言われた。トイレは仮設トイレ。宿泊は車中泊。・・
 覚悟の上とは言え、個人ボランティアに取ってはかなり厳しい条件だ。
 日が暮れるまでにはまだ時間があったので、陸前高田まで足を伸ばし、引き返して来て車中泊。その日はそれで済んだ。
 あくる日から汚泥除去作業が始まった肉体労働としてもかなりハードなものだった。台所にも風呂にもトイレにも汚泥は満ちていた。津波が襲って既に一ヶ月近く経過していた。床板も腐りつつある。一輪車で重い汚泥を運びつつ一瞬身体が空に浮く感触後、軽いショックがあった。足が床にめり込んでいた。幸い怪我はなかった。
 雨交じりの中での作業であった。津波は川をさかのぼって来たそうだ。一階の天井近くに浸水痕があった。部屋の中は何処もゴミだらけであり、鼻の穴は黒い鼻糞でつまった。
 何とか作業を終えて、ボラセンに帰り着いた。16時頃である。水は供給されていないので、汚れた手も洗うことが出来ない。作業報告を終えて、『さあ今夜は何を食べようかな?』と思って見ると、目の前のスーパーが閉まっている様子だ。
『これじゃあ明日の昼食弁当は?・・・』 それ以前に今夜は何を食べようか?米を炊くにはまずとがなければならないが・・、何処でとぐか?、車に積み込んで来た貴重な水でとぐのか?
地図を調べた。20㌔ぐらい離れた所に道の駅があった。雨の中をそこまで食糧調達に出かける。
 その道の駅のトイレで米をといだ。雨に濡れつつご飯を炊くのは難しい。店長と交渉してみた。
「気仙沼でボランティアをしています。ご飯を炊くのに軒先を貸して欲しい」
「今日一日ならOKです。ボランティア御苦労さまです。広島からですか・・」
という訳で、軒先を借りて炊飯作業を行えた。
 雨は降り止みそうにない。積み込んで来た自転車などを出さないと車の中では寝れない。雨に濡らしたくはなかった。『自転車などを濡らさないで済む野宿場所は・・?」と付近を捜し廻った。
 空家らしき農家の軒先を借りることにした。
夜中の8時頃だったか、寝ている車の周りがヘッドライトで照らされた。かなり意識的に照らし出されていて自分の車の周囲を人が動く気配がする!
『仕方ない。正直に謝ろう。早い方が良い。』
「済みません。気仙沼でボランティアしているものです。空家と思って(雨が降るので)ここで一晩車中泊させて頂こうと勝手をさせていただいてます」
「・・我々も炊き出しだとかなにやかやとやって来た。泊まるだけならいい」と、許可が下りた。
 あくる朝、車の窓が全て凍っていた。東北地方の山の中である。寒かった。

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2011年5月 5日 (木)

災ボラ記-2、港を守る堤防が消えていた!(女川港)

 水爆攻撃を受けた如くの女川港を通り過ぎて、見晴らし台に降り立った。観光案内地図には白い堤防が両側から百メートルづつ明確に描いてある。その港を守る堤防が忽然と消えて無くなっている!?!(両方で200mの長さか)
 眼を疑って何度も案内図と地形とを見比べてみた。よく見ると対岸近くにその痕跡らしきコンクリーガレキの残骸があるから見間違いではない。
その長くて大きい堤防をぶち壊して、津波はリアス式海岸深部(奥に入るに従って狭まくなる典型的なリアス式海岸)で30~40メートル近い大津波となって、港を襲ったらしい。
 先ほど苦労して通って来た海岸道路で見た光景は悲惨だった。4階建てのビルの窓ガラスは4階部分まで壊れているものもあり、鉄骨がむき出しになって、45度に傾いている建物もざらにあった。
 その上に、巨大な鉄製の船が乗り上げ、道路を塞いでいて(私の車は車高の低いスポーツタイプだが)通過出来そうにない。かろうじて海岸道路を迂回して抜けた所だった。
 ショックだった。
三陸海岸に入った最初のこの光景はショックだった。
辺りは暗くなりかけていた。その見晴らし台で野営(野宿)することにした。食糧が乏しい。ガソリン残量も半分以下であった。この先予備タンクのガソリンを使うことになるかも知れない。米をとぐ水も積み込んできた水となる模様。
懐中電灯の電池節訳を考えつつ、寝袋に潜り込んだ。
 2~3週間後に再度、女川海岸を走る機会があった
 自衛隊は大したものだと正直に思った。あの巨大な鉄製タンカーは跡かたも無く(?)取り除かれていた。代わりにちっとも倒れた形跡のない3階建位のビルの横壁が目についた。
 『あの大きな津波でも倒れないビルもあるんだ。』
そう思いつつ妙な横壁に目が停まった。壁面がごつごつしているのだ。近づいて良く見ると、それは津波に襲われる以前は地面に接していた面であった!
ちっとも倒れたようには思えなかったビルが、実は90度横倒しにされたビルだった!
 片づけはかなり進行して最初のショッキングな映像は薄れつつも、それでも新たなショックが襲ってきた。

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2011年5月 4日 (水)

宏の災害ボランティア記-1(海岸に打ち上げられた免許証)

 東北震災の45日後、宏は岩手県の海岸で免許証を拾った。確か28歳でその若い男性の写真は明確だった。一ノ関の現住所。大型の財布の中にそれはあった。中にはJAのバンクカードやカラオケカードなどが数枚。現金は無し(?)。
 付近には真新しい船外機も打ち上げられていた。まだ行方不明者が1万人以上いる時期だ。この人もその一人なのであろう。付近を見渡してみた。近くの切り立った海岸に船板残骸も打ち寄せられている。
『ひょっとして遺体も?』と思って、足場の悪い狭い浜辺を歩いて見た。
付近に夏祭りの浴衣姿数名が歩いている写真があった。免許証の主のものかどうか不明だが一緒に拾った。
 穏やかだが太平洋の大波がダイナミックに打ち寄せていた。

 村里への帰り道で土砂降りの雨になった。その狭い道脇に派出所の看板があった。数メートル引き返して玄関ブザーを押す。若い奥さんが顔を出す。
「海岸で免許証入りの財布が落ちていました。届けに来たのですが、、」
「ちょっと待って下さい。今、表を開けますので。(主人は)出かけていますが、帰って来るように連絡しますのでお待ち下さい」。
 熱いお茶を出してくれた。この数十日、お湯を沸かしてお茶を入れることも稀だったので、有難かった。

まもなく警察官が帰って来て話になった。
「何処で拾われたのか?」
「三つの穴が開いている大岩のある海岸と、椿が大量に植え込まれている海岸との中間付近の波打ち際で見つけました」
「この辺りだな」と、大きな地図で確かめている。
「他にキャッシュカードやカラオケカードが入っていました。その写真は付近に落ちていたものですが(持ち主が一緒かどうか不明ですが)一緒に持って来ました」
「現金は無いようだが・・」と上目使いに盗み見る。
「無かった。私が抜いたのなら、わざわざ此処に届けに来ませんよ」
穏やかな顔に戻って、住所氏名など書いた後、震災の話になる。
「4月1日に広島を立ち、福島県相馬市で10日間、宮城県気仙沼本吉町で5日、北上して八戸⇒宮古⇒で海岸線沿いに南下し山田町ボラセンで9日間活動後、海岸線を南下して来た者です。宮古市の野田町辺りから女川原発のある女川港までのリアス式海岸は何処も同程度にひどい被害ですね」

「我々も炊き出しや遺体捜索に加わった・・」
 大降りの雨はまだ続いている。

「この雨、今夜まで続くのだろうか?」
「天気予報では一時的な雨とのことだが・・」
「先ほど、米だけは道路ッ傍でといだのだけど、雨がぱらぱらして来て、未だ炊けていない。ここで(ポリボックス内で)炊かせてくれませんか」
「だめ。十数キロ先にキャンプ場がある。そこで炊きなさい。」
『こりゃだめだ。』と思った。
「・・ボランティア者と事務局とはなかなか上手くはいかないものらしいですね。被災者が主人でボランティアも事務局も脇役のはずなのに・・」
「事務局員の多くは社協(社会福祉協議会)らしいけど」
「御役人仕事だからね」
「(そういう)貴方も御役人のはずですよね。先を急ぎますので失礼!」

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